こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
6月に韓国の曽島(チュンド)にいってきました。
チュンドまでの道のりはソウルから高速鉄道とバスを乗り継いで5時間程度です。
ユネスコ生物圏保存地域にも指定されています。
干潟には様々な生物が生息し、自然豊か
ここでは韓国最大規模の塩田があり、ミネラルたっぷりな天日塩が生産されています。
その製造方法はと言うと?
海水を田んぼのような広いスペースに汲み上げて、蒸発させます。
雨が降ると塩は台無しになってしまうので、雲行きが怪しくなると屋根のある場所に海水を移動。
約1ヵ月後、天日により結晶化した塩を集めて倉庫に保管。
時間をかけて、にがりを取り除きます。
その期間は1年以上です。
塩は年数を重ねるごとにしょっぱさが抜けて、マイルドになり、旨みが増すんですね
10年間分の塩を食べ比べてみましたが、その違いは歴然。
一般的に塩分は控えめにするのが良いとされていますが、
実際は使う塩の質が大切です
以前、塩田で、精製塩を溶かした塩水と、天日塩を加えた塩水のどちらが自然にやさしいのか、とある実験をしてみたそうです。
結果、天日塩の方が断然良いことが分かりました。
改めて質の良い調味料を使うことが、健康維持にも役立つのだと実感します。
韓国の天日塩は、日本でも韓国食材専門店で購入できます。
一度お試し下さいね。
結晶の粒が大きいので、使いにくいという方は、結晶の小さい花塩がおすすめです。
さて!
本日は、「アサリのすいとん」をご紹介します。
しょうゆを使わず、塩で味を出してみました
こんにちは!
料理研究家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
「これ、おいしそう 試してみたい!」
と思わず購入してしまうペーストやちょっと変わった輸入調味料。
一度か二度使って、あとは冷蔵庫に入れたまま・・・ ということはありませんか?
そんなときにいくつかの活用方法を知っているとバリエーションが広がり、余すことなく使い切ることができます
バジルペーストなどのオイルの入ったペースト類はパスタにからめたり、クラッカーに添えたりする以外にスープを作る際の炒めオイルとして使ったり、バゲットをトーストするときのバター代わりに使ったり、味付きオイルとして炒め物、煮物などいろいろな調理に応用が利きます
スイートチリソースなどオイルの入っていない調味料はマヨネーズやオイルをプラスしてドレッシングとして使うと、味にちょっとしたアクセントが付いておいしいです
きんぴらなどの甘辛系の味付けにしたいときの砂糖やみりんの代わりとしても使えるので、ひと瓶購入しても意外と使い切ることができるんです
また、お土産などでその地方の特産の調味料を頂く機会もあると思うのですが、まずはパッケージの裏に書いてある使い方で調理してみて、アレンジを広げるとお料理の幅が広がり、楽しいですよ
さて、本日はペーストの中でもどこでも手に入り使用頻度の高い、バジルペーストを使ったレシピ『バジルソースの具沢山スープ』をご紹介します。
バジルペーストは購入した物でも、手作りした物でもどちらでも です
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
少しずつですが、秋めいてきましたね
秋は、味覚狩りが楽しい季節です
私が生まれ育った場所は、ぶどうが有名でこの時期はぶどう狩りによく出かけました。
「ぶどう狩り」と並んでこの時期に盛んな物が「梨狩り」ですよね。
今回は7〜10月に旬を迎える『梨』についてご紹介します。
『梨』は、大きく分けて「洋梨」「和梨」「中国梨」 の3つがあります。
日本では、梨と言えば「和梨」が一般的です。
「和梨」には、幸水や豊水、新高などの皮が赤茶色っぽい「赤梨」と二十世紀梨が有名な皮が黄緑色っぽい「青梨」があります。
『梨』の特徴と言えば、独特のシャリシャリとした食感。
あの食感は、ペントザンやリグニンという成分からなる石細胞による物です。 『梨』の栄養価は、約90%が水分で、ビタミンや無機質は少ない物の、アスパラギン酸というアミノ酸を含んでいます。
アスパラギン酸は、ドリンク剤などに添加されていることが多いことからも分かるように、疲労回復を促し、スタミナを増強する効果が期待できます。
また、カリウムや食物繊維を豊富に含んでいます。
『梨』は、中国では「百果の宗」と呼ばれ、桃と並んで好まれている果物です。
昔から、熱のあるときやせき止め、声がれなどのときに「梨」が食べられてきました。
旬の今、たくさん頂きたい果物ですね
さて今回は、『和梨のコンポート』をご紹介します。
梨って甘さに当たり外れがありますよね。。。
あまり甘くない梨は、コンポートでひんやり爽やかなデザートに変身させちゃいましょう
日持ちがするので、頂き物の梨がたくさんあるときにもおすすめですよ
こんにちは。
料理家の野上優佳子です。
皆さんの食器棚には、どんな食器がありますか。
普段使う物を見てみれば、茶碗や汁碗、湯のみ、丼、小鉢などは和食器
マグカップやパン皿、ディナー皿、サラダボウルなどは洋食器
私たちが、様々な国の料理を家庭料理にまで吸収し、独自に発展させていることが、ここからだけでもうかがえます。
私たちは汁物 や茶
を飲む時、器を手に取って食べる習慣があります。
ご飯を食べるときにも、茶碗を持たずに食べると行儀が悪いと叱られますよね。
欧米では基本的にスープ皿は手で持たず、同じアジア圏の中国や韓国も持たずに食べます。
形を比較してみると、茶を飲むとき、ティーカップには取っ手がありますが、湯のみには無い。
スープ皿には取っ手がない分、スプーンやレンゲですくって食べる。
基本的に汁物は熱いので、持たずに飲む方が本来合理的なのかもしれません。
しかし私たちは、汁碗はそのまま持って飲む。
湯のみも汁碗も熱々なのに手に持つことができるのは、糸底があるから です。
糸底(いとぞこ)、とは糸尻(いとじり)とも言い、陶器の底にある丸い支えの部分のことを指します。
陶器を作る過程で、成型後ろくろから切り離す際に糸を使うことが言葉の由来と言われています 。
皆さんが、熱々のお茶を飲む時や炊きたてご飯を食べるときの動作を思い浮かべてみて下さい。
そのまま側面は熱くて持てず、縁と糸底を持っているはずです。
わざわざ取っ手を付けなくても持つことができる、とてもシンプルで機能的な役割を、この糸底が果たしています。
取っ手を付けけなくても良い造りは、洗いやすさや収納のしやすさ(重ねやすさ)という利点も生み出しています。
そして何より、器を手に持ち食事をする、という作法を大きく下支えしています。
普段、あまり眺めることのない糸底。
実は私たちの食生活において、なくてはならない存在だと言えるでしょう。
さて今週は、秋の新米と旬野菜「ナス」を使った『豚肉とナスの混ぜご飯』をご紹介します。
季節のおいしさをたっぷり味わえますよ。
ぜひお試し下さい!