2014年5月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
新学期が始まって1ヵ月を過ぎ、お弁当生活も本格的に日常化する頃ですね。
我が家のお弁当、子供達にそれぞれ人気のメニューがありますが、サンドイッチもそのひとつ。
たっぷりの具を隅々までしっかりはさんだ分厚いサンドイッチは、家庭で作るからこそのおいしさ。
私も、作るのも食べるのも大好きです
サンドイッチが日本で普及するに至ったきっかけのひとつは、駅弁です 。明治に入り、食も数多くの西洋文化が日本人の日常に流れ込んでくる中、銀座や横浜、神戸などのデパート大食堂や高級洋食店 などにサンドイッチのメニューも登場しました。
でも庶民にはちょっと遠い存在だったようです。
そんな中、神奈川県を走る横須賀線大船駅で、1899年(明治32年)に駅弁としてハムのサンドイッチを、大船軒というお弁当屋さんが販売しました。
当時、第2代首相ともなった黒田清隆が懇意にしていたその店の創業者に、外遊の際に食べたサンドイッチの話をし、「駅で売ってみたらどうか」と助言したのがその始まりだったとか。
サンドイッチ駅弁は一大ブームを巻き起こし、瞬く間に全国各地に広まったそうです。
さらに1925年にはマヨネーズが日本で売り出され、終戦後は給食でのパン食
も始まり、各家庭で日常のメニューとして定着してきたのはこの頃からのようです。今ではすっかり、定番のお弁当メニューになりましたね。
さて今回は、様々なサンドイッチの中から「カツサンド」の作り方をご紹介します。
カツサンドは日本発祥のサンドイッチ
キャベツとトンカツ、そしてパンのコンビネーションは最高
普段のお弁当や行楽弁当でも、皆が大喜びする鉄板メニューです。ぜひお試し下さいね。
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国人は記念日をとても大切にしています。
特に「100」という数字にこだわりがあり、 「100日記念日」が様々な形で存在します。
赤ちゃんにおいては、健康に100日過ごせたことに感謝をし、さらなる成長を願って「百日祝」を行ないます
お祝いの席は家族や親戚が中心。
親戚は赤ちゃんに「ペギルパンジ」をプレゼントします。
日本語に訳すと「百日の指輪」。赤ちゃんの指にピッタリな金の指輪です。
さらに1歳のお誕生日パーティーが結婚式の披露宴並みに盛大です。
トルジャンチと言って、 「トル」は1歳の誕生日、「ジャンチ」はお祝いを意味します。
大昔は子どもの死亡率が高く、1歳を迎えることに大きな意味がありました。朝鮮王朝の時代には、トルジャンチが裕福な貴族の間ですでに行なわれていたそうです
現代は医学が発達したので、当然ながら死亡率は極めて低い一方ですが、1歳を祝う風習は受け継がれています。
このトルジャンチ、一般的にはホテルのパックプランを利用する方が多いようです。
本当に披露宴のようですね。
当日、トルボッと言う韓服を来た赤ちゃんは、両親と一緒にひな壇に座ります。パーティーの目玉は「トルチャビ」という占い。
赤ちゃんの前に本、お金、筆、糸などを並べて、掴んだ物によって将来を占うのです。本 or 筆・・・勉強家
お金・・・お金持ち
ナツメ・・・子孫繁栄
糸・・・長寿
最近のトルジャビでは、ボールやマイクなども並べられ、ボールだったらスポーツ選手、マイクを掴んだら歌手になるという意味も込められています
両親の希望に添わない物を赤ちゃんが選んだ場合、トルチャビをやり直すことも。
ゲーム感覚で、とても盛り上がるんですよ。
料理と言えば、トルジャンチならでは物はありませんが、末永い幸せを願うチャプチェやジャンチククスという温麺や、チヂミ、肉と野菜の煮物などの定番料理が振る舞われます。
私も友だちのお子さんのトルジャンチに出席したことがありますが、家族の良い思い出になる素敵なイベントだなと、ほのぼのしました
それでは、本日の料理は、韓国のお祝いの席によく登場する「豚カルビの煮物」です。
スペアリブを使っているので、骨から出た旨みも味わえますよ
ぜひお試し下さい。
こんにちは!
料理家の竹内ひろみです。
季節に応じたお料理やお菓子を作ることがあると思うのですが、そういうときに使った食材の中には普段使わない物もあり、余りがちですよね
そのあと使い道がなく、戸棚にストックしたまま なんていうことはありませんか?
また、レシピに載っていたから購入したけど、それ以外に用途不明でストック状態になっている物もあるはずです・・・。 例えば、桜餅を作る「道明寺粉」、パンを作るときに使うとうもろこしの粉の「コーンミール」、クッキーをさっくりさせるのに使う「コーンスターチ」など粉系の食材や香辛料が余ることが多々あります。
粉系の場合、「衣」として使う と
それなりに使えます。
例えば、エビフライの衣を道明寺粉に変えてみると、カリっと仕上がり、ひと味違った和風のフライができあがります。
他にもコロッケや揚げ団子などにも最適ですね。一方の香辛料。
その種類も様々で一概には言えないのですが、シナモン、ガラムマサラなどの香りの良いタイプの物はチャイ(紅茶とミルクを煮出す)を作るときに加えるといいですね
チリパウダーやチリソースのような辛みのある物は、辛さ調節用の調味料として我が家ではよく使います。
と言うのも、辛い物が苦手な子供に合わせて料理すると、大人としては「物足りない」ということが多いので、あると便利です。
それぞれの食材のストック場所ですが、長期保存になる場合はやはり、冷蔵庫が安心ですね
それでは、本日は、記事にも出てきた「道明寺団子」のレシピをご紹介します。
鶏ひき肉をベースにしたお団子に道明寺粉をまぶして蒸す、一口お惣菜です。ぜひ、お試し下さい。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
新生活がスタートして早1ヵ月・・・
我が家も主人の異動があったり、子供のクラス替えがあったりとこの1ヵ月は慌しい日々を送っていたようです
ゴールデンウィークに入ってホッとすると、緊張していた心と身体が解放されますが、そのせいか体調を崩す方もいらっしゃるようですね。
そこで今回は『食で5月病を予防!』と題しまして、5月病予防の食事のポイントについてご紹介します。5月病とは、環境の変化などからくる過度のストレスや生活リズムの変化が原因で、うつ状態や胃腸障害、頭痛、倦怠感などの症状が身体にあらわれることです。
5月病は一時的なものだからと甘くみていると、重症化してうつ病になってしまう可能性もありますので、適度な運動や趣味などを楽しんでストレスを上手に解消し、食生活を整えて改善していきましょう。 5月病の予防には、5月に旬を迎える食材を食べることが効果的です。
5月に旬を迎える野菜は、タケノコ、アスパラガス、新キャベツ、ニンジン、ブロッコリーなどがあります。
カツオ・マグロ・カレイなどの魚やわかめ・イチゴなども5月が旬の食材です。
では、なぜ5月が旬の食材を食べると5月病が予防できるのでしょうか? 5月が旬の野菜や果物には、ストレスへの抵抗力を高めてくれるビタミンCが豊富に含まれている物が多い。(新キャベツやイチゴなど)
5月が旬の食材は、香りが良い物が多く、旨みが強くておいしいので、その「おいしい!」という感情が気持ちをリラックスさせる。
5月が旬の食材には、精神を安定させる成分が多く含まれている。
例えば、タケノコにはチロシンというやる気を高め、集中力を高める効果のある成分が含まれており、新タマネギには、硫化アリルという神経を穏やかにする効果がある。
また、5月に旬を迎える魚には精神をリラックスさせるセロトニンという物質の材料となるトリプトファン(必須アミノ酸の一種)を豊富に含んでいる・・・などの理由が考えられます。
旬の食材って本当にありがたいですね
さて今回は、 『春野菜と紅ショウガのかき揚げうどん』をご紹介します。
5月が旬の春野菜を使い、紅ショウガの辛みがアクセントの彩り豊かなかき揚げをトッピングした一品です。ぜひお試しを