2014年3月の記事
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国の食堂は専門店が多く、日本の韓国料理店のように、何でも取り揃えている店はあまりありません。
そんな中で、「粉食(プンシク)のお店」があります。
粉食とは小麦などの粉を主原料として作られる料理のこと。
その料理の一部をご紹介します。
チヂミ
本場ではプッチンムゲやジョンと呼ばれています。
一般的なのは海鮮ネギチヂミですが、その他に、キムチが入っていたり、ジャガイモをすって焼きあげたり、緑豆チヂミ(ピンデトック)なども地元民に愛されています。
スジェビ(すいとん)
粉と水を練ってちぎった物をスープ仕立てにしたすいとんです。
韓国では日常的に食べられています。
オーソドックスな海鮮のだしが利いた物の他に、キムチ入り、エゴマの粉をたっぷり使った物もあります。
マンドゥ(餃子)
焼き餃子もありますが、韓国では蒸し餃子やスープ仕立てが多いです。
中身に春雨が入り、独特の食感が楽しめます。
上記以外には、カルグクス(うどん)や、粉物ではありませんが、キムパプ(海苔巻き)をなどもメニューにあります。
粉食店はファーストフードとは異なった軽食店で、様々な物を手軽な金額で食べられるのが魅力。
500円程度でお腹が満たされます
韓国人は一人で食事をする習慣があまりないので、一人旅のときに困るのが食事です。
地方では、二人以上ではないと飲食を断られることも・・・
しかし、粉食店は一人でも比較的入りやすいので、旅行者にとってもありがたい存在ですね
それでは、本日のレシピです。
日本にもある「すいとん」ですが、今回は『キムチすいとん』にしました。
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
世界各国に旅行に出かけ、その土地ならではの食べ物
に出会うことは本当に楽しいことですね
どの国にも郷土料理や家庭料理があり、その成り立ちから国の歴史や風土を垣間見ることができます。
アメリカに住んでいた頃も色々な所でアメリカの郷土料理をたくさん楽しむことができました。
ルイジアナ州周辺のケイジャン料理やクレオール料理、テキサス周辺のTex-Mex(メキシコ風のアメリカ料理)など、多国籍国家ならではの発展を遂げていて、なかなか興味深いです。
敷居の高い店など行かずとも、ハイウェイ周辺のダイナーなどでもその土地の味を楽しめるのは、日本と変わりませんね。
写真:ダイナーは、プレハブ造りが一般的
その中でちょっと驚いたのが、おなじみの定番料理「チキンフライドステーキ」。
別名「カントリーフライドステーキ」とも呼ばれ、南部を中心に古くから愛される家庭料理で、テキサス州発祥と言われています。
最初に食べたときは、名前と実物が一致せずに、不思議でなりませんでした。
「ステーキ」と言っても焼いたお肉ではなく、薄く叩いた肉に衣が付いて揚げ焼きをしているのです。
それは良しとして、食べてみるとお肉がチキン ではなくて、どう見ても味わっても・・・牛肉・・・
チキンって書いてなかったっけ?
それにオーストリアの郷土料理であるウィーンシュニッツエルに似ている感じ。
調べてみると、19世紀にドイツやオーストリアからの移民によってこの料理がもたらされ、テキサス州にある2つの町が「我こそは発祥地だ」と名乗っていて、毎年お祭りなども開催されているそうです
レシピ本 に登場するのは1838年、バージニア州の主婦だったMary Randolph(メアリー ランドルフ)氏によりその料理が記述されています。
1900年代前半にはすでに辞書の中にこの言葉が収録されています。
広いアメリカ全土に広くこの料理が浸透したのは、おそらく物流が車主体だった時代に長距離ドライバーたちがそのおいしさを伝えていき、広まったのではないかと思います。
ちなみに、なぜビーフなのにチキンなのか
それはフライドチキン風の味付けだからというのが、定説のひとつのようです。
さて本日は、この「チキンフライドステーキ」の作り方をご紹介します。
お子さまにも間違いなく喜ばれる味です
ぜひお試し下さい。
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
様々な生活スタイルの中、食事の仕方も変わってきますね。
忙しい日常、いつもテーブルに着いて食事ができるとは限らないと思うのですが、皆さんはいがかですか?
我が家の場合、育ち盛りの息子が習い事の帰りにお腹が空いてしまい、家までもたない場合があります。
帰宅しながら軽く夕食を取ることが週に何日かあり(お行儀は悪いですが )、仕事の移動が多い主人は、車の中でランチを済ませることが多々あります。
そこで、さっと食べられる「お手軽料理」が大活躍です
片手で食べられる形状の物となるとおにぎり やサンドイッチ
が代表的ですが、このような単品だとなかなか栄養がとれないこともあります
ですから、できるだけ ひとつの物の中に穀類、タンパク源となる物や野菜類を入れて、その料理だけで最低限の栄養バランスがとれるように工夫が必要となってきます。
例えば、おにぎりの場合。
具材に野菜と肉(そぼろにした高野豆腐など豆由来の製品でもOK)を合わせた味噌入りの「野菜味噌おにぎり」にしてみます。
サンドイッチの場合は、具の入ったスパニッシュオムレツをパンに挟み、ホットサンドメーカーで両端をとじて「ホットサンド」にしてみるのもおすすめです。
このように食材を上手に組み合わせると、単品でもバランスの取れた軽食となります
そして、忘れてはいけないのが、食べやすさです。
食べているときにボロボロっとこぼれてしまわないように、量や挟む具材に気を使って作りましょう。キャロットマフィンのような野菜の入りのカップケーキやホットケーキなども手軽に頂けますね。
それでは本日は、出先でも片手で食べやすい『ポテバーグサンド』のレシピをご紹介します。
温め直さなくても、そのままでもおいしく食べられますよ
ぜひ、お試し下さいね。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
間もなく桜の季節がやってきますね
桜の開花宣言は、毎年気象庁から発表されますが、あらかじめ各地域により、開花を判断する基準が決められています。
5〜6輪咲いた日が「開花日」80%以上つぼみが開くと満開日とされています。
桜は見て楽しむだけではなく、塩漬けにした物を桜湯や桜餅、料理やデザートにして食べて楽しむことができます。
というわけで、本日は『桜の豆知識』についてご紹介します。 『桜の塩漬け』に使われる葉や花は、お花見でおなじみのソメイヨシノなどではありません。
桜の葉の塩漬けにはうぶ毛が少なくやわらかい「大島桜の葉」、桜の花の塩漬けには色や香りが良く、形が美しくしっかりしている「八重桜の花」が使われています。
食用の桜は収穫しやすい背丈で栽培されていることが多く、花が八分咲きの状態で摘み取り、塩と梅酢で漬けこみます。
スーパーなどの店頭に並んでいる状態は、上の画像のように丸くなっていますが、お湯などに浮かべるとパッと花が咲き、ほんのりと上品な桜の香りが立ち込めます。
この香りの正体は、「クマリン」という成分です。
クマリンにはリラックス効果があり、血液を下げる効果や二日酔いの予防効果が期待できます。
ちなみに、食べる桜・・・と言うとサクランボを思い浮かべますが、サクランボはお花見用の桜ではなく、セイヨウミザクラという品種の桜の実です。
見て楽しい食べておいしい・・・
今年の桜の開花日が待ち遠しいですね。
さて、今回は『桜ワインゼリー』のレシピをご紹介します。
ほんのりピンク色のロゼワインのゼリーに桜の花が舞う春らしいデザートです。
ぜひお試しを