こんにちは。料理家のひろろこと竹内ひろみです。
野菜、乾物類、肉類、穀類など、毎日使う食材は多岐にわたります。
余ることなく使い切れる食材と、使いかけのまま余ってしまう食材ってありませんか?
それぞれよく使う食材とそうでない食材はあると思うのですが、少人数のご家庭ですと特に切り干し大根や車麩(くるまふ)、かんぴょうなどの乾物は一度に使い切れないことがありますよね。
調理の定番が和風の煮物しかパッと思いつかない食材となると、使う用途が広がらず、ついつい使いかけをクリップで留めたまま保存棚に置き忘れて賞味期限が切れてしまったなんてことが……
そんなときは、お料理のバリエーションを広げ、食卓に上がる回数を増やしてあげることをおすすめします!
和食、洋食、中華、エスニックと様々なテイストに変えたり、焼く、揚げる、生で頂くなど調理方法を変えたりすることで、料理に使う回数が増え、保存棚に置き忘れることを防げるのです!
例えば、切り干し大根。
煮物のイメージが強いですが、意外にアレンジができる食材です。
ざるに上げてさっと水をかけて戻し、千切りにしたキュウリやニンジンなどと一緒にドレッシングで和えれば、サラダ感覚で頂けます。
また、野菜と一緒に炒めて中華風の味付けにし、春巻きの皮で巻いてカラリと揚げれば、ベジ春巻きのできあがりです。
春巻きにすると、普段は切り干し大根をなかなか食べてくれないキッズもパクパクと食べてくれるのでおすすめ
車麩もお料理のバリエーションが広い食材です
和食のイメージが強い食材ですが、スープで戻してパン粉を付けて揚げると洋風のお惣菜に早変わりします
目先をちょっと変えてみると、料理の幅が広がるので調理するのも楽しくなっちゃいますよ
また、だしを取ったあとの昆布や干しシイタケですが、きちんと食べられるのにそのまま捨ててしまうのはもったいないですよね
そこで我が家では、千切りにして醤油とみりんで煮ることが多いです。
甘辛く煮てあげることで、ご飯に合う小鉢になりますよ。
また、甘辛く煮るだけではなく、もう一手間掛けてあげるのもおすすめです
いつも同じ味では飽きてしまいますから、コチジャンを加えてピリカラにしてみたり、ごまや砕いたナッツを合わせたり、豚肉と一緒にソテーしたりと、味付けや食材の組み合わせをちょっと変えると料理のバリエーションが広がります
いろいろと組み合わせを変えてみて、「我が家オリジナルの味」を創ってみて下さいね。
それでは改めて、今回のレシピのご紹介です。
今回のレシピ「揚げ車麩のトマトソース添え」は、モチモチ感のある揚げ車麩とトマトソースが相性バツグンの一品
お肉に負けないボリューム感が嬉しいレシピですので、ぜひ試してみて下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
そろそろ朝夕の冷え込みが厳しくなってきました
空気が乾燥しやすく、風邪も流行りやすい時期ですので皆さんお気をつけ下さいね。
さて今ぐらいの時期になると、保存食作りが各地で始まります。
現在のように栽培技術や物流が発達する以前は、特に山間部の冬は食糧確保が難しくなるため、保存食作りはとても大切な越冬
の用意でもありました。
干物や乾物、塩漬け、酢漬け、発酵食、糖蔵品、薫製など。
一定期間、変質や腐食することなく食べることができるように工夫された保存食は、まさに先人の知恵が詰まった技術と言えるでしょう。
空気が冷たく乾燥する時期は、乾物作りにはもってこい。
一年中出回る乾物の旬は、まさにこれからです。
例えば干しダイコンもそのひとつ。
私はあまり食材の買い置きをしないのですが、これは必ず家に置いておきます。
切り干しダイコンを常備しておくと、突然何か一品作りたいと思ったときにとっても便利なのです。
一口に干しダイコンと言っても、実は切り方や乾燥のさせ方によって、全国各地で色々と違いがあります。切り干しダイコン(写真向かって左手)
生のダイコンを千切りにして干したもので、宮崎県が国内シェア1位。
一番ポピュラーかもしれません。
関西地方では「千切りダイコン」と呼ばれています。ゆで干しダイコン(写真向かって右手)
ダイコンを短冊切りにしてゆでたものを乾燥させたもの。
長崎県などで作られています。割り干しダイコン
生のダイコンをタテに4〜8等分に切って干したもの。
ハリハリ漬けに利用される「花切りダイコン」も、割り干しダイコンのひとつです。寒干しダイコン
輪切りのダイコンをゆでてから串刺しにして干したもの。
真冬の氷点下の寒さで天然のフリーズドライにしたもので、北陸地方の山間部などで作られています。蒸し(切り)干しダイコン
干す前、もしくは干している最中に、一度蒸してから干して乾燥させたもの。
神奈川や、長野県などの山間部で作られており、一度蒸すことでダイコンが飴色になり甘みが増すと言われています。凍みダイコン
ダイコンを適当な長さに切って輪切りまたはタテ半分にし、ゆでてから雪の上に並べて凍らせたあとで干したもの。
東北の寒い地域で作られ、高野豆腐のように味がよくしみるので、生のダイコンの代わりに煮物などに入れて食べられています。
このように、同じ切り干しダイコンでも地域によって、切り方や工程に違いがあり、それに伴って調理の仕方にも違いがあるのです
気候や風土に寄り添って生まれる郷土食の奥深さを窺い知ることができ、本当に興味深いですね
さて今回は「切り干しダイコンのゴマ酢和え」をご紹介します。
切り干しダイコンさえ常備しておけば、お野菜が足りないなと思ったときに手早く作れる簡単レシピです。
ぜひお試し下さいね
こんにちは!料理研究家のひろろこと竹内ひろみです。
冷蔵庫を見たら、ニンジンしかない、葉もの類しかない、ナスばっかり
こんな風に、単品の野菜が偏って残ってしまっていることってありませんか?
我が家では野菜の宅配を頼んでいるので、時期によって同じ野菜が続いてしまったり、思っていたよりも同じ野菜がたくさん届いてしまったり・・・ということがあります。
そうなると、○○野菜だけといった料理が食卓に並ぶことも多々あるのです。
野菜の宅配を頼んでいなくても、旬の食材は手に入りやすいため、冷蔵庫の中身が偏りがちになりますよね
そんなときは、調理方法を変えたり、調味料で味や雰囲気を変えたり、トッピングに使うものを変えるのがおすすめです
そうすることにより各々の料理に見た目や味の違いが出て、ひとつの野菜しか使っていなくても、料理の幅が広がるのですよ
例えば、一年中手に入りやすいニンジンを例に取りましょう。
ニンジンだけを使う料理と言えば、ニンジンのグラッセやニンジンのきんぴらがあります。
しかし、いつもこの2種類のローテーションでは飽きてしいますよね
↓そこでこちらの調理方法で、ニンジンだけ料理を試してみてはいかがでしょう素揚げにしてハーブソルトやカレー塩をふる。
蒸したニンジンをクルミなどのナッツで和える。
蒸したニンジンをジェノベーゼペーストで和える。
(「ジャガイモのジェノベーゼ和え」のレシピを応用できますよ
http://www.nasluck-kitchen.jp/recipe/index.asp?menu_id=003542)千切りにしてオリーブ油、にんにくと炒めて洋風きんぴらにする。
沖縄料理のニンジンしりしりにする。
、
、
はニンジン以外にもナスやピーマンなど、いろいろな野菜に変えてもおいしいので、ぜひアレンジしてみて下さいね
ゴマをナッツ類に変えるだけでも、お料理の雰囲気がガラッと変わりますよ
またニンジンだけ、インゲンだけなど、野菜1種類だけを使ったレシピはお弁当のちょっとした隙間を埋めるのにも重宝します。
何パターンかレシピのレパートリーがあるとお弁当作りにも助かるのです
ちなみに我が家では蒸し野菜を作っておき、それを朝にナッツやハーブソルトを使って簡単にアレンジし、お弁当のおかずにすることが多いです
さて今回ご紹介するレシピは、「小松菜の和え物」です。
一年中手に入る小松菜ですが、冬にかけてのこれからが旬。
ビタミン、ミネラル、鉄分、カルシウムが豊富で、緑黄色野菜のため加熱しても栄養価が損なわれないので、とっても重宝するお野菜のひとつです
小松菜をジャガイモやほうれん草、ニンジンなどに変えてもおいしいレシピですので、ぜひお料理のレパートリーに加えて下さいね
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
私は韓国に行くと、必ずと言っていい程立ち寄る場所があります。
それはスーパーです。
日本と似ているようで微妙に違う食材の数々に、面白さを感じてついついいろいろなスーパーを覗いては食材を見て回るのが私の定番なのです
特におすすめなコーナーが、缶詰コーナー
保存食が発達している韓国では、缶詰の種類も豊富です。
そこで今日は、ちょっと珍しい缶詰をご紹介します
えごまの葉の漬物(画像・左)
サムギョプサルの包み野菜や、カムジャタン(豚の背骨とジャガイモを煮込んだ鍋)のくさみ消しとしてたっぷり使われていることでお馴染みのえごまの葉。
韓国料理ではメジャーな食材です。
そのえごまの葉をしょうゆ漬けやキムチにして缶詰したもので、スーパーなどで売られています。
この漬物の葉で、のりのようにご飯をくるりと巻いて食べるととてもおいしいのです
つぶ貝(写真・上)
つぶ貝のことを、韓国語でコルベンイと言います。
日本でつぶ貝の缶詰と言えば甘辛く煮たものや水煮にしたものが一般的ですが、韓国では唐辛子で味付けしたものも多く出回っています。
つぶ貝を野菜と一緒に酢コチュジャンであえ、素麺に添える料理がよく食べられているのですさなぎ
韓国旅行をしたことがある方なら、目にしたことがある人も多いはず
ポンテギと言い、カイコのさなぎをゆでたり蒸したりし、味付けをして缶詰にしたものです。
ポンテギは韓国の屋台料理で一般的に食べられている食材で、ポンテギの缶詰はコンビニにも置いてある程韓国ではポピュラーですよ
見た目はちょっと強烈ですが、高タンパクで栄養価の高い食材なのです
食べていると香ばしくてハマる方もいますので、チャレンジして欲しい缶詰ですねツナ(写真・右)
日本と同様に水煮や油漬けもありますが、韓国では唐辛子入りや野菜入り、煮崩れしにくいキムチチゲ用、プルコギ味など様々な種類があります
大きなスーパーに行くと、1コーナーの陳列棚がほとんどツナ缶でうめつくされていることもあり、韓国でもよく使われていることが分かります
いかがでしたでしょう?
日本とは似て非なる缶詰文化に、驚かれたのではないでしょうか。
韓国に行く機会があったら、ぜひスーパーで缶詰コーナーをチェックしてみて下さいね
それでは、本日は韓国で一番ポピュラーな缶詰であるツナを使った、「ツナキムチチゲ」をご紹介します。
ツナの缶詰と熟成した白菜キムチがあれば作れる、手軽なレシピです
日本のツナでも作れますので、ぜひ試してみて下さいね!