こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理店で焼肉を注文すると、必ず登場する道具に『キッチンバサミ』があります。
長くスライスされた肉をそのまま鉄板の上に置き、焼き上げてからハサミで一口サイズに切り分けるのが、現地でのスタイル。
この便利な調理器具、韓国ではあらゆる料理で活用しています
例えば「チヂミ」の場合、包丁よりも美しく切り分けられます。
「麺類・チャプチェ」の場合は、麺などを食べやすい長さにできます。
「キムチ」は、まな板の上に置いてから切ると着色するので、家庭では数日間で食べきれる量をハサミで切って、食品保存容器で保存します。
韓国の食堂では株のままキムチが出てくることもしばしば。
お客さん自身で切るように、ハサミが常備されています。
その他にもエビやカニ、魚をさばくときにも使います。
小ネギやニラも、この方法が楽な場合もありますよ。
なかなか便利ですので、ご家庭でも試してみて下さい
では、本日のレシピです。
ハサミつながりで、『ワタリガニ鍋』をご紹介致します。
ワタリガニは、あらかじめ食べやすい大きさに切っている物を使った方が手軽に作れます。
ワタリガニを丸ごと使う場合は、キッチンバサミで、切り分けて下さいね。
こんにちは!
料理家の竹内ひろみです。
おいしいご飯を作りたい
そんな願望は誰もが持つことですよね。
やっぱり、料理がおいしいと、本当に幸せにな気分になれます
料理の味は、ほんのちょっとしたことでおいしさがアップするのですが、 そのコツは素材のおいしさを活かすこと と言うのは以前も書かせて頂きましたが、今回は少し掘り下げてご紹介させて頂きます。
野菜なら野菜、肉なら肉本来のおいしさがあります。
その本来もっている甘さ、旨さなどを上手に引き出すと、できあがりの料理の味がぐっと深くなり、おいしさがアップ すること間違いなし!
素材の力で料理する
例えば、木べらや菜箸でかき混ぜすぎずに放っておく時間も必要ということなのです。
スープを例に取ってみましょう。
最初にタマネギやネギなどの香味野菜を炒めますが、このとき、火が通ってくるとジワジワっと野菜から水分がでてくるので、シャカシャカ炒めなくても、時々全体を返す程度で十分に火が通りますし、野菜の甘みが引き出され、おいしいベースができあがります。
次に水分ですが、最初から水分(水やブイヨンなど)を全部入れてしまわず、ヒタヒタぐらいに加えて、野菜にある程度火が通ってから、水分を加えると野菜のおいしさがぎゅっと凝縮され、味わい深くなります
その他、野菜をいくつか段々に重ね、少量の水分と塩で蒸す「重ね煮」など、手を加えずに作る代表料理ですが、それぞれの素材本来のおいしさがコラボして、おいしい料理ができあがります
また、塩も大切なポイント
調理の途中でひとつまみ加えておくと、味が引き締まりますよ。
さて、本日はそんな素材を活かした『ペンネの根菜ミートソースがけ』のレシピをご紹介します。
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
寒くなると、アツアツのグラタンやドリアがおいしく感じられますね。
とろりとしたホワイトソースにたっぷりのチーズ・・・
見た目がそっくりなグラタンとドリアですが、実はルーツは全く別なんです。
というわけで今日は、『ドリアとグラタン』のルーツをご紹介したいと思います。
まず、『グラタン』のルーツは、フランスにあります。
フランスのドーフィネ地方の郷土料理で、そもそも『グラタン』とは、フランス語で鍋の底の『おこげ』のことです。
フランスでは、 「オーブンなどで表面をこんがり焼いた料理法や料理その物」のことを指します。
日本では「グラタンは、具材とホワイトソースを合わせた物に、チーズをのせて焼いた料理」として定着していますが、フランスでは「フルーツにカスタードソースを合わせたデザートをオーブンで焼いた物も 『グラタン』」と呼びます。
一方、 『ドリア』のルーツは意外や意外・・・なんと日本なんです
大正時代に、横浜のホテルで働いていたスイス出身のサリー・ワイルという料理長が発案した料理と言われています。実は、『ドリア』という名前の料理がイタリアにあるのですが、それはイタリア国旗をイメージし、トマト・キュウリ・卵を使った料理で、日本でお馴染みの『ドリア』とは全くもって違う物です。
では、どうして『ドリア』と呼ばれるようになったのでしょうか・・・
イタリアのチーズが使われたからなど諸説いろいろあるようですが、真相はいまだ謎のままのようです
さて、そんなドリアにちなんで本日は、 『月見ドリア』 のレシピをご紹介します。
半熟に仕上げた卵の黄身がとろりとおいしいドリアです。
ぜひお試しを
こんにちは、料理家の野上優佳子です 。
秋だと言うのに先月はまた真夏日
が戻ってきて、長い長い夏のような今年ですが、秋は確かに訪れています。
朝夕の涼しさが肌寒さに変わってきましたよね。
この季節から春近くまで、
特に大活躍する調理道具と言えば、 『土鍋』ですね。
わが家には小さい物がひとつ、大きい物がひとつあります。
小さい土鍋は1年中、朝食のご飯 を炊くのによく使います。
食べきりの量が炊けるのでちょうど良いのです。
大きい土鍋は、やはり週末などに家族皆でワイワイと囲む鍋物で使うことが多いです。
土鍋とはもともと、土でできた素焼きの鍋のことですね。
煮炊きをするための土製の用具と考えれば、縄文式土器がルーツと言えるかもしれません。
私たち日本人の食生活に古く からかかわりを持ってきた調理道具のひとつです。
土鍋の大きな特徴は、保温性にあります。
沸騰後に火を止めても、しばらくグツグツとした様子を見れば納得。
金属製の物よりも長く余熱を保ち、冷えにくいので、火を止めたあともじっくり食物に火が通って旨みを引き出し、味をしみ込ませてくれます。
煮物に最適ですが、この時期ならば様々な旬の食材を盛り込んだ炊き込みご飯も、わが家ではよく土鍋で炊きます。
土鍋を新しく購入したら、まずは弱火で湯を沸かして下さい。
おろしたてのときは、土の粒子が粗いために少し水がしみ出すことがあります。
ゆっくり火にかけてならしたあと、次におかゆを炊くことをおすすめします。
鍋の目が詰まって水がしみ出さないようになるので、もう安心
あとはいろいろ土鍋料理を楽しんで下さい。
調理の際に気を付けたいのが、鍋底。
底がひどく濡れたまま火にかけると割れてしまう ことがあるので、鍋のおしりを拭いてから火にかけて下さいね。
さて本日は、この土鍋を使ってぜひ作って頂きたいレシピをご紹介します。
たっぷりの『根菜と牛肉の塩だし鍋』 、
ぜひお試し下さいね