2019年4月の記事
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です

韓国の代表的な屋台料理に、トッポッキと串刺しのねり物があります。
魚のねり物は、韓国語で「オムク」と言いますが、日本の統治時代からの名残で「おでん」とも呼ばれます


本場のスタイルは、辛いトッポッキを食べながら、おでんのスープを飲んで口の中をさっぱりさせること



調理法の記載はないのですが、材料が大魚、しょうゆ、片栗粉、ゴマ油、松の実とあったので、松の実以外を混ぜ合わせ、枠に入れて蒸し、カットした物を、粉状にした松の実、しょうゆと混ぜ合わせ、付けだれにしたと推測されました。
この魚の蒸し物が、オムクにつながったと考えられていますが、現在のさつま揚げのような形になったのは、統治時代に日本から練り物が伝えられ、工場が設立されたことがきっかけです



この当時は朝鮮戦争の真っただなかだったため、北側から釜山へ避難民が多く押し寄せると、ねり物産業が急成長しました

釜山のサムジンオムクはなかでも有名で、釜山の空港でも販売されるなどブランド力があります

釜山の市場は、数多くのねり物の専門店が立ち並び、種類もバラエティに富んでいて目を奪われますよ

餅入り、チーズ入り、そして辛みの効いたねり物もありました。

スープにするときに青唐辛子を入れると、魚の旨みのなかにすっきりとした辛みがアクセントになって、クセになります

日本にある韓国系のスーパーで手に入りますので、日本の商品とは異なる形や味わいを楽しんでみて下さいね

さて、今回のレシピは、数少ない調味料で、滋味深い味わいの一品、「韓国さつま揚げとキムチのスープ」です!
皆様も、ぜひお試し下さい


こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
新年度がスタートする4月は、新しいことを始めるのにぴったりの季節ですね

身体を動かすのに心地良い気候なので、ご自身で運動を始める方や、お子様が進学・進級などで運動系のクラブ活動を始める方も多いのではないでしょうか。
サッカーやラグビーなど、当たりの激しい運動には、骨折のリスクが常に付きまといます。
骨を丈夫にするために欠かせない栄養素と言えば、「カルシウム」

そこで今回は、「カルシウム」についての情報をご紹介します


カルシウムの約99%は骨や歯に、残りは血液や筋肉などのあらゆる細胞に分布し、筋肉の収縮や神経の安定にかかわっているのです。
カルシウムが不足すると、骨量が減少し、骨折や骨粗しょう症が起こりやすくなります。
特に閉経後の女性は、女性ホルモンの影響でカルシウムが吸収されにくく、骨量が減少しやすくなるのです。
さらに、カルシウムの不足が続くと、肩こりや頭痛、イライラするといった状態になることも


また、骨量が増加する成長期の頃に骨を丈夫にしておくことが、骨粗しょう症の予防にも繋がります


カルシウムは、





に豊富に含まれます。

例えば、リンを過剰に摂取すると、カルシウムの吸収が阻害されてしまいます。
リンは、肉類やインスタント食品などに含まれているので、これらをよく食べる方は要注意です

他に吸収率を下げてしまう物としては、ホウレンソウなどに多い「シュウ酸」、豆や穀類に多い「フィチン酸」があります。


いつもの食パンに、チーズとじゃこをのせてトーストにすれば、手軽にカルシウムとビタミンDが取れる朝食に

ご飯派の方は、チーズとじゃこを混ぜたおにぎりにするのはいかがでしょうか

夕食のもうひと品やお酒のあてには、シイタケにチーズをのせてトースターで焼く簡単おかずもオススメですよ


日光によくあたる生活をしている人は、ビタミンD不足の心配はないと言われていますが、夜勤者や、日焼け止めを常用している女性は、日光にあたる時間を意識的に作ると良いでしょう

さて今回のレシピは、カルシウムが豊富な、旬のシラスと豆腐を使った「シラスと豆腐のカリカリ揚げ」をご紹介します。お弁当にもオススメの一品です。
皆様も、ぜひお試し下さい


こんにちは、野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
豆腐はそのままでもおいしく、調理してもおいしいですよね

またメインや、サブのおかずとしても合います

それもこれも、豆腐は味が淡白で、どんな調味料や素材と合わせても、馴染む懐の深さがあるからだと思います。
豆腐は万能ですね


さて、様々な料理に使える豆腐ですが、「豆腐餅」をご存じでしょうか?
豆腐の粒が残らないくらいにつぶし、片栗粉と合わせて加熱すると、やわらかい餅のような食感になります

これを「豆腐餅」と呼ぶのですが、お手軽で安いので、いろんなところで紹介されているようです

豆腐と片栗粉で餅になると言われると疑いたくなりますが、作ってみてびっくり

なんとわらび餅に似た物ができあがります


片栗粉と言えば、あんかけや汁物に、とろみを付けるときに活躍しますよね。
ご存じの方もいると思いますが、片栗粉を温かい汁に直接投入すると、粉の部分が、でろんとした透明の塊になります。
なので、片栗粉を同量の水で溶いてから少しずつ汁に投入し、焦げ付かせないように混ぜながら加熱することで、とろみになります。
これは、片栗粉のでんぷんが65℃以上になると、固まる性質があるからなのです。
豆腐餅を作るときはこの性質を利用します







原材料が豆腐と片栗粉なので、もち米と比べて糖質の少ない仕上がりになります

電子レンジで作ることもできますが、やわらかさの調整がしにくいので、鍋の方をオススメします。
話は逸れますが、片栗粉の正体をご存じでしょうか?
実は片栗粉は「馬鈴薯(ばれいしょ)のでんぷん」で、カタクリのでんぷんではありません

片栗粉は、もともと野山に自生する、「カタクリの花(ユリ科)の根」から取れるでんぷんが使われていたのです。
しかし、現在はカタクリの自生が減少したことと、安く大量に出荷されている「馬鈴薯のでんぷん」の形状・性質・用途が、片栗粉に似ているため、馬鈴薯のでんぷんが使われるようになりました。
今回ご紹介した「豆腐餅」は、好きな物と合わせて食べてみて下さい。
ここではきな粉をまぶしましたが、しょうゆとのりでいそべにしたり、あんを添えたり、汁物に入れてもおいしいです


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
海外生活の長い友人曰く、外国(イギリス)のコンロには、魚焼きグリルが付いておらず、日本に帰国してその存在にびっくりしたとのことです

私たちにとっては普通の物でも、魚をグリルで焼く文化がない国では、必要のない器具なのかもしれませんね

そんな魚焼きグリル、魚を焼くこと以外にも使い道が結構あります。
私は揚げ物をしているときにグリルを出して、揚げた食材の油切り台に使っています
しかし、魚を焼いたあとは、匂いや魚の皮などがグリルにこびり付いて、掃除が大変なんてことも

掃除のあとに、他のお料理で使おうと思っても、なかなか使うまでに至らないかもしれませんね
そんなときにあると便利な物が「グリルパン」です


蓋付きの物とそうでない物がありますが、蓋があると中までじっくりと火を通したいお料理に使えるので、蓋付きの方が使い勝手が良いです。
このグリルパン、魚を焼くことにも使えますが、パンを焼いたり、グリル野菜を作ったり、目玉焼きを作ることも可能
また、底面がウェーブ状になっているので、余分な脂を落として、ヘルシーな仕上がりが期待できるのです
高温でムラなく火が通るので、素材の旨みがぎゅっと凝縮されて、できあがったお料理はおいしいですよ
お料理はお皿に移したり、魚焼きグリルからそのまま食卓へ移したりするのも良いですね。
収納場所は、魚焼きグリルに入れておけるので、場所も取らず重宝しています。
私が持っているグリルパンの素材は鉄なので、使用前にオイルスプレーをしておくと、こげ付き防止になります。テフロン加工の物もあるので、使い勝手に応じて選んでみて下さい
さて、今回のレシピは魚焼きグリルを使用した、朝食にもおすすめのグリル料理、「エッグのせレンズ豆のトマト煮」をご紹介します。
皆様も、ぜひお試し下さい