こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理は、陰陽五行説という概念がベースになっています。
物事には陰と陽があり、宇宙は木、火、土、金、水でできていて、相互が影響し合うという考え方。
内容が余りにも奥が深く、説明が難しいので、陰陽五行説の中にある五味五色についてだけ、お話したいと思います。
「五味五色」を意識するだけでも、食のバランスが保てます。
食材と合わせて、五味五色を挙げてみます。
五味
酸:酢、梅、トマト
苦:お茶、ゴーヤ、山菜
甘:はちみつ、カボチャ、栗
辛:唐辛子、ニンニク、ショウガ
鹹(塩味のこと):塩、のり、昆布
漢方食材にあたる五味子は、五つの味があると言われています。
五色
青(緑のこと):青菜
赤:トマト、ニンジン、赤ピーマン
黄:卵、カボチャ、とうもろこし
白:米、豆腐、ダイコン
黒:海藻、肉、黒ゴマ
上述の五味と五色を取り入れることで、身体の各器官に働きかけ、健康が維持できるのです。
五味五色は栄養的にも優れていますが、味わいも見た目も楽しめる点が魅力
負担にならない程度に、毎日の食事に取り入れてみて下さい。
本日ご紹介するレシピは、「ダイコンの酢漬け」です。
五色の食べ物を、甘酸っぱく味付けをしたダイコンの薄切りで巻いた物。
おもてなし料理としても、オススメです
こんにちは!
料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
洋風の煮込み料理などに欠かせない、トマト系調味料のひとつに「トマト缶」があります。
「トマト缶」には、「ホールトマト」と「カットトマト」の2種類があります。
なんとなく、カットしてある方が、切る手間が省けるから便利!という感じで手に取る方もいらっしゃるかと思いますが、実は調理によって使い分けるとおいしさがアップします
両方の缶詰とも完熟トマトを使用しているのですが、「ホールトマト」には細長いタイプの果肉のやわらかいトマトを使用していて、「カットトマト」には果肉のしっかりとした丸型のトマトを使用しています。
そのため、「ホールトマト」は煮込み料理など、時間をかけてじっくりと火を加える料理にむいていて、「カットトマト」はさっと煮るスープやそれほど時間をかけないで仕上げる料理、トマトの感触を残したい料理にむいています
「ホールトマト」を煮込みで使う場合は、果肉がやわらかいので、火が通ると木べらなどでつぶすだけでほぐれるので、あらかじめ刻んで加えなくてもOKです
また、加熱して使うイメージの強いトマト缶ですが、「カットトマト」は、ガスパチョやサラダなど火を通さない料理にもおすすめです
トマト缶は、完熟トマトが手に入らない時期でもそのおいしさが楽しめるので、ストックしておくと便利な食材です。
また、非常時の野菜不足に、保存食としてもおすすめです
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
草木が芽吹く春、毎年この季節になると、我が家のプランターからパセリが増殖し始めるため、たっぷりおいしく頂く方法をあれこれ研究しています。
実は、「パセリ」って栄養たっぷりの健康野菜なんです
「パセリ」は、セリ科の植物で、一般的な葉の縮れたパセリの正式名は「モスカールドパセリ」と言います。
縮れのないパセリは「イタリアンパセリ」と呼ばれています。
パセリは、ビタミンA・B1・B2・C、食物繊維、鉄分を豊富に含む緑黄色野菜です。
また、パセリには独特の香りがありますが、これば「アピオール」という精油成分で、食後に一口食べると口臭が消える効果があります。
パセリを束で買ったら、コップに水を入れてさしておくと、1週間程度は新鮮なまま保つことができます。
また、軸を切り落として葉の部分を適当な大きさにちぎり、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。
凍ったところを手で袋の上から揉んで細かくすると、簡単に刻みパセリができます。
今日は、パセリをおいしく一度に消費できる「パセリのポタージュスープ」をご紹介します。
とても香りの良いスープに仕上がります。
ぜひお試し下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
いよいよ春がやってきた!そんな気配のこの頃
八百屋さんを覗くと、春の山菜がたくさん並んでいて、心躍ります
この時期でなくては味わえない物のひとつに、「たらの芽」があります。
名前や見た目は知っているけれど、あまりなじみのある物ではありませんよね。
一体何かしら?と思われる方も多いのでは?
「たら」というウコギ科の落葉灌木の新芽のことで、ウドに似た香りや味を楽しめる春の風物詩です。
このたらの木、タロノキやウドモドキなどの呼称があります。
幹に大小の鋭いトゲがあるので、「鳥止らず」という異名も。
新芽を食するだけでなく、乾燥させて煎じた樹皮は糖尿病や腎臓病に、根の部分は健胃や胃がんに薬効があるとして漢方でも用いられます。
この「たら」という名前、魚の鱈(たら)と関係があるのかしら?と気になって調べてみました。
古代インドで、紙の代わりに経文を書き付けたタラジュの葉などをサンスクリット語(梵語)で「貝多羅葉」(バイタラヨウ)と呼んだそうで、このタラジュの木と姿が似ていることから「たらの木」という名が付いたという説があり、魚とは全く関係ないようです
さて今回は、たらの芽の代表的な食べ方である「天ぷら」をご紹介します。
旬の今だからこそ味わえるおいしさ、ぜひご自宅で堪能して下さい