こんにちは、料理家の野上優佳子です。
もうすぐハロウィン。町では、オレンジや黒のハロウィングッズをたくさん見かけます。
以前アメリカに住んでいた当時、この行事は娘たちの大のお気に入りでした。
好きなコスチュームに身を包み、近所中を歩き回れるだけでなく、バスケットいっぱいにおやつがもらえるのですから
ハロウィン(Halloween)とは、万聖節の前夜(10月31日)のこと。
「万聖節」とは、諸聖徒日(しょせいとび)とも呼ばれ、イエス・キリストを信じてこの世を去ったすべての人々を記念して、その霊の平安を祈る日。
死者がこの世に戻ってくるとも言われ、日本でいうお盆に似ているのかもしれませんね。
だから、さまざまなコスチュームやデコレーションにお化けが登場するのです。
ハロウィンと言えば、あのかぼちゃでつくったお化けちょうちん。
実はちゃんとした「Jack O' Lantern's(ジャック オゥ ランタン)」という名前があります。
この名前は、魂を取られまいと悪魔をだまし続けたジャックと言う男に由来しています。
「Jack O' Lantern's」を作るときは、種を取り除いて、好きな模様をかぼちゃに描き、カービングナイフでくりぬくだけ。とても簡単です
食用かぼちゃではないのですが、取り出した種からワタを除いて、きれいに洗ってしっかり乾かした後、オーブンで乾煎りして塩をまぶしてスナックなどを作ります。香ばしくて、なかなかおいしいですよ。
さて今回は、かぼちゃをテーマにレシピを1つ。リゾットを作ります
甘味と香りのよいリゾットは、まさに秋らしいおいしい1品。是非お試しくださいね
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
スポーツをしている人は誰でも一度は、
「もっと身体を強くしたい」「体格を良くしたい」「筋肉をつけたい」
と思うことがあると思います。
以前サポートしていた大学の寮でも、体格を良くしたいからとご飯を何杯もおかわりして、かきこむ学生をよく見かけました。
「とにかくカロリーの高いものを食べないと!」
と肉ばかり食べたり、揚げものを食べたり、中には何にでもマヨネーズをかけるという学生も
・・・彼らの努力は立派です。
ただ、「身体を強くする食事」とは程遠かったんです。
米から摂れる栄養素は、主に炭水化物です。
炭水化物は、エネルギー源にはなりますが、食べ過ぎると脂肪になってしまいます。
身体を強くする栄養素は、たんぱく質です。
たんぱく質は、筋肉や髪の毛、臓器、血液をつくる成分です。
つまり、筋肉をつけて身体を強くしたいのなら、炭水化物ではなく、たんぱく質をしっかり食べなければいけません。
じゃあ、肉をたくさん食べればいいのか〜
とテンションが上がったあなた!残念!!
もちろん肉を食べることは必要ですが、肉には脂身がついているものが多いので、肉ばかりでたんぱく質を摂ろうとすると、同時に脂肪も摂りすぎてしまいます。
おすすめの食材は、魚・卵・納豆・チーズ・牛乳(体脂肪が気になる人は低脂肪乳)などです。
中でも、納豆はビタミンB1や鉄分も豊富!毎日でも食べたい食品です。
ご飯にかけたり、麺類と合わせたり、卵を組み合わせてオムレツにしたり、いろいろとバリエーションを覚えておくと、飽きずにおいしく食べることができます。
たんぱく質は、いろいろな食品から摂ることで、たんぱく質の「質」が上がり、効率よく身体づくりに利用されます
こんにちは!料理研究家の竹内ひろみ(ひろろ)です。
秋風が心地よい季節となりました
秋っておいしいものもたくさんで 、適度に涼しく、一年の中でも過ごしやすい季節ですよね
さてさて、自然界にはそれぞれ、その季節の特徴というものがあります。例えば夏だと暑さ、冬だと寒さ。
それらが、酷くなると邪気といって、身体にとってはあまり嬉しくない影響を及ぼします
そんな中、秋の邪気は燥邪(そうじゃ)。
ちょっと難しい言葉ですが、いわゆる乾燥のことなのです。
一年を通して、あまり雨のふらないこの季節。
意外と、身体は乾燥がちになります。
肌がカサカサしたり、口、唇、ノドなどが乾燥したり、肺や気管支がダメージを受けやすくなり、咳きが出やすいなんてことも
そんなときは、梨やりんごなどの季節の果物や豆腐、松の実、胡麻、山芋などがおすすめです
そして、夏の暑さが残る9月と比べると、だいぶ過ごしやすくなる10月ですが、なんとなく夏の疲れが残っていて、ちょっとダルイという方も
そんなときは、胃腸にやさしい食材や料理を取り入れましょう
お米は身体にやさしく働くため、いろいろな具を入れたおかゆは、食欲のない朝食や夜遅い食事におすすめです。
また、新米・きのこ・おいもなど、素朴だけれど自然の甘味、おいしさをたくさん含んでいる食べ物が旬を迎えます。
それらを上手に取り入れて、味覚の秋を楽しみましょう
適度な運動も、この季節にはとっても大切。
心身共にリフレッシュして、ココロもカラダも元気いっぱいに過ごしましょう!
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
秋も深まってくると、根菜類が豊かに実っておいしくなります。
食物繊維たっぷりの代表格の1つが「ゴボウ」。
ゴボウには、ちょっとした思い出があります。
ごく小さい頃、津軽生まれの祖母が、泣き止まぬ妹を見て「ごんぼをほってるのかいねえ」と優しく笑ったことを記憶しています。
青森の方言で、駄々をこねたり泣き続けたりすることを「ごんぼをほる」(ゴボウを掘る)と言うそうで、子供心にその表現を不思議に思ったものでした。
大学時代に民俗学の授業で方言について調べる機会があり、ふとそのことを思い出して調べてみると、細い根毛がたくさんあって長いゴボウを土から掘り起こすのはとても大変な作業であるのと同じく、一度ヘソを曲げてしまった者をなだめるのはとても大変、という意味が起源なのでは、との説がありました。
なるほど、ゴボウを抜くのも駄々っ子をなだめるのも、かなり大変です(笑)
さてこのゴボウ、旬は春と晩秋の年に2回。
日本や韓国の食材店では売られていますが、欧米では食用として売られているところはほとんど見かけません。
漢方薬やハーブの1種として扱われることがほとんどのようで、中国から日本に伝来した時も、最初は野菜としてではなく、薬草(根だけでなく葉や茎も含め)、漢方薬の材料として扱われていたようです。
今では日本の食卓には欠かせない食材となったゴボウ。
素晴らしい香りで、おいしさを引き立ててくれます。
皮の部分がおいしい香りを持っているので、選ぶときは土付きのものを購入し、たわしなどで水洗いして軽く泥をこすり落とす程度にし、皮をむききってしまわない方が、おいしくいただけます。
アク抜きの際に酢水につけると、黒ずみにくくなります
今回は、このゴボウを使ってポタージュに。
クリームの優しいうまみとからみあい、体も心も温まる、ほっとした優しい味わいのスープになります。
たくさん作って冷凍もできるので、ぜひお試しください