こんにちは


韓国料理研究家の本田朋美です。
昨年の12月に韓国の地方都市、慶尚北道(キョンサンプクド)聞慶(ムンギョン)に行ってきました!例年に比べて暖冬でしたが、雪の名残があり、朝晩の冷え込みが厳しかったです

こういうときは、温かい鍋や辛い料理で体の芯からポカポカしたいものですね。今日はこの冬、特に食べたい「韓国料理」をご紹介致します



日本で高級食材と言われる「フグ」

韓国にはリーズナブルなお値段でフグを味わえる専門店があります

韓国の知人が連れて行ってくれた、ソウルのフグ専門店で塩とコチュジャン味の炭火焼きを頂いたのですが、口の中に入れるや否やジワッ〜と旨味が広がり、プリプリとしたフグの食感がクセになるおいしさでした


焼き物のあとは、フグのアラでダシを取った鍋を頂きました

塩味は「チリ」と言い日本語が語源です。唐辛子が入った物は韓国語で「メウンタン」と言い、直訳すると辛いスープと言う意味です

他の白身魚の場合、韓国の方は一般的にメウンタンにすることが多いのですが、フグは「チリ(塩味)」を選ぶ方も多いとか

チリ(塩味)の場合、刺身醤油または酢コチュジャンにフグの身を付けて食べるのが韓国スタイルです


そしてシメにはご飯を投入


フグの味がしっかりと浸み込んでいるため、お腹が一杯でもペロッと食べてしまいました


一年中食べられるカムジャタンですが、豚背骨に付いている肉を削ぎつつ、ジャガイモ、エゴマがたっぷりと入った辛いスープを飲み干すと、一気に身体が温まります

フグよりも庶民的な価格なので、学生たちに大人気の鍋料理です
冬の代表的な食材である「アンコウ」。日本と同じように鍋でも頂きますが、圧倒的に人気なのが、たっぷりの豆もやしとともに辛く味付けされたアンコウ蒸しです

韓国では、口から火を噴きそうな辛口が大人気だとか


ヒーヒー言いながらもついつい食べてしまうのが、アンコウ蒸しです

スンドゥブチゲも一年中食べられる汁物ですが、「カキ入り」はまさに冬ならではの物。プリプリのカキの味わいが豆腐にしっかり浸みています

上記で紹介した3品は、大勢で食卓を囲むときに食べる韓国スタイルですが、スンドゥブは一人でも気軽に専門店に入って、召し上がることができるので、一人旅のときは、ぜひ入ることをおススメします

まだまだ、ご紹介したい冬のおススメ韓国料理はたくさんありますが、本日は最後にこちらのレシピをご紹介します

今の時期にぴったりな一品「カキと牛肉の鍋」です

韓国では海鮮と肉類を合わせる料理がとても多いのが特徴


カキ好きの方は、ぜひ一度お試し下さい


こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国には「チョルミョン」と呼ばれる冷麺に似た麺料理があります。チョルは「シコシコ」、ミョンは「麺」の意味です
冷麺は、北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)が発祥の料理。
1849年に刊行された、朝鮮の年中行事や風俗を記した書「東国歳時記(トングクセシギ)」に冷麺についての記述があるほど、歴史深い料理です
2018年9月に行なわれた南北首脳会談の晩餐会で、北朝鮮を代表する料理として冷麺が振る舞われたのは記憶に新しいですね
それに対してチョルミョンの歴史は浅く、1970年頃、韓国の首都ソウルに隣接する都市・仁川(インチョン)で誕生したと言われています。

冷麺は、練り上げた生地を機械で押し出し、小さな穴が開いたプレートを通して細長い麺に加工されます。
ある日の冷麺製造工場で、通常よりも大きな穴の開いたプレートで生地を押し出してしまう間違いが起きました
規定の物ではないため、廃棄処分されるところでしたが、それを知った近隣の飲食店が引き取り、コチュジャンで味付けをして混ぜ麺にしたことが、チョルミョンのはじまりという説があるのです。
もともと韓国には、冷麺の麺やそばにコチュジャンソースをかけ、たっぷりの野菜などと一緒に混ぜ合わせて食べる料理が浸透していただけに、チョルミョンは韓国の方たちにごく自然に受け入れられたようです
とは言え、冷麺の主原料はそば粉とでんぷんで、現在のチョルミョンは小麦粉が原料なので、間違いがもとで生まれたチョルミョンも、改良を重ねて現在の形に辿り着いたと考えられます
また、冷麺の専門店は数多くありますが、チョルミョンには専門店がなく、のり巻き屋さんや軽食店などで気軽に食べられる人気メニューのひとつです。
自宅で食べられるように、ソースと麺がセットになったインスタント食品もあり、ちょっとひと手間かけてソースを手作りする方も多いそうですよ。日本のうどんのような存在ですね
チョルミョンはコリアタウンの韓国系スーパーで購入できます。
冷麺とはまた違う食感を、試してみてはいかがでしょうか
さて今回は「スープチョルミョン」をご紹介します
チョルミョンの麺は、混ぜ麺として食べることが圧倒的に多いのですが、温かいスープにも合いますよ。
ぜひ作ってみて下さい

韓国には「チョルミョン」と呼ばれる冷麺に似た麺料理があります。チョルは「シコシコ」、ミョンは「麺」の意味です

冷麺は、北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)が発祥の料理。
1849年に刊行された、朝鮮の年中行事や風俗を記した書「東国歳時記(トングクセシギ)」に冷麺についての記述があるほど、歴史深い料理です

2018年9月に行なわれた南北首脳会談の晩餐会で、北朝鮮を代表する料理として冷麺が振る舞われたのは記憶に新しいですね

それに対してチョルミョンの歴史は浅く、1970年頃、韓国の首都ソウルに隣接する都市・仁川(インチョン)で誕生したと言われています。

冷麺は、練り上げた生地を機械で押し出し、小さな穴が開いたプレートを通して細長い麺に加工されます。
ある日の冷麺製造工場で、通常よりも大きな穴の開いたプレートで生地を押し出してしまう間違いが起きました

規定の物ではないため、廃棄処分されるところでしたが、それを知った近隣の飲食店が引き取り、コチュジャンで味付けをして混ぜ麺にしたことが、チョルミョンのはじまりという説があるのです。
もともと韓国には、冷麺の麺やそばにコチュジャンソースをかけ、たっぷりの野菜などと一緒に混ぜ合わせて食べる料理が浸透していただけに、チョルミョンは韓国の方たちにごく自然に受け入れられたようです

とは言え、冷麺の主原料はそば粉とでんぷんで、現在のチョルミョンは小麦粉が原料なので、間違いがもとで生まれたチョルミョンも、改良を重ねて現在の形に辿り着いたと考えられます

また、冷麺の専門店は数多くありますが、チョルミョンには専門店がなく、のり巻き屋さんや軽食店などで気軽に食べられる人気メニューのひとつです。
自宅で食べられるように、ソースと麺がセットになったインスタント食品もあり、ちょっとひと手間かけてソースを手作りする方も多いそうですよ。日本のうどんのような存在ですね

チョルミョンはコリアタウンの韓国系スーパーで購入できます。
冷麺とはまた違う食感を、試してみてはいかがでしょうか

さて今回は「スープチョルミョン」をご紹介します

チョルミョンの麺は、混ぜ麺として食べることが圧倒的に多いのですが、温かいスープにも合いますよ。
ぜひ作ってみて下さい


こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
年末年始は、受験生にとって正念場
勉強の追い込みはもちろん、体調も万全に保ちたいところです。
食事を味方に付ければ、風邪を予防するだけでなく、勉強の効率を上げることも可能

夜遅くまで頑張る受験生のために、夜食を作って応援する方もいらっしゃることでしょう。ただ、夜食を食べると眠くなってしまい、せっかくの応援が裏目に出ることも。
そこで今回は、後に説明をします「食材のGI値」に注目し、眠くなりにくい夜食のポイントをご紹介します!

GIとは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略称で、食後血糖値の上昇を示す指標のこと。
最近よく耳にする「低GI食品」は、その食材を食べたときの血糖値の上昇度が低い食品です。
ご飯やパンなどの炭水化物が多い食品を食べると、血液中にブドウ糖が増え(=血糖値が上がる)、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、ブドウ糖が各細胞に取り込まれます(=血糖値が下がる)。
この血糖値の急激な変動が、食後に眠くなる要因のひとつと言われているのです
低GI食品を選ぶことで、血糖値の上昇を穏やかにし、食後の眠気を防ぐと考えることができます
炭水化物の多い主食(ご飯やパン、麺類など)はGI値が高い物が多いですが、穀物の精製度の違いによって、GI値に差が出ます。
例えば、白米よりも、精製度の低い雑穀や玄米の方が、GI値が低いことが分かっています。また、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質が多い食品は、血糖値は上がりにくく、GI値は低めです。
精製度の低い穀物と、たんぱく質の多い食材を活用することで、満足感があって眠くなりにくい夜食を作ることができます
具体的な例を挙げると、おにぎりを準備する場合は、白米だけのおにぎりより、たんぱく質であるサケを使った雑穀米のおにぎりがおすすめです
食材の選び方の他、食べる量や食べ方も大切
低GI食品を使っても、たくさん食べると眠くなってしまいます。適量を意識し、よく噛んで食べるようにしましょう。
低GI食品を取り入れ、食後の眠気を防ぐ考え方は、ビジネスパーソンの昼食にも応用できます。昼食後に強い眠気を感じるという方は、ランチ選びの参考にしてみて下さいね
さて今回のレシピは、今年注目を集めたサバの水煮缶と、最近話題の全粒粉のパンを使った「サバのリエットサンド」をご紹介します。
青魚であるサバには、EPAやDHAといった良質な油が含まれているのも、受験生にはうれしいポイント。受験生を応援する夜食メニューに加えてみてはいかがでしょう。
平成最後の年末となりました。本年も一年間ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい

管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
年末年始は、受験生にとって正念場

勉強の追い込みはもちろん、体調も万全に保ちたいところです。
食事を味方に付ければ、風邪を予防するだけでなく、勉強の効率を上げることも可能


夜遅くまで頑張る受験生のために、夜食を作って応援する方もいらっしゃることでしょう。ただ、夜食を食べると眠くなってしまい、せっかくの応援が裏目に出ることも。
そこで今回は、後に説明をします「食材のGI値」に注目し、眠くなりにくい夜食のポイントをご紹介します!

GIとは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略称で、食後血糖値の上昇を示す指標のこと。
最近よく耳にする「低GI食品」は、その食材を食べたときの血糖値の上昇度が低い食品です。
ご飯やパンなどの炭水化物が多い食品を食べると、血液中にブドウ糖が増え(=血糖値が上がる)、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、ブドウ糖が各細胞に取り込まれます(=血糖値が下がる)。
この血糖値の急激な変動が、食後に眠くなる要因のひとつと言われているのです

低GI食品を選ぶことで、血糖値の上昇を穏やかにし、食後の眠気を防ぐと考えることができます

炭水化物の多い主食(ご飯やパン、麺類など)はGI値が高い物が多いですが、穀物の精製度の違いによって、GI値に差が出ます。
例えば、白米よりも、精製度の低い雑穀や玄米の方が、GI値が低いことが分かっています。また、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質が多い食品は、血糖値は上がりにくく、GI値は低めです。
精製度の低い穀物と、たんぱく質の多い食材を活用することで、満足感があって眠くなりにくい夜食を作ることができます

具体的な例を挙げると、おにぎりを準備する場合は、白米だけのおにぎりより、たんぱく質であるサケを使った雑穀米のおにぎりがおすすめです

食材の選び方の他、食べる量や食べ方も大切

低GI食品を使っても、たくさん食べると眠くなってしまいます。適量を意識し、よく噛んで食べるようにしましょう。
低GI食品を取り入れ、食後の眠気を防ぐ考え方は、ビジネスパーソンの昼食にも応用できます。昼食後に強い眠気を感じるという方は、ランチ選びの参考にしてみて下さいね

さて今回のレシピは、今年注目を集めたサバの水煮缶と、最近話題の全粒粉のパンを使った「サバのリエットサンド」をご紹介します。
青魚であるサバには、EPAやDHAといった良質な油が含まれているのも、受験生にはうれしいポイント。受験生を応援する夜食メニューに加えてみてはいかがでしょう。
平成最後の年末となりました。本年も一年間ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい


こんにちは。
管理栄養士/コーディネーターの吉田由子です。
ぐっと気温が下がる12月

気候の良い秋の間に身に付いた運動習慣も、寒さのあまり1日休み、2日休み、いつの間にか断念してしまったという方も、いらっしゃるのではないでしょうか

今回は身体の「冷え」に注目し「身体は冷えることで、パフォーマンスがどのように下がるのか?食事で冷えを予防するポイント!」についてご紹介します。
冷えは、血液の循環が悪くなることで起こります。血行不良になると、血管の少ない手や足・腰の血液量が少なくなり、手足が冷たい、腰が冷えるといった症状が現れます。
特に冷えは女性に多いとされ、男性と比べて熱を生産する筋肉量が少ないことや、月経で貧血になりやすいことがその要因とされています。
月経で一時的に血液が多く排出されると、体内の血液量が減り、一層身体が冷えやすくなります。月経の出血は一時的なもので、本来は次の月経までに回復します。しかし、何らかの原因で貧血状態が続くことがあります。
特にアスリートや本格的に運動をする人は、汗から鉄分を失い、貧血状態になりやすいと言われています。
また、冷えが酷くなると頭痛やめまい、便秘、関節の痛みなどの症状も現れます。日々のパフォーマンスを落とさないためにも、食事や生活習慣を整え、酷くなる前に改善を目指しましょう


食事で冷えを改善するポイントとなるのが、朝食です


エネルギー源となる「炭水化物」に「たんぱく質」をプラスすることで、身体を温める効果がアップします。
簡単にできる「炭水化物」と「たんぱく質」の組み合わせと言えば、納豆ご飯や卵かけご飯。パン派の方なら、ハムチーズトーストや目玉焼きトーストなどがおすすめです。余裕があれば、具だくさんのお味噌汁やスープもプラスし、野菜もしっかり食べられるとベストです。

一日のうちで、一番体温の下がる朝に身体を温める食事をすることが、代謝を上げ、その日を快適に過ごすポイントとなります

さらに余裕のある方は、栄養素にも注目してみましょう。
特に意識して摂りたい栄養素は「鉄分」で、合わせて摂りたい栄養素には、葉酸、亜鉛などがあります。最もおすすめの食材は、レバーです

他には、赤身肉やカツオ、厚揚げ、納豆、小松菜にも鉄分が含まれます。
食材を覚えるのは大変ですが、たんぱく質を摂ることを意識すれば、ある程度、鉄分を摂取することが可能です。たんぱく質が豊富な肉や魚、卵、大豆製品などの食材をまずは1日3回、毎食手の平サイズ分、摂ることから始めてみましょう

今回のレシピは、鉄分も豊富で、ご飯のお友やおつまみにもぴったりな卵黄のしょうゆ漬けとしらすを使った「しらす丼〜卵黄のしょうゆ漬け添え〜」をご紹介します。ぜひお試し下さい


