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カテゴリ別:調味料

吉田 由子先生 2017/03/24

お酢のススメ

こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。

春は、別れや出会いの季節
4月から新生活をはじめるという方も多くいらっしゃることでしょう。
周囲の環境が大きく変わる忙しいときは、疲れやストレスが溜まっていても見過ごしてしまいがちです…

そこで今回は、疲労回復を助けてくれる調味料「お酢」についてご紹介します。
 


「酢」には、原料をアルコール発酵させたあと、酢酸発酵させた「醸造酢」と、化学的に合成した酢酸に水や調味料を加えた「合成酢」があります。
食糧難の時代に合成酢は生み出されましたが、物が豊かになった現在流通しているのは、ほとんどが醸造酢です。

醸造酢は、原料の違いで穀物酢果実酢に分けられます。
穀物酢の中でも、米酢には有機酸は70種以上、アミノ酸は15種以上含まれており、健康になる効果や旨み成分の高さは、米酢がダントツです。

お酢を摂ることで得られる健康効果のひとつに、「疲労回復」があります。
疲労を感じるのは、体内の筋肉や肝臓に貯蔵されたグリコーゲンというエネルギー物質が、運動などで消費されて不足するためと言われています。

お酢の主成分である酢酸を摂ると、体内でグリコーゲンの生成を促進し、疲労回復のお手伝いをしてくれるのですenlightened
そして、お酢に含まれる酢酸やその他の有機酸のほとんどが体内でクエン酸に変化しますbroken heart

クエン酸は、胃酸の働きを助けて食欲を増進させ、たんぱく質の消化を助けてくれます。
また、血行を良くして代謝を活発にする働きや、カルシウムの吸収を助ける働きも期待でき、健康に良いことがたくさんあります

しかし、大量のお酢を一度に摂取するのは逆効果です
毎日大さじ1杯程度のお酢を摂ると良いでしょう

お酢は調味料としてだけでなく、料理をする上でも様々な効用があります。
例えば、殺菌・防腐効果で料理の保存性を高めたり、魚の生臭さを取ったり、硬い肉をやわらかくしたり、野菜の変色を防いでアクを取ったりと数え切れない程です。

穀物酢は和食に、果実酢はサラダやピクルス、煮込み料理に、バルサミコ酢はソースなどの風味付けにと、様々な調理法で食卓に取り入れてみて下さいね


今回は、手軽に野菜が摂れる作り置きおかず「春野菜のピクルス」をご紹介します。
春の味覚をあれこれピクルスにして頂くと、また違った味わいを楽しめます。
特にタケノコがオススメです
ぜひお試し下さいね



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吉田 由子先生

こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。

健康に関する様々な情報が氾濫している昨今。
○○は体に良い、△△は良くないなど日々情報が入れ替わり、何が正しいか分からないことがありますよね

また先入観が先に立ち、食品の健康情報が誤って捉えられている場合もありますbroken heart
そのひとつが、「カロリーが高い油を摂取=太る」ではないでしょうか


「カロリーが高い物を食べる=太る」という図式は、最近は見直されつつあります。
実は、太る原因はカロリーの高さだけでなく、食べる物の内容(脂質と糖質のバランス)が大きく関係しているのですenlightened
ついカロリー表示を気にして食品を選んでしまいがちですが、食べ物を頂くときは、カロリー表示よりも、その内容を気にすべきですね


もちろん、脂質の摂り過ぎは体にとってNGですが、適量の油を摂ることは体にとってプラスに働くことが多いのです

脂質は体内に入ると、生命活動を維持する物質の精製に使われます。
例えば、ホルモンや酵素を作る材料、細胞膜や脳内の神経伝達物質の精製などです。

適量の油を摂取すると細胞が元気になるため、内臓の働きが良くなったり、肌のつやが増したり、頭の回転が良くなったり、様々な健康効果が期待できます


体にとって油が必要不可欠であることは、分かって頂けたと思います。
では具体的に、どのような油を摂取したら良いでしょうか?
一口に油と言っても様々な種類があります
健康維持に活かすためには油の特徴を知っておきましょうyes

まず油は大きく分けて、飽和脂肪酸不飽和脂肪酸に分類されます。
飽和脂肪酸は、常温で固形の油:バター、ココナッツオイル、ラードなど。
不飽和脂肪酸は、常温で液状の油:オリーブオイル、ゴマ油、亜麻仁油など。

さらに不飽和脂肪酸は、その化学構造によって、
・オメガ9:オレイン酸(例:オリーブオイル)
・オメガ6:リノール酸(例:ゴマ油)
・オメガ3:αリノレン酸(例:亜麻仁油)
に分けられます。

この3つの脂肪酸のうち、体内で生成できないのがオメガ6とオメガ3です。
そのため、リノール酸とαリノレン酸は、食べ物から摂取する必要がありますmail

この2つの脂肪酸は、「酸素マグネット」と呼ばれる程酸素を引き寄せる性質があり、これらをもとに生成した細胞は酸素が豊かで元気な状態になるのです。

現代の食生活では、オメガ6の油は多くの食事に含まれているため、積極的に摂取する必要はありませんが、オメガ3の油は不足していると考えられています。
オメガ3の油を意識して摂るようにすると良いでしょう。



また、油を調理に使うときに注意して欲しいことは、加熱によって油が変質することです。
特にオメガ3の油は熱に弱く、加熱によって成分が変質すると、健康に良い効果が薄れてしまいます。

加熱による油の変質を防ぐには、食材を蒸すなど油を使わずに調理して最後に油をかけたり、油が冷たい状態のまま野菜などを加えて加熱時間を短くしたり、ひと工夫すると良いでしょう

炒め物には加熱しても変質しにくい飽和脂肪酸の油(バター、ココナッツオイル)を使うなど 、用途によって油や調理方法を使い分けることをおすすめします

ちなみに、油を購入するときは、加工プロセスが少ない物や、原料が遺伝子組み換えでない物を選ぶのもポイントのひとつです。
健康に良いと思って選ぶものですから、その品質はしっかり見極めて下さいねyes


さて今回は、「いろいろ野菜のサラダ」をご紹介します。
上記でも話題にしたオメガ3の油「亜麻仁油」を加熱せずに使います。
サラダですが、食材には火を通して温かく、冬におすすめの一品です。
ぜひお試し下さい。



レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」でいろいろ野菜のサラダのレシピをチェック!

竹内 ひろみ先生

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。

冬本番となりました
この季節は、温かい鍋やスープで体の中から温まりたいですよね

日本と同じく、韓国の冬も厳しい寒さに見舞われるため、アツアツの鍋やスープが欠かせません
韓国で鍋やスープを作るときには、味付けに「唐辛子味噌」という合わせ調味料をよく使います。

唐辛子味噌は韓国語で「タデギ」と言って、その名前の由来には大きく分けて2つの説がありますenlightened

ひとつは日本語がもとになっている説mail
唐辛子味噌を作るとき、叩いてつぶしたニンニクと粉唐辛子を混ぜ合わせる工程があります。
その中の「叩き(たたき)」という言葉が「タデギ」の由来とされています。

ちなみに、朝鮮半島は日本の植民地だった時代があるため、日本の単語が韓国語に混ざり合って、現在も使われている言葉があります。
例えば、爪楊枝は「ヨウジ」、練り物は「オデン」などです。
日本の名詞とまったく同じ物を指す言葉ではないことからも、「叩き」が名詞として使われることはありそうですね


そしてもうひとつは、韓国北部の方言がもとになっている説mail
韓国北部に位置する咸鏡道(ハムギョンド)では、押し固める・みじん切りにするという単語「タジダ」を、少し訛りのある「タディダ」と発音したことから、その製法で作られる唐辛子味噌を「タデギ」と呼んだそうです。

どちらの説にしても、唐辛子味噌の作り方が由来になっているなんて面白いですねbroken heart


さて、唐辛子味噌(タデギ)は、地域や家庭によって材料や作り方が若干違いますが、ニンニクと粉唐辛子は必ず入っています。
その他に、ショウガ、しょうゆ、ゴマ油などを加えて完成させます。

唐辛子味噌を使う料理と言えば、日本でも人気のあるスンドゥブチゲです。
昆布などのだし汁に唐辛子味噌を入れて煮立たせ、アサリ、おぼろ豆腐、卵、ネギを加えて、アサリの口が開いたら食べ頃の鍋料理。
唐辛子の辛味に、昆布やアサリから出た旨みが加わり、とてもおいしいです

また、韓国旅行好きの間で有名な唐辛子味噌を使う料理は、タッカンマリという鶏一羽を使った豪快な鍋です。
ソウルの中心地に近い東大門(トムデムン)エリアでは、タッカンマリの専門店がせめぎ合っています。

タッカンマリは鶏肉を煮込むときに辛い味を付けずに、水炊きのように作ります。
日本の水炊きと大きく違うのは、ニンニクを入れて煮込むため、韓国独特の味付けにマッチすることです
お店のテーブルに備えてある唐辛子味噌、酢、からしなどで自分好みのタレを作り、鶏肉に付けながら頂きます。

じっくり煮込んだ鶏肉を、辛味と旨みのタレに浸けて頬張る……。
これがとても病み付きになる味で、時々思い出しては「タッカンマリを食べたい!」衝動に駆られる程です


このように韓国の鍋料理には欠かせない唐辛子味噌。
私は一時期、唐辛子味噌を味噌汁に入れていました
唐辛子の辛さとニンニクの旨みは、日本の味噌との相性もバッチリです

唐辛子味噌は、合わせ調味料の中でも長期保存が可能なため、冷蔵庫で保存すれば、1ヵ月くらいは問題ありません。
辛い物がお好きな方は、新たな調味料としてご自宅に備えてみてはいかがでしょう。
唐辛子味噌をちょい足しするだけでも、いつものごはんががらりと変わりますよ


さて本日のレシピは、唐辛子味噌を添えた「鶏煮込みうどん」です。
鶏肉の旨みが溶けたスープで煮込んだうどんは、優しい味わい。
唐辛子味噌は、煮込むときに加えても構いませんが、あと入れすれば、最初はそのままの味で、途中から唐辛子味噌を入れた味で、と2つの味が楽しめますよ
ぜひお試し下さい



レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」で鶏煮込みうどん(タッカルグクス)のレシピをチェック!

本田 朋美先生

こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。

私たち日本人の食卓に欠かせない料理と言えば、味噌汁を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
我が家の子供たちは味噌汁が大好きで、1日1回は食べたいとリクエストされる程です

今年の夏は海外旅行に行きましたが、現地で味噌汁を食べられなかったせいか、帰りの機内で味わった味噌汁に、ほっとしました
数日間とはいえ、慣れ親しんだ物を食べられなくなると、急に恋しくなるものですね


さて、そんな味噌汁は古くから食べておいしいだけでなく、体に良い効果をもたらす料理として重宝されてきました

味噌汁の要である味噌は、健康にまつわることわざがいくつもあることからも、体に良い食品として活用されています。
味噌は、醸造する過程で原料の大豆にはないアミノ酸やビタミン類が生成され、大豆そのものよりも栄養価が高くなります。

もちろん味噌汁には具も欠かせません。
具材に季節の野菜を取り入れれば、ビタミン、ミネラル類の他、それぞれの季節に補いたい栄養素を自然と摂ることができ、また海藻類にはミネラル分が多く含まれているため、代謝を活発にする働きが期待できます。

このように、味噌と具の相乗効果により、体にとってうれしい効用が生まれるのです

また、食育という視点から見ても、味噌汁は日々の食事に取り入れて欲しい料理です
材料を切る、煮るといった調理工程を学ぶだけでなく、その時々の季節に合わせた野菜を使うことで、食材の旬や栄養素を子供たちに伝えることができます

 


さて、皆さんは味噌を購入するとき、何を基準に選びますか?
私は味噌を手作りすることもあるので、購入するときには、その製法が気になりますbroken heart

味噌は、本来1年くらいの熟成期間を経て作られるものです。
四季の移り変わりとともにゆっくりと熟成される天然醸造の味噌は、長い時間をかけることで塩辛さがまろやかになり、奥深い味へと変化します。

一方、速醸味噌という添加物を加えて短期間で作られた物は、天然醸造の物に比べると、熟成期間が短い分、栄養面や風味が劣る物が多いのです

もちろん、手間や時間をかけて作られた物の方が高価ですが、体に良いと思って使う調味料は、少々高くても品質を重視して選んだ方が良いのかな?と私は思います

味噌を購入する場合は、国産大豆、国産米、天然醸造、長期熟成、無添加などの表示を気にしながら、選んでみるのもおすすです。

今年の初めに仕込んだ我が家の味噌は、熟成が進んでだんだんとおいしさが増してきました。
もう少し秋が深まったら、そろそろ食べ始めようと今から楽しみです

さて今回は、「季節野菜のゴマ風味味噌汁」をご紹介します。
秋に旬を迎える野菜をたっぷり加えた味噌汁です。
朝晩の冷え込みで冷たくなった体を、ほっと温めてくれますよ
ぜひお試し下さいyes



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竹内 ひろみ先生

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