こんにちは!
料理家のひろろこと竹内ひろみです。
受験の季節がやってきました
受験は本人の努力がないと乗り越えられませんが、周囲は温かく見守りつつもサポートできることはサポートしたい ですよね?
本日は、『受験生を支える大切な食の要素』についてお伝えします。
まず、大切なことは脳がエネルギー不足に陥らないようにすることです。
脳がうまく働かないと集中力や記憶力、思考力がダウンしてしまうばかりでなく、イライラしたり、気持ちが不安定になってしまいます
脳の栄養と言えば、ブドウ糖。
糖分と聞くとチョコレートや飴などすぐにエネルギーになる物を思い浮かべますね。
これらの甘い物はすぐに脳のエネルギー源になることはなるのですが 吸収が早く、すぐに血糖値が上がるため
上がりすぎた血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌され、逆に低血糖になってしまうのです
一方、ご飯などの炭水化物 は消化に時間がかかるため、徐々に血糖値があがり、脳にもおだやかに作用していきます。腹持ちもいいので集中力も持続します 。
脳のエネルギーをしっかりと補うため、炭水化物を中心とした糖質をしっかりと摂りましょう。
そしてもうひとつ欠かせない栄養素がビタミンB1です。
ビタミンB1は糖質や脂質をエネルギーに代えるときに欠かせない栄養素で、ビタミンB1が不足すると、いくらブドウ糖を摂取してもエネルギー源として使えなくなってしまいます。
豚肉を始めとして、胚芽部分、ゴマ、大豆製品など日常で摂取できる食材に含まれています。
お米も白米よりも玄米、胚芽米、焼き米などにすると米本来の栄養を摂取することができるので、主食を変えてみてもいいですね
インスタント食品など手軽に食べられる物はなるべく控えましょう。こういった食品に含まれるリンを摂りすぎると、カルシウムの吸収を阻害してしまうのです 。
おにぎりひとつを取っても、手で握った物は、購入した物とはまた違った温かみとおいしさがありますよね。
食を通してそんな温かい気持ちを伝えることも受験生を支えるひとつの方法ではないでしょうか?
さて、本日は『トマトクリームリゾット』のレシピをご紹介します。
消化も良く夜食にもおすすめです。
皆さん、受験頑張って下さいね!
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理にも、食べる物は薬になると言う『薬食同源』の考えが根付いていて、それを象徴する料理があります。
甘いおこわの『薬食(ヤクシク)』です。
おこわですが、食事よりもデザート感覚で頂く物です。
歴史が非常に古い食べ物で、伝説にも登場します。
新羅時代の488年、第21代の王の命が狙われる事件が起こり、王様が鳥、ネズミ、豚に救われました そこで、正月の最初に迎える亥、子、午日は厳かに過ごし、さらには午日である旧暦1月15日には、黒いおこわを作って鳥に捧げたと伝えられています。
旧暦1月15日はテボルムと言います。一年で最初の満月の日を祝い、その年の無病息災と豊作の願いを込めて催す行事で、韓国では重要な節日です。
そして、現在でもテボルムに作るものが「薬食」です。または、薬飯(ヤクパプ)とも言います。
新羅時代は、ご飯に鳥の好きな「なつめ」のみ入っていましたが、今ではしょうゆ・黒砂糖・栗・松の実・ゴマ油・シナモンなどが入り、漢方食材をふんだんに使った豪華な物になりました
ここで、二つの漢方食材の効能をお伝えしますね。
なつめ
中国では「1日3粒なつめを食べると歳を取らない」ということわざがある程、老化予防に良いと言われています。
干しなつめは、鉄分、カリウム、カルシウム、食物繊維が豊富。気と血を補強するので、胃腸などの機能を調え体調を改善させてくれる上、血を増やすので貧血にも良く体に潤いを与え、さらには精神を安定させる。体を温める働きもあるので冷え性予防に良く、利尿作用によりむくみを改善する。
そんな効能から、韓国の医学では「大棗(たいそう)」と言う生薬として使用しています。
シナモン
シナモンの生薬名を、桂皮(ケイヒ)と言います。
桂皮はクスノキ科トンキンニッケイや同属植物の樹皮を乾燥した物。身体を温める働きに優れています。冷え性で体力が落ちている場合、桂皮を摂取すると血液循環が良くなり、身体の機能を高めます。特に胃や下腹部に働きかけるので、食欲不振を改善し、生理痛の痛みを緩和します。
薬食は、名前の通りまさに薬になるご飯ですね
もちろん本日のレシピは『薬食』 。本来は蒸し器で作りますが、炊飯器で簡単に作れる方法をお伝え致します
こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
寒い日が続きますね
そんな日は、鍋やすき焼きがおいしいですね
今回は、鍋やすき焼きの具材に必ずと言っていい程登場する『ネギ』についてご紹介したいと思います。
『ネギ』には大きく分けて、根に近い白い部分を食べる「根深ネギ(長ネギ)」と葉の部分を食べる「葉ネギ」の2種類があります。
ちなみに関東では根深ネギが、関西では葉ネギが好まれていとると言われています。
『ネギ』の白い部分には、ビタミンCが多く含まれており、白い部分を食べる根深ネギのような品種は「淡色野菜」に分類されますが、葉ネギのように葉を食べる品種は緑色の部分にはビタミンAが多く含まれており、「緑黄色野菜」に分類されます。
また、ネギはニンニクやタマネギと同じアリシンが含まれていますので、疲労回復効果が期待できるビタミンB1の吸収を助けてくれます。アリシンは血行を促進し、身体を温める作用がありますので寒さが厳しい時期にはとてもありがたい食材です。
栄養学的には、アリシンは熱に弱いので、生で食べる方が疲労回復効果は高いのですが、アリシンは長く煮込むと甘み成分に変化する特徴があります。ネギ独特の刺激が苦手な方は煮込んで頂くのがおすすめです。
そこで、今回は煮込むことでネギの甘みを引き出した『長ネギのバター煮』をご紹介します。ネギが苦手な我が家の子供たちも、バター煮にすると喜んで食べてくれます
兵庫県産の岩佐ネギや群馬県特産の下仁田ネギなど身が太くしっかりとした品種で作るのがおすすめです。
皆様も、地元特産の根深ネギを使ってぜひお試し下さいね!
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
新年を迎え、2週間あまり。
明日からいよいよセンター試験開始です
受験生のいる我が家は、お正月気分は早々に吹き飛んでいますが 皆さんはいかがお過ごしですか。
明日はちなみに、『おむすびの日』 でもあります。
おむすびの歴史は平安時代以前から、干飯(ほしいい)・握り飯として旅人の携帯食であったことが文献に残っています。
ところで皆さんは、「おむすび」と「おにぎり」、どちらで呼びますか?
私は「おにぎり派」です。
よく「おむすび」と「おにぎり」はなぜ呼び名が違うの?と話題になりますが、日本おにぎり協会によれば・・・おむすび
神の力を授かるために米を、山型(神の形)にかたどって食べた物三角形
おにぎり
「にぎりめし」が転じた物 どんな形でも良い
・・・との説が濃厚だと解説しています。
神の力、というのは古事記に登場する三柱の神様の名前に「産巣日(むすび)」という共通語が含まれており、自然に神が宿ると考えて自然の恵み溢れる山 が神格化されていたことと相まってその説が一般化したものと思われます。
ちなみに、平安時代に貴族が宴を開く際、従者などには、強飯(こわめし※おこわ)を卵形に固めた物が支給され、これを「つつみぐい」と読んだそう。このつつみぐいが結び固めて作っているために、仕える女房たちが「おむすび」と呼んだと言われています。
一方、南北朝時代の官吏が記した日記 には「ニギリタルメシ」と記載があり、一般的に「握り飯」という呼び名が普及していることがうかがわれ、これが「おにぎり」に変化したとも言われています。
その呼び名のルーツは様々ですが、今も昔も、私たち日本人の食文化にとても大きな存在であり続けることは確かのようです。おにぎりって、本当においしいですよね。
さて今回は、うるち米ともち米をブレンドした『鶏ゴボウ飯』をご紹介します。
鍋で炊く、炊き込みご飯ですが、冷めてもおいしいので、おにぎりにもピッタリ!
鶏肉とゴボウのシンプルな組み合わせですが、そこから出るだしは抜群に美味!ぜひお試し下さいね。