こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
日本で、「チゲ鍋」という表現を見つけることがあります。
しかし、この表現は日本だけ
韓国語で「チゲ」は鍋を意味するので、日本語に訳すと「鍋鍋」になります
プゴクク(干しダラスープ)、ナクチジョンゴル(イイダコ鍋)、スンドゥブチゲ(純豆腐鍋)、カルビタン(カルビスープ)。
上記に列挙したのは、韓国のスープ料理です
鍋を含めて、韓国のスープ料理の呼び方が、4種類あるのはご存じでしょうか?
今日は、この呼び方の違いをお伝えしたいと思います。クク
具が少なく、スープが多め。一人ずつ出されます。
韓国のお誕生日食であるわかめスープは、ククにあたります。
タン
タンも具が少なく、汁が多めです。
長時間煮込んだ物もあり、日本人に人気のソルロンタンは、牛骨と牛肉の味わい深いスープです。
また、丸鶏のお腹に餅米・ニンニク・なつめ・高麗人参などを詰めて煮込んだ物はサムゲタン。
韓国の滋養食です。
チゲ
チゲは汁が少なく、野菜・肉・海鮮など具だくさん。
韓国の家庭では、みそチゲやキムチチゲを作ることが多いですね。
ジョンゴル
少ない汁で煮る鍋料理です。
鍋に材料を並べ、スープを加えて、食卓ですき焼きのように加熱しながら頂きます。
韓国では、ほぼ毎食のように食卓にのぼるスープ。
4種類の名前を使い分ける程、和食よりもスープ文化が進んでいるのが分かります
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
さていよいよ、 2014FIFAワールドカップアジア最終予選が始まりましたね
約1年間に渡る長い戦いになりますが、ワールドカップ本選出場への切符を手にするため、代表選手とスタッフの健闘を心から祈りたいと思います
先般、あるテレビ番組に、サッカー日本代表の専属シェフが出演されていました。
その中で、サッカー日本代表監督のザッケローニ監督から「試合直後にロッカールームで選手たちがパスタを食べられるようにして欲しい。」という要望があったと明かしていました。
現在は、パスタではなく、特大おにぎり2個を提供されているようですが、日本人の食習慣と消化機能を考慮した結果なのかなと私は推測しています。
なぜ監督が「試合直後にパスタを〜」と要望されたかというと、ちゃんとした理由があります。
試合で酷使し、疲れた身体を速やかに回復させるためです。
運動後30分〜1時間以内に炭水化物と、炭水化物をエネルギーに変えるために必要なビタミンB1とB2を摂取すると、速やかな疲労回復につながります。
おすすめの食品は、炭水化物摂取のために「おにぎり・シンプルなパン・バナナ」とビタミンC&クエン酸摂取のために「果汁100%のオレンジジュースまたはグレープフルーツジュース」です。
時間や身体的に余裕があれば、ヨーグルトや牛乳などをプラスするとたんぱく質も摂取することができます。
当初ザッケローニ監督が「パスタ」を指定して要望されていましたが、「パスタ」も炭水化物の摂取に適した食材のひとつです。
これは、「ペンネ」というショートパスタです。
「パスタ」とは、スパゲティー、マカロニ、ラザニア、その他貝やリボンなどさまざまな形をしたイタリア麺類の総称です。
「パスタ」は硬質の小麦粉を主原料にし、卵・塩・水などを加えて作られています。
米よりもエネルギーに代わるスピードは緩やかですので、試合の数日前〜前日にかけて食べるのがおすすめです。
よく噛むことで消化が早まりますので、ツルツルとした食感のスパゲティーよりも、ペンネなどのショートパスタを選ぶと、なおGOODですよ
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
梅雨の季節
靴箱やごみ箱など、何かと気になるのが臭いですよね・・・。
先日、買い物をしていたときのこと。
お会計のときに、小さな袋に入ったコーヒーかすを頂きました。
なんでも、脱臭剤として使えるとか
さっそく、家の靴箱に入れてみたところ、コーヒーのほのかな香りで、靴箱の臭いが気にならなくなりました
さっそく、家のコーヒーメーカーのフィルターに残ったコーヒーかすを、ベランダで干してみました。
干してサラサラっとなったコーヒーかすをそのままお皿にのせて、靴箱や、ちょっと臭いの気になるところに置いてみたら、効果抜群
今まで捨てていたコーヒーかすは、今ではすっかり脱臭剤替わりです
お皿に入れておくと、こぼしてしまったりすることがあるので、きんちゃく袋に入れておくのがおすすめです。
緑茶などの茶殻も乾燥させて、生ごみに一緒に混ぜておくと脱臭効果があるとか
いつもは捨ててしまう物も、こんな風にもう一回使うと、とってもエコ
わざわざ、脱臭剤を購入しなくていいので、一石二鳥ですね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
2004年に日本で放映された韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」を覚えていらっしゃいますか?
主人公のチャングム。
宮廷料理人として幼い頃から修行を重ね、数々の策略に翻弄されながらも、最後は王様の主治医の地位まで昇り詰めるというサクセスストーリーで、韓国では50%を超える高視聴率だったそうです
王様の料理を専門に作る台所を水刺間(スラッカン)と言うのですが、スラッカンで調理をする女官たちの手際の良さには、いつも目を奪われました。
チャングムの料理対決も話題になりましたね。
王様のための献立は、五汁十二菜で構成されています
ただ、これだけの量を王様は完食できません。
料理は各地の献上品で作られていたため、王様が国内の収穫状況などを把握するために、五汁十二菜が用意されたそうです。
ところで、韓国料理というと辛い印象が強いですよね?
しかし、唐辛子が朝鮮半島で広まる以前は、山椒やこしょうがあったとはいえ、辛くない料理が主流でした
例えば、チャプチェ。
現在は中国の影響を受けて春雨が入っていますが、17世紀の朝鮮王朝時代に誕生したチャプチェは、細切りにした牛肉と野菜を炒め合わせ、しょうゆベースの味付けをした物でした。
唐辛子が料理に使われるようになったのは今から250年程前で、朝鮮王朝時代の後半にあたります。
韓国料理は辛いから苦手という声を時々聞きますが、辛くないものも多く存在します。
現在の韓国家庭料理は、チャングムの時代を含む朝鮮時代の宮廷料理から派生したものなんですね。
もし機会がありましたら、韓国の本場で宮廷料理をぜひ召し上がってみて下さい。
上品な味と彩り鮮やかで芸術的な盛り付けに、感動すること間違いなしですよ