こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです

お菓子作りやお料理に欠かせないお砂糖。
スーパーの棚を見るといろいろな種類があり、購入を迷ってしまう

お砂糖の種類により、お菓子の仕上がりやお料理の味、見た目に違いが出るので、用途に合わせたお砂糖使いをすると良いですよ

例えば、きび砂糖(粗糖、きび糖)は最低限度の純物を取り除き、結晶化しているので、ミネラルやカルシウムなど本来の栄養素が含まれています。
味わいはまろやかなコクがあり、さとうきび本来の風味があります。
仕上がりのお料理には色や照りがつきやすくなります

一方で白砂糖は精製されているので、純白となり、栄養分はほとんどなくなりますが、クセがないため、料理、お菓子作りにと幅広く使うことができます

さて、白砂糖でも、グラニュー糖、上白糖、粉砂糖など種類が分かれますね。

サラサラしていて、さっぱりした甘さが特徴です。
紅茶やコーヒーなど素材の味を活かす物に向いています


糖液が付着しているので、きめが細かくしっとりしていて、甘みもグラニュー糖よりも強く感じます。
日本で一般的に使用されているお砂糖の半分は上白糖と言われています。

砂糖のみの場合はとても溶けやすいのが特徴です。
今回、ご紹介するカステラを例にとって、それぞれのお砂糖を使ったときの仕上がりをご説明しましょう。

生地が多少、重たくなり、素朴な味わいになり、見た目は少しくすんだような色に仕上がります


ふわっと軽い食感に仕上がり、きれいなカステラ色に焼き上がります


生地がしっとりとし、グラニュー糖に比べて焼き色がつきやすくなります

同じ原料のお砂糖でも仕上がりに違いが出て面白いですね

カラダのことを考えて普段は未精製の砂糖を使用し、お菓子作りのときは精製された砂糖を使用するなど、ご自分の用途に合わせて種類をそろえておいても良いかと思います

今回のレシピはグラニュー糖を使った
「ふわふわカステラ」をご紹介します

こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

昨今、テレワークの定着や不要不急の外出を控える傾向から、ストレスによる食べ過ぎや運動不足が原因で体重が増えてしまったと訴える方が増えています。
某女性誌の調査では、女性の約40%が外出自粛による体重増加を経験し、平均2.6kgの体重増加がみられたという結果があります。
自粛解除を機にダイエットを始める方も多いようですが、サプリメントに頼ったり、無理なダイエットで身体を壊さないように注意が必要です

食事のバランスを整え、感染対策を取りながらウォーキングや自宅でストレッチなどの運動を行なうなど、ずっと続けることのできる方法で体重コントロールを行なっていきましょう

ダイエット中にオススメの食材と言えば、ミネラルや食物繊維が豊富で低カロリーの「海藻」ですが、食べる機会が非常に少ない食材でもあります。
そこで、今回は、手軽に食べることのできる「めかぶ」と「もずく」についてご紹介します。
画像の左側が「めかぶ」右側が「もずく」です。
色は違うものの、見た目がとても似ていますね


刻むと粘りがでるのが特徴です。スーパーなどで、1回に食べるのに丁度良い量を食べやすく味付けしてパック詰めにして販売されています。
コリコリとした歯ごたえで、そのまま食べてもおいしいですし、ごはんにかけてもおいしく頂けます


他の海藻に巻きついて生息するため「藻付く」が名前の由来と言われています。
こちらも、スーパーなどで、1回に食べるのに丁度良い量を、三杯酢や土佐酢などで味付けし、パック詰めにして販売されています。


アルギン酸は、腸内で余分なコレステロールの吸収を抑える働きが期待できます。
バランスの良い食事を摂ることを前提に、1日に1パック程度「めかぶ」や「もずく」を食卓にプラスしましょう

塩分が気になる方は、減塩タイプの物もありますので、そちらを選ぶようにしましょう。
今回のレシピは、
めかぶと夏野菜を使った低カロリーでさっぱりおいしい
「めかぶときゅうりの中華和え」をご紹介します。
ぜひお試し下さいね

こんにちは!
野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です

今回は「油揚げの種類と選び方」についてお話したいと思います。
と言うのも、ひと口に油揚げと言っても、薄い物や厚い物があるので、ぜひともその使い分けについて知って頂きたいからです。
東京育ちの私にとって、油揚げと言ったら薄くて卵色をした油揚。
それを刻んで味噌汁に入れたり、煮物にしたり、いなり寿司にしたりしていました。
しかし、全国に目を向けると本当に色んな油揚げがあるのです

例えば座布団のように分厚い油揚げがあります。
これをおでんにしたり、カリッと焼いてしょうゆと薬味で頂いたりする地域もあります。
そこで、より油揚げのことを知って頂きたいので、油揚げの種類を解説したいと思います

ここでは大きく3つに分類し、それぞれの特徴を紹介します



薄揚げは厚さが1cm前後ほどの油揚げで、やわらかく、色も白めで、しっとりとしているのが特徴。
形は長方形の物が多く、「油揚げ」、「うすあげ」、「京あげ」などの名称で陳列されています。
京都で食べられていた「うすあげ」「京あげ」は、皮のように薄く、しっとり感が高くてしなやか

生地に水分が含まれており、口に含んだときにジュワッとした物を感じられ、断面が非常にきめ細かいです。
ちなみに同じ薄い油揚げでも、水分が少なめで生地をカリッと揚げたタイプもあります。
こちらは非常に軽くて、しっとり感がない代わりにカラッとしており、油っぽさが控えめで、油抜きが不要になっていることが多いです。
長方形の物が主流ですが、正方形でいなり寿司用の「すしあげ」として売られている物もあり、油抜きの作業を省くことができるので大変便利です。
いなり寿司やきつねうどんのお揚げなど、薄揚げじゃないと作れない物があるので、こちらの情報を参考に選んでみて下さい



次に紹介するのが大判油揚げ。
こちらは、各地それぞれで独自の文化をひっそりと形成してきたので、その地域でしか知られていない物が非常に多く、手に入りにくい物もあります。
大判油揚げは、厚揚げみたいに分厚くて、大きいのが特徴です。
薄皮がパリッとしており、中はみっちりとした肉厚感があり、水気は多めでしっとりとしている傾向にあります。
東北地方だと三角形の肉厚油揚げ、北陸地方だと座布団みたいに分厚い物、中国、四国地方だと正方形の肉厚な物などがあります。
焼いて薬味を乗せたり、鍋に加えてスープを吸わせるだけでも、メインになれるような油揚げです。
町の豆腐屋さんには、その日揚げた一番おいしい物があるので、機会があればぜひ食べて頂きたいと思います



こちらは豆腐生地を十分に脱水させ、芯までカリカリに揚げたタイプで、板のようになっています。
特筆すべきは消費期限で、水分を飛ばしてカリカリに揚げているため、3ヵ月以上保存が可能。
有名な物に「松前あげ」や「南関あげ」があります。
水や出汁に浸すと、他の油揚げにはないもっちりとした食感になるのが特徴で、長持ちするので常備しておくと大変便利です

油揚げの種類がいろいろあることを分かって頂けたでしょうか。
料理に合わせて、油揚げを選べると、いつもの料理がレベルアップすると思いますので、覚えて頂けたら嬉しいです

さて、今回は京揚げに具(挽き肉、オクラ、ニンジン)を巻いて作る一品、「油揚げロール」をご紹介致します

京揚げの薄くてしっとりとした食感を活かして作る、ボリュームたっぷりの一品です。
出汁を吸った油揚げのジュワジュワとした食感で、お肉がよりジューシーになりますよ。
油揚げは、一度下ゆですることで、余計な油が抜けて味が染みやすくなるので、このひと手間は大切です。
皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です

5月下旬から6月にかけて、多くの方が梅仕事に勤しまれたと思います。
梅酒、梅エキス(梅シロップ)、梅干しなどを仕込んでおけば、一年に亘って楽しめますね

韓国でも日本と同様に、梅エキスを作られる方がたくさんいらっしゃいます。

韓国語で梅エキスは、「メシルチョン」と言い、メシルは梅、チョンはエキスです。
作り方は、消毒した瓶にヘタを取り除いた青梅と、グラニュー糖を1対1の割合で入れ、3ヵ月ほど発酵させて実とエキスに分けるといった方法です。
近年ではグラニュー糖の代わりに、原糖やオリゴ糖を使う方もいらっしゃいます。

この場合は、種を取り除いて適当な大きさに切り分け、実と砂糖の重さを同量に漬け込みます。
実を切り分けているので発酵が早く、45日ほど経ってから実とエキスに分けられるのです。
そして、実をコチュジャン、味噌、しょうゆなどで味付けします。
なかでも、甘い梅とコチュジャンの相性は抜群に良く、ご飯やお酒が進む珍味と言えますよ

今回は、「韓国式の梅エキスの活用方法」をご紹介致します


梅エキスを水や湯で割った飲み物を「梅茶」(メシルチャ)と言います。
韓国では根、花、実、茎などで作った飲み物も茶に分類されます。
梅は消化を助けるため、ご馳走のあとの一杯が胃腸を優しく包み込みます

また、梅は疲労回復にも効果があるので、仕事や家事のあとに飲む甘い梅茶は身も心も緩ませます


韓国では野菜サラダのドレッシングに果物を使うことが多いのが特徴

日本で知られているチョレギサラダのドレッシングは、チヂミのタレに近いですね。
梅エキスを使うと、爽やかな香りと優しい甘味のドレッシングになり、辛いメイン料理とのバランスが良いです。
韓国は保存食文化のため塩気の強い料理が多いゆえに、口の中を調和させる甘口も好まれます。
また近年では果物のエキスを活用したキムチ作りが浸透しています。
通常は梨や柿を多用しますが、梅エキスを入れることで甘酸っぱい香りも楽しめるキムチになりますよ。

肉の下味に梅エキスを使用すると、肉質がやわらかくなり、独特の匂いもなくなります。
お子さまやお年寄りの方は特に食べやすいでしょう。
韓国では、梅エキスが市販されているので、忙しい主婦の方は購入して使用おり、常備すると、とても便利な万能エキスになります

さて、本日のレシピは、梅エキスを活用した「豚肉のコチュジャン煮」をご紹介致します

今回は、味付け用の合わせ調味料にしました。
やわらかい肉がお好みの場合は、下味として使用しても良いですね。
皆さんも、ぜひお試し下さい

