こんにちは、料理家の野上優佳子です。
夏になるといつもよりさっぱりしたものが、食べたくなりますね
こんなときに活躍するのが、ゆずやすだち、かぼすといったさわやかな香りがする香酸柑橘類(こうさんかんきつるい)です。
その中でも今まさに旬を迎えるのが「酢橘(すだち)」。
ゴルフボールぐらいのぎゅっと小さめなサイズで、青々して豊かでさわやかな香りと、強い酸味が魅力の果実です。
驚くことにすだちは、徳島県が原産の果実で、今なお徳島県が生産量の100%近くを占めています
万葉時代から珍重され、地元では古くから利用されてきた果実ですが、元々自生していたものを本格的に栽培するようになったのは実は1950年代半ばから。
そして全国区となり、1980年頃から飛躍的に生産量が増えました。
今では、焼き魚の添え物として、すっかりおなじみになりましたね。
すだちの香りには、他の香酸柑橘類にはない「スダチチン」という成分が含まれていて、イライラを抑える効果があるという研究結果が出ています。
また果皮部分はビタミンAがとても豊富!
さらに果実部分は体を元気にしてくれるビタミンCとクエン酸が多く含まれているので、まさに夏バテ予防にぴったりなのです
さらにうれしいのは、国内で育てられているため防腐剤を使用しておらず、安心して皮ごと利用できるところ
果実をしぼるだけでなく、ぜひ青い皮の部分はすりおろして薬味として使ってみて下さい。
そのさわやかさにきっと感動するはずですよ
さて今回は、このすだちをたっぷり使い、おだしを利かせたさっぱりおうどんをご紹介します。
夏バテなどで食欲のない日でも、おいしく頂けるはずですので、ぜひお試し下さいね!
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
健康のために毎日摂取したい食品に、大豆が挙げられます。
日本では豆腐、納豆、豆乳の加工食品や、みそ、しょうゆなどの調味料が一般的ですよね。
また料理で大豆を使う場合は、煮豆にすることが多いかと思います。
お隣の韓国にも、大豆の加工食品や料理が豊富にあります。
日本とはみそやしょうゆの作り方が違い、韓国では大豆を発酵させたみそ玉を使うため、煮立ててもみその香りが残るのが特徴です。
納豆に似たチョングッチャンは、みそのように使ってスープで楽しみます
また、韓国には以下のような、大豆を使った料理もあります。豆乳麺(コングクス)
以前にこちらで豆乳麺(コングクス)の簡単に作れるレシピを以前ご紹介しました。
韓国では夏になるとよく食べられている麺です。
本来の作り方は、茹でた大豆を茹で汁とともにミキサーにかけてから漉し、塩で味を調えてスープにして茹でた素麺と合わせるといったものですが、ご紹介したレシピは豆乳を使った簡単レシピです。
お好みで途中からキムチを入れると、2つの味が楽しめるのでオススメなのです
豆乳麺(コングクス) http://www.nasluck-kitchen.jp/recipe/index.asp?menu_id=002799黒豆ご飯
韓国では白米だけのご飯は少なく、雑穀や野菜、豆などと一緒に炊き込むことが多いです。黒豆もそのひとつです。
韓国で古くから信じられている陰陽五行説によると、黒いものは腎臓に良く、老化防止に働きかけると言われています大豆チヂミ
水に一晩浸けておいた大豆をミキサーにかけ、小麦粉と合わせて生地を作り、この中に肉、もやし、キムチなどの具を混ぜて焼き上げたものです。
屋台グルメとして緑豆チヂミがよく食べられていますが、大豆でも作ります
その他には、日本と同様に常備菜として煮豆もあります。
この数年で、豆乳鍋が日本で定番になってきましたね。
個人的には豆乳麺も広まって欲しいなと思っています
豆乳を使うので栄養価が高く、それでいて冷たくてさらりと食べられるので、夏にピッタリな食べ方なのです
豆乳に慣れ親しんだ日本人の舌にも、きっと合うはず
さて、本日のレシピは、おからチゲです。
本来は大豆をミキサーにかけてチゲにするのですが、おからを使った手軽なレシピです。
おからたっぷりなので、スープというよりは、お粥に近い感覚で味わえるチゲとなっています。
食欲のないときに召し上がるのも良いですよ
こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
突然ですが、皆さんの一番好きな果物は何ですか?
ある機関が実施した調査では、1位「いちご」2位「みかん」3位「桃」というアンケート結果だったそうです
上位3位の果物の中で、まさに今が旬の果物がこちら
そう、桃です
今回のブログは、初夏の味覚『桃』についてご紹介します桃はバラ科モモ属の落葉小高木で、私達が現在よく口にしている甘味の強いモノは、水蜜(すいみつ)種という種類のモノです。
その他にもネクタリンや蟠桃(ばんとう)といった種類もあります。
桃は主に、水分とショ糖、果糖、ブドウ糖などの糖分からできています。
その他、ビタミンC、カリウム、ナイアシンも豊富に含みます。
水溶性の食物繊維であるペクチンを多く含むため、コレステロールを下げる効果や、便秘の解消に効果が期待できます。水蜜種の桃は、果肉の色の違いにより白肉種(白桃)と黄肉種(黄桃)に分けられています。
白肉種は、果肉がやわらかく、みずみずしいので主に生食用にされます。
それに対し黄肉種は、果肉が固いため、主に缶詰に加工されています。(近年では品種改良が進み、甘い黄桃も出てきていますが、やはり果肉はしっかりとしていて白桃とはまた違った味わいなのだそうです)
桃の皮は、薄くて包丁ではむきにくいのですが、トマトのように湯むきをすると簡単にむくことができます。
さっと湯にくぐらせたら、氷水に取って冷やすと皮がするっとむけますよ。
また新鮮な桃を選ぶポイントは、皮のうぶ毛がしっかり残っている物を選ぶと良いでしょう。
さて今回は、初夏を感じる『桃とモッツァレラチーズの冷製パスタ』をご紹介します。
ほんのりピンク色で、見た目にも可愛いパスタです。
『桃とモッツァレラチーズの冷製パスタ』と白ワインで、女子会をしてみるのはいかがでしょうか
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
夏らしい日が続くと、体力や食欲がなんとなく落ちてしまったりしますね
こんなときは、暑気払いといきたいところ。暑気払いとは、もともと暑い盛りに体の中にこもった熱を取り払って体を冷やしましょう、といった意味のものごとです。
冷蔵庫などがなく、氷や冷たいものがとても貴重だった江戸時代にはすでにこの言葉があり、現在でも私たちになじみ深いところてんや西瓜の他に、味噌汁や砂糖水などを井戸水で冷やして楽しんだと言われています。
また、暑気払いで親しまれていたもののひとつに「本直し」というお酒がありました。
これはみりんと焼酎を1:1で割った冷酒で、甘いみりんを焼酎で割り飲みやすくしたものです。
高級品ではあったようですが暑気払いの定番の飲み物で、現在で言うところのビールのような存在だったようです
江戸時代には
「ビワと桃、はばかりながら暑気払い」
といった句が詠まれています。
これは江戸時代にビワや桃の葉には体を冷やす作用があるとして、葉を煎じた「枇杷葉(びわよう)」の薬湯につかる風習があったことから詠まれた川柳なのだそうです。
本来は実を食べるビワや桃だが、「葉っぱばかり(葉ばかり)で申し訳ない(はばかられる)がひとつ暑気払いでも・・・」といった意味の2つ「はばかり」をかけたシャレの効いた句です
江戸時代には、枇杷葉(びわよう)の振売り(ふりうり・天秤棒などを担いで売り歩く行商)が夏になるとよく出たそうで、さぞかし市中はにぎやかだったことでしょう
さて今回は、これからまさに旬を迎える白桃を使ったさっぱり味のヨーグルトゼリーをご紹介します。
ひんやり食感で、ぜひ暑気払いをして下さい