こんにちは!
料理家の竹内ひろみです。
最近、子供の『味覚』がおかしくなっているという記事が新聞に出ていました。
家に遊びに来る子供たちのお菓子の食べ方を見ていても、味の濃いスナック菓子の方が他のお菓子に比べて人気があるようです
日頃から味の濃い物や添加物が多く含まれている食品を食べていると、どうしても舌はその味に慣れてしまいますよね。
このような食べ物は、一口食べたときに舌が「おいしい」と感じる刺激が強いので、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
最初はとても甘いと感じて食べられない物でも、舌がその甘さに慣れてくるといつの間にか食べられるようになっている・・・ということってありませんか?
正常な味覚もさることながら、私たちには繊細なうま味を感じるセンサーが備わっているので、その部分が働かくなってしまうのは残念なことですよね
味覚は良くも悪くも慣れによるところが大きいので、上手に食べ物や食べ方をコントロールできると味覚も正常に戻りやすいです 。 外食で食材をコントロールすることは難しいので 、家で食べるときに、少し気をつけてみましょう。
例えば、しょうゆやケチャップなど、料理の上からかける調味料の過剰摂取は控える。添加物が多く含まれた食品は避けるなどです。
最初は素材のおいしさがわからなくても、きちんと噛んで、味わって食べているうちに調味料で味を足さなくても、「おいしい!!」っと感じられるようになりますよ
味付けをする際は、塩分を控えてうす味にするだけだとおいしさが半減してしまうので、調理方法にもひと工夫をおすすめします
例えば、ニンジンやジャガイモなど電子レンジでも柔らかくなりますが、時間をかけて蒸してみましょう 。
スープを作るときに、ベースとなるタマネギをいつもよりもじっくりと炒めてみましょう。
じわじわと野菜の甘みや旨みが増し、調味料も不要となります。
このように素材のおいしさを引き出す調理方法を取り入れてみてもいいですね
それでは本日のレシピ『チキンとソテー野菜のざっくり和え』をご紹介します。
塩麹で下味を付けた鶏肉をピーナッツ風味の炒め野菜とざっくり和えました。
ぜひ、お試し下さい。
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国にも味噌があるのをご存じですか?
韓国の味噌は『テンジャン』と言います。日韓共通の調味料ですが製法が異なり、日本の場合は一般的に、ゆでた大豆をすりつぶし、麹と塩を合わせて数ヵ月間寝かせます
一方、韓国味噌は、昔ながらの製法ですと、しょうゆと同時進行で作られます。
大豆をゆでて形を整え、発酵させた味噌玉と塩水を大きな瓶に数ヵ月間入れておくと、塩水がしょうゆに変化し、味噌玉がコクのある味噌になります。
テンジャンは、日本の味噌と使い方が違います。
日本の場合は具材を煮込んでから最後に味噌を溶き入れますが、韓国の場合は、最初からテンジャンを入れて具材と一緒に煮込みます。テンジャンは長く煮込む程に風味が増す からです。
和食には欠かせない味噌汁と同じように、韓国でも味噌を使った汁物は日常的に食べられています
具材はバリエーションに富んでいて、お好みでニラや長ネギなどの野菜、エノキ、シイタケなどのキノコ類、肉や貝などの海鮮も良く使われます。
汁物の他に、ナムルなどの和え物にも使います。また、豚肉をゆでるときにテンジャンを少量加えると、豚肉の臭みがなくなり、ほんのりと味が染みておいしくなります
もし、テンジャンを買って、なかなか使い切れないという場合は、マヨネーズと合わせてディップにしたり、ドレッシングに少量加えるたりすると、コクが増すので、そんな使い方もおすすめです
発酵力の強いテンジャン。
手軽に摂取できる発酵食として、常備してみてはいかがでしょう。韓国系のスーパーで購入できますよ
それでは、本日のレシピです。
テンジャンで味付けした『豚肉のみそ焼き』です。ご飯が進む一品なので、丼にしてもおいしいです。テンジャンがなければ、日本の味噌を使用しても構いません。
ぜひ、お試し下さい。
こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年も押し迫ってきましたね。
早いもので、私が担当させて頂いているブログは、今回が今年最後の更新となりました。
さて・・・間もなく『冬至』が訪れますね。
冬至とは、北半球において1年で最も太陽の位置が低くなる日のことを指し、この日を境にぐっと寒さが厳しくなると言われています。
2014年の冬至は12月22日の月曜日です。
今年は「朔旦冬至(さくたんとうじ)」と言って、19年に一度、新月と冬至が重なるとてもおめでたい冬至なんです
新月は月の復活を意味し、冬至は太陽の復活を意味するので、大変おめでたい日として、むかしは宮中で宴が催されていたようです。
さて、冬至と言えば柚子湯にカボチャですよね
冬至にカボチャ(なんきん)を食べるのは、粘膜を丈夫にし、風邪などの予防に効果が期待できるビタミンAが豊富に含まれているからです。
カボチャを食べることで、寒さの厳しい時期を元気に乗り切れるようにという理由と、 「ん」の付く食べ物を摂取することで運を呼び込む「運盛り」の意味が込められていると言われています。
また、地方によっては邪気払いの意味を込めて冬至に小豆を食べるところもあります。
今回は、『カボチャと小豆のきんつば』をご紹介します。
運を呼び込むカボチャ(なんきん)、邪気払いの小豆を使った冬至にピッタリのお菓子です。ぜひお試し下さいね
それでは、1年間、ご一読頂きましてありがとうございました
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。良いお年をお迎え下さい。
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
いよいよクリスマスシーズン
ああもう年末だわと焦る気持ちはありながらも、どうしてもワクワク心躍ってしまいます
先月はスペインのクリスマス菓子をご紹介しましたが、今回はイギリスのお菓子をご紹介したいと思います。
イギリスのクリスマスと言うと、クリスマスプディングが有名ですが、もうひとつの定番菓子 『ミンスパイ(mince pie)』は、実はあまり知られていません。 クリスマスから
十二夜までの間に12個のミンスパイを食べると、その年には幸運が訪れる
という素敵な風習があります。
香辛料の香り豊かなみじん切りのドライフルーツやリンゴをパイにたっぷり詰めた焼き菓子で、16世紀にはすでにクリスマスの定番菓子として食べられていたそうです。
当時は挽肉に果実や香辛料を混ぜ合わせた物が詰められていましたが、肉を詰めない形に変化を遂げ、今はドライフルーツやリンゴ、ナッツを詰めるのが主流になっています。
もし皆さんがイギリスのレシピ本などを眺めたときに、ミンスパイの材料に「suet」が含まれているかもしれません。これは牛や羊の脂のこと。この挽肉に具を入れる名残を見ることができます。
形は、イエスキリストへの生誕の祝いがルーツであることから、もともとはゆりかごを象った楕円型ですが、現在では、つまみやすいフィンガーサイズのタルト型に星に型抜きした生地を乗せて焼き上げます。
新年早々ハッピーな気持ちになれる香り豊かなスイーツ、ぜひ試してみませんか。
今回は、この『ミンスパイ』のレシピをご紹介します