2015年1月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
新年を迎え、2週間あまり。
明日からいよいよセンター試験開始です
受験生のいる我が家は、お正月気分は早々に吹き飛んでいますが 皆さんはいかがお過ごしですか。
明日はちなみに、『おむすびの日』 でもあります。
おむすびの歴史は平安時代以前から、干飯(ほしいい)・握り飯として旅人の携帯食であったことが文献に残っています。
ところで皆さんは、「おむすび」と「おにぎり」、どちらで呼びますか?
私は「おにぎり派」です。
よく「おむすび」と「おにぎり」はなぜ呼び名が違うの?と話題になりますが、日本おにぎり協会によれば・・・おむすび
神の力を授かるために米を、山型(神の形)にかたどって食べた物三角形
おにぎり
「にぎりめし」が転じた物 どんな形でも良い
・・・との説が濃厚だと解説しています。
神の力、というのは古事記に登場する三柱の神様の名前に「産巣日(むすび)」という共通語が含まれており、自然に神が宿ると考えて自然の恵み溢れる山 が神格化されていたことと相まってその説が一般化したものと思われます。
ちなみに、平安時代に貴族が宴を開く際、従者などには、強飯(こわめし※おこわ)を卵形に固めた物が支給され、これを「つつみぐい」と読んだそう。このつつみぐいが結び固めて作っているために、仕える女房たちが「おむすび」と呼んだと言われています。
一方、南北朝時代の官吏が記した日記 には「ニギリタルメシ」と記載があり、一般的に「握り飯」という呼び名が普及していることがうかがわれ、これが「おにぎり」に変化したとも言われています。
その呼び名のルーツは様々ですが、今も昔も、私たち日本人の食文化にとても大きな存在であり続けることは確かのようです。おにぎりって、本当においしいですよね。
さて今回は、うるち米ともち米をブレンドした『鶏ゴボウ飯』をご紹介します。
鍋で炊く、炊き込みご飯ですが、冷めてもおいしいので、おにぎりにもピッタリ!
鶏肉とゴボウのシンプルな組み合わせですが、そこから出るだしは抜群に美味!ぜひお試し下さいね。
こんにちは!
料理家のひろろこと竹内ひろみです。
新しい年がスタートしました
今年もどうぞよろしくお願い致します
さて、新年に頂くお料理と言えば おせち料理
縁起担ぎの意味もある料理なので、お正月には欠かせませんね。
・・・ただ、3日ぐらい経つとおせち料理に飽きてくる ってことありませんか?
今日はそんな残ってしまったお正月料理のおいしい活用方法をお伝えしたいと思います。
煮物が余ってしまった場合。
細かく切って卵と一緒に混ぜ合わせて、卵焼きを作ったり、粉や溶き卵、パン粉を付けて揚げてみたり、すし飯に合わせてちらし寿司にするとおいしいです。
黒豆が残ってしまった場合。
牛乳や豆乳と一緒にミキサーにかけて、ゼラチンで固めて黒豆ミルクゼリーにしたり、パウンドケーキに入れて和風ケーキを作ってもいいですね
餅が残ってしまった場合。
おせち料理の中には入りませんが、餅もお正月には欠かせない食材で、余ることが多いです。そんな餅も目先をちょっと変えるだけで、違った味わいを楽しむことができますよ。
定番ですが、ピザソースとチーズを散らして餅ピザにしたり、ホワイトソースとの相性がいいので、グラタンの中に入れても美味
また、今日ご紹介するレシピ『揚げ餅のぴり辛スープがけ』のように揚げてもおいしいです。
餅を食べやすい大きさに切ってきつね色になるまで揚げましょう。表面がカリっとして、そのまま塩を振っただけでもおいしいです。
特に固くなってしまった餅にはおすすめの方法ですよ。
油の量も餅の半分が浸かるくらいの量で大丈夫です。おやつ代わりにもなるので、ぜひ作ってみて下さいね
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
焼肉店に必ずあるサイドメニューと言えば、冷麺が挙げられます。
辛みの効いた混ぜ冷麺(ビビンネンミョンと、水冷麺(ムルレンミョン)の二種類がありますが、水冷麺は特に人気ですよね
ところで、水冷麺の本場をご存じですか?
朝鮮半島の北側で、平壌(ピョンヤン)が発祥です。混ぜ冷麺については、さらに北側の咸興(ハムン)というところです。
水冷麺は、夏場によく食べられますが、本来は冬の料理
トンチミという冬に漬ける水キムチの汁に、そば粉やでんぷんが主原料の麺を入れた物を、床暖房(オンドル)部屋で頂きました。
そして、朝鮮半島に南側に位置する釜山には「小麦麺(ミルミョン)」があります。冷麺とは似て非なる物で、細かい違いがいくつかあります。
冷麺の麺はそば粉を使っていますが、小麦麺は名前の通り小麦で作られています。
また、冷麺スープは牛骨や牛肉で取り、水キムチの汁が入りますが、小麦麺は豚骨や豚肉で、水キムチの汁は入りません
歴史的にみると、冷麺は1849年に刊行された書物「東国歳時記」に登場しました。
一方の小麦麺は歴史が浅く、1950〜1953年の朝鮮戦争で北から南へと避難した人たちが故郷の味を懐かしみ、釜山で手に入る食材で作った物です。
日本には盛岡冷麺がありますが、これは釜山の小麦麺に近いですね。盛岡冷麺を考案された方も韓国のご出身で、故郷の味を思い出して作り上げ、盛岡で生まれたことから、その名前が付きました。今では、盛岡冷麺も日本に随分と浸透しましたよね。
その土地の産物を活用して麺料理。機会があったら、色々と召し上がってみて下さいね。
さて、本日のレシピは『小麦麺』です。麺は盛岡の物を使いました。ますます寒くなる季節ですが、暖房の効いた部屋で頂けば格別ですよ
あけましておめでとうございます
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、今年は今日(5日)が仕事始めとなり、少し短いお正月休みだったなぁという方も多いかもしれませんが、皆様有意義な時間を過ごされたでしょうか?
お正月疲れがでないように、生活リズムも胃腸の調子も整えていきましょう
さて、人日の節句である1月7日の朝には、七草粥を食べる習慣がありますね。
七草粥は、邪気を払い万病を防ぐという伝説と、お正月明けの疲れた胃腸をいたわり、冬に不足しがちなビタミン類を七草から摂ると言う意味が込められています。
最近は、「七草セット」や「七草パック」などの名称で、あらかじめ七草がセットされているものをスーパーなどで買うことができますね。この七種とは、春の七草のことで、『せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ』の七種類の植物のことを言います。
どの植物も耳慣れない名前かもしれませんが、実は「すずな」はカブ、「すずしろ」はダイコンのことなんです。 『ダイコン』『カブ』には、共にビタミンCが豊富に含まれており、でんぷん消化酵素のアミラーゼが豊富に含まれています。アミラーゼは、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸焼けの不快感を取り、整腸作用や二日酔いの予防効果が期待できます。
お正月明けに七草粥を食べる習慣は、栄養学的にもとても理にかなった風習ですね
ちなみに、夏の七草、秋の七草というものもありますが、こちらは食用ではなく観賞用の野草が中心になっています。
今回は、「すずしろ」ことダイコンを使ったヘルシーな『ダイコンのキーマカレー』をご紹介します。
「おせちに飽きたらカレーもね 」みたいなキャッチコピーがありますが、ちょっとひとひねりしてダイコンを使ったキーマカレーはいかがでしょうか!ぜひお試し下さいね!