こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
「薬食同源」という言葉を、聞いたことがありますか?
人間が健康を維持するために、薬と食品が同様の効果を持つことを意味しています。
大病になる前段階の体調が崩れている状態を、東洋医学では未病と言います。
未病のときに摂取する物は大切で、身体が元の状態に戻れるかどうかを大きく左右します。
薬食同源は、韓国料理の基本概念。
季節、体調に合わせた多種多様の韓国料理は、健康食品と言えます。
例えば、日本で人気の韓国料理のひとつにサムゲタンがあります。
サムゲタンはひな鶏のお腹に餅米、ニンニク、韓方食材でもある高麗人参やナツメを詰めて、コトコトと煮込んだ夏の定番料理。
熱々のサムゲタンを夏に食べるのが、特に良いとされています。
その理由のひとつは、暑いときに熱い物を食べて体調を整えるという考え方。
そして、サムゲタンの素材はどれも滋養強壮の効果があり、夏バテ回復に威力を発揮します。サムゲタン自体が、薬になります。
また、メイン料理の前に出るバラエティ豊かなおかず類。
ナムル、キムチなど、炒め煮(ジョリム)など、素材は野菜が中心です。
野菜を多く摂取できる点も、韓国料理の魅力と言えます
とは言っても、薬だから食べなくては!という義務が伴えば、それがストレスですよね?
まずはおいしく食べること。それが、薬食同源の第一歩だと思います
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
春の声が聞こえてくると、外に出かけたくなりますね
家族や友人とバーベキューパーティーをしたり、お花見にお弁当を持って出かけたりする「外ごはん」は、この季節ならではの楽しみです
我が家のそばには、桜並木が数キロにわたって続く緑地帯があり、毎年桜が咲き始めると毎週末大勢の人でにぎわいます。
皆、家からピクニックセットやバーベキューコンロなどを持ってきて、半日気ままにのんびり過ごしています。
お花見ってビールが定番ですが、我が家はいつも「ホットワイン」を用意します
シナモンやクローブなどのスパイスと、りんごやオレンジの輪切りを入れて温めるだけ。
お好みで、ほんの少しメープルシロップを混ぜることも。
お花見って、最初はいいのですが時間が立つと結構体が冷えてくること、ありませんか?
私は寒がりなので、この冷えがとても苦手。
だから温かい飲み物があると、ホッとするのです。
外ごはんのときは、温かいものをほんの少し用意するだけで、とても喜ばれます。
今回ご紹介するのは、春キャベツを使った、タルティーヌ。
タルテイーヌとは、バゲットやカンパーニュをカットして、お好みの具材をのせたオープンサンドのこと
そのままでもおいしいのですが、ちょっと火を入れることで格段においしくなり、缶詰とパン、そしてほんの少しの野菜とチーズをのせるだけなので、屋外でも簡単にできます。
外で味わうときは、カンパーニュに具をのせたあと、ほんの少しグリルやフライパンで温めてみて下さい。
簡単なのにとてもおいしくて、きっとみんなに大喜びして頂けるはず
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国には毎月14日に、恋愛にまつわる記念日があります。
2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデーは日本と同じですね。
さて、4月14日は何の記念日だと思いますか?
「ブラックデー」と言い、恋人がいない人たちの記念日です。
バレンタインデーやホワイトデーが恋人同士の記念日なのに、ブラックデーは相反する一日ですね
4月14日は恋人不在で暗い気持ちの仲間たちが集まり、黒いジャージャー麺を食べて慰め合います。
人によっては黒い洋服を着て、この日はブラックコーヒーしか飲まないという徹底ぶり。
とはいえ、食事会が合コンの場になることもあり、この日の出会いがきっかけに付き合い始めるカップルもいるんですね
ところで、韓国のジャージャー麺の歴史をご存じでしょうか?
今から約100年前。貿易のために仁川(インチョン)を訪れた中国人から、ジャージャー麺が韓国に伝わりました。
しかし、中国風の味付けが韓国人には受け入れられず・・・。
そこで韓国人向けにお店が開発したところ、庶民の味として全土に広まり、今や国民の人気食となりました
ジャージャー麺は出前料理の代名詞であり、韓国人で嫌いという方は、ほとんどいないと思います。
それだけに、4月14日のブラックデーでは、国民食が恋人のいない寂しさを癒してくれるのでしょう。
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
花粉が飛び交う季節、真っ盛りですね
今年は昨年よりも花粉の飛散量は少ないそうですが、花粉症の方にはつらい季節ですよね・・・
ましてや屋外でプレーをするスポーツ選手にとっては、パフォーマンスを下げる原因ともなり、深刻ですよね。
さて、昨年の9月より月に1度、スポーツ栄養の知識とレシピをご紹介しています。
今回のブログは、花粉症の季節のタンパク源としておすすめの食材「カツオ」をご紹介します。
普段から、アスリートの皆さんは、タンパク質をしっかり摂る食事を意識していると思いますが、実は、高タンパク高脂肪の肉類が、花粉症を悪化させる原因となっていることをご存じでしょうか!?
タンパク質は、摂りすぎると免疫機能が過剰に働き、症状がひどくなってしまいます。
特に、肉類などの脂身に含まれる脂肪酸は、アレルギーを悪化させる物質をつくる元となってしまいますので、花粉症をお持ちの方は、ササミなどの低脂肪な肉類や、カツオやサバなどの青魚を中心にタンパク質を摂ることをおすすめします。
青魚に含まれる不飽和脂肪酸であるDHAやEPAは、アレルギーの症状を抑えてくれる効果も期待できるので特におすすめです。
また、アスリートの皆さんが花粉症のお薬を選ぶときには注意が必要です。
ドーピングで禁止されているものではないか確認すること、また、薬の種類によっては集中力や判断力が低下し、パフォーマンスに影響するものもありますので、必ず薬剤師さんに相談してからお薬を選ぶようにしましょう。
今回ご紹介しているレシピは、カツオに花粉症の鼻の症状をやわらげる効果があるという、ネギとショウガを使った「カツオの和風ステーキ」です。
つらい時期ですが、少しでも楽に過ごせますように