こんにちは!
料理家の吉田由子です。
春と言えば、潮干狩りシーズン
潮干狩りの主役的存在と言えば、「アサリ」ですね。
アサリは、漁る(あさる)という言葉から名付けられたと言われています。
スーパーなどで1年中買うことができますが、旬の2〜4月は旨み成分のコハク酸が増え、身も太っておいしくなります。
逆に、初夏から初秋にかけては、アサリが産卵期に入るので、中毒をおこしやすく、味も落ちますので、あまり食べない方が良いと言われています
アサリは、良質のたんぱく質、ビタミンB2、アミノ酸の一種であるタウリンを多く含んでおり、身体の余分なコレステロールを排出してくれる作用がありますので、動脈硬化の予防に効果が期待できます
また、血液のヘモグロビンの材料になる鉄分、ビタミンB2も豊富に含まれていますので、貧血の方には特におすすめの食材です。
アサリは、調理する前に「砂抜き」という下処理が必要です。
砂抜きには、海水と同じくらいの塩分濃度(3%)が適しています。
これは、水1Lに対し、塩小さじ1を溶かした物が目安です。
塩水にアサリを入れ、冷暗所(冷蔵庫など)で1〜2時間程度浸けておきます。
このとき、ザルの付いたボウルを使うと、吐いた砂をアサリが吸い込むのを防ぐことができるのでおすすめです。
砂抜きのあとは、殻どうしをこすり合わすようにして洗い、汚れやぬめりを落としてから調理しましょう。
今回は、東京都の伝統料理「深川丼」のレシピをご紹介しています。
アサリのおいしいこの時期に、ぜひお試し下さいね
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
寒い日が続くと、春が待ち遠しいですね。
今回のブログは、寒い時期だからこそおいしい!
冬の味覚「カキ」について、ご紹介したいと思います。
カキは、欧米では「R」の付く月、つまり9月〜4月の間しか食べないとされています。
それ以外の月は、カキの産卵期にあたるため、中毒を起こしやすいためです。
カキは「海のミルク」と言われる程、良質のたんぱく質と消化の良いグリコーゲン、鉄分・ビタミンB1・ビタミンB2・亜鉛・タウリンを多く含んでおり、体力を消耗しやすい冬に最適な食材です。
カキには、「生食用」と「加熱用」があります。
減菌処理された海水に一定時間漬けたあとに出荷される物が「生食用」、普通に海水で洗ったあとに出荷される物が「加熱用」です。
火を通す物は、お安く手に入る「加熱用」を購入しても問題ありません。
今回は、「カキのペペロンチーノ」のレシピをご紹介します。
カキのおいしいこの時期ならではの、シンプルなパスタです!
ぜひお試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国には、塩辛だけを扱っているお店があります。
専門店だけに種類が豊富
日本人におなじみの物と言えば、イカ、タコ、チャンジャと呼ばれるタラの胃袋、イワシなどでしょう。
中でも料理に使い勝手が一番良いのは、アミの塩辛です
味にクセがなく、小エビに似た姿形が特徴ですね。
韓国の代表的な漬け物であるキムチに、アミの塩辛が使われます。
この塩辛がキムチの発酵を促し、旨み成分となります。
私の韓国料理教室で、アミの塩辛はキムチ以外にも使えますか?と、度々質問を受けます。
そこで、今日はアミの塩辛の使い方をお伝えしたいと思います
鍋、スープ
スンドゥブチゲ、味噌チゲなどに少量入れてみて下さい。
だしの役割をしつつ、塩味が加わります。
たれ
アミの塩辛・水・ゴマ油・ニンニクのすりおろし・すりゴマ・ネギのみじん切りを混ぜ合わせます。
ゆでたお肉との相性はバツグンです
炒め物
野菜などの炒め物の味付けに、アミの塩辛を使ってみて下さい。
ぐっと味わい深くなります。
私の知人は、ダイコンおろしにアミの塩辛をのせて頂くとか。
お酒のおつまみにも良いですね
また、使い方とともによく聞かれるのが保存方法。
賞味期限内に使い切れない場合は、冷凍保存して下さい。
塩分が多いので完全に固まることはなく、しっとりした状態になるので、冷凍のままでも料理に使いやすいです。
本日ご紹介するレシピは、「韓国の茶碗蒸し(アルチム)」です。
茶碗蒸しの味付けに、アミの塩辛を使用しています
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
3年程前、韓国の美肌スープとして、日本で「プゴクク」が流行りました
プゴは「干しタラ」、ククは「スープ」ですね。
このスープがテレビで紹介された翌日から、コリアンタウンのスーパーでは、「干しタラ」と「粉末の牛肉だしの素」が飛ぶように売れました
韓国では、タラを使った料理は多く、素材となるタラにも製造方法により呼び名がいくつかあります。
生太(センテ)
⇒生のスケトウダラ
凍太(トンテ)
⇒凍らせたスケトウダラ
乾太(コンテ)、北魚(プゴ)
⇒干したスケトウダラ
黄太(ファンテ)
⇒4ヵ月以上の期間、凍結と乾燥を繰り返したスケトウダラ
黄太(ファンテ)は、完成すると半生状態で、深い旨みが生まれ、栄養価もグンと高いそうです。
冒頭で紹介した「プゴクク」は、韓国では二日酔い予防のスープとして有名で、干すことで量が増したプゴのアミノ酸が、アルコールの分解を促進します。
疲労回復にも良いので、忘年会シーズンにはピッタリのスープです
干しタラはスープの他に、焼き物・和え物にも使えます。
細かくおろしてふりかけにし、お粥と一緒に食べることもあります。
焼肉のイメージが強い韓国料理ですが、魚料理もバラエティに富んでいます
本日お届けするレシピは、真タラを使ったタラ鍋(テグタン)です。
テグは漢字で書くと「大口」。
真タラは大きな口でよく食べるので、このような名前が付いています