こんにちは!野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
ここ最近、おからパウダーが大変話題ですね。
おからパウダーは、乾燥させたおからのことで、乾燥おからとも呼ばれています。
また、おからパウダーは水で戻すと生おからの状態になるので、常備しておけば好きなときに食べられますよ
生おからは足が早く、場所も取るので、おからパウダーを常備しておくと、とても便利です。
しかし、今話題を集めているのは、そういった理由ではありません。
おからには、不足しがちな食物繊維をしっかりと含んでいることから、サラサラのおからパウダー小さじ1杯を、味噌汁やヨーグルトに入れたり、サラダにふりかけたり、手軽におからを摂り入れられるということで、注目が高まっているのです。
こうした健康効果が広く知られるようになり、おからパウダーは確実に商品数が増えています
そんな中、私はそれぞれのおからはどう違うのかということが気になり、5種類ほどのおからパウダーを比べてみました。
すると、おからパウダーには2つのタイプがあることを発見しましたサラサラタイプ
粒が粗く、砂のようで、水で戻すとおからそのものになる。
粗いので、焼き菓子にするとおいしい。フワフワタイプ
粒はほとんど分からないくらいに細かく、感触は片栗粉のような感じ。
水で戻すと、べちゃっとしたおからになるので、液体に溶け込ませたり、小麦粉の代替品にしたりして使うのが良い。
ちなみに、サラサラタイプを水で戻す場合は、2〜3倍の水を入れればOKです。
こうしておからパウダーを比べていたら、原点に戻って、おからをがっつりと使った料理も紹介したくなりました
そこで、「おからのポテトサラダ風」をご紹介します。
おからは水で戻すと淡白になりますが、豆乳で戻すと濃厚な仕上がりになりますよ
豆乳でおからを戻してみるのもオススメです。
こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
新緑がまぶしく、気分転換には自然の力を頂くのがいちばん良いですね
私達の身体を作っている毎日の食は、自然の恵みに溢れています。
晩春のこの時期は、気候変動や環境の変化の影響もあり、心身に疲れが生じやすいです。
そんなときは、精神と関係の深い「肝」の働きをアップする食べ物や、全身を巡る「気」の滞りを取ってくれる食べ物を摂りましょう
また、その時々の身体の状態に合わせて食べ物をチョイスすると、身体の内側から元気になる力が湧きますよ
「旬の食べ物」は、その時々の身体の状態にリンクしています。
春先に出回る、うど、セロリ、キャベツやタケノコなどの野菜を中心にお料理を組み立て、さらに酸味をプラスすると、食べ物の持つ効用力がよりアップするのです
酢やレモンなどの酸味食材をお料理の仕上げに加え、食卓に置いておき、お好みでかけて頂くのも良いですね。
酸味は肝の働きを助けるので、適度に摂ることをオススメします。
かと言って、摂りすぎは禁物です
自分がおいしいと感じる程度に摂取することは、バランスを考える上で大切なポイント。
摂らなければと食べるのではなく、自分の身体の声を聞きながら調節してみて下さい
ミントや大葉などの香味野菜は、気の巡りをアップさせる働きがあるので、お茶にして飲んだり、料理のトッピングとして添えたりして活用しましょう
ミカンやレモンなど、柑橘類の残った皮はお風呂に入れるとほのかに香り、リラックスしたいバスタイムには最適です
使用するときは、カスが散らばらないようネットなどに入れると良いですよ。
さて、今回のレシピは、レモン汁とカリカリじゃこと合わせて頂く一品、「さっぱりパスタ」をご紹介します
皆様も、ぜひお試し下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
ここ数年の発酵食ブームのお陰で、味噌作りをご自宅で楽しまれる方が増えましたよね
私も昨年に味噌作りを復活させたところ、市販にはないおいしさがあると家族に好評です
韓国でも味噌(テンジャン)は日々の食卓に欠かせませんが、日本の物とは似て非なる物。
そこで今回は、日本と韓国の味噌の違いについてご紹介します
日本の味噌
材料は「大豆、水、麹(米・麦・豆)、塩」を使用します。大豆を洗って水に半日以上浸けたあと、やわらかくなるまで煮てつぶします。
つぶした大豆に麹と塩を入れて混ぜ合わせたら、容器にラップをして酸素を遮断します。
さらに重しをして、数ヵ月から1年ほど寝かせると味噌になるのです。
味噌汁にするときは、だし汁に具を入れて煮立てたあと、最後に味噌を溶き入れます。
韓国の味噌(テンジャン)
材料は「味噌玉、塩水」、副材料として「乾燥唐辛子、墨、乾燥ナツメ」を使用します。湯がいた大豆をつぶしてブロック状に成形し、乾燥させたあとに30℃前後の環境に藁をしいて熟成させ、さらに風通しの良いところで乾燥させます。
大きな甕(かめ)に味噌玉、塩水、乾燥唐辛子、墨、乾燥ナツメを入れます。
天気の良い日は、甕の蓋を開けて日光にあてます(味噌玉とは、韓国のしょうゆ、味噌、コチュジャン作りに欠かせない発酵食材であり、味を左右する物です。)
60日ほど熟成させ、塩水が黒っぽくなると韓国しょうゆの素になり、塩水でやわらかくなった味噌玉が味噌の素になります。
しょうゆの素から味噌玉を取り出し、塩を混ぜ合わせて別の甕に入れ、天気の良い日は蓋を開けて日光にあてると、1ヵ月ほどで味噌の完成です
韓国の味噌は藁が持っている熱と、強い枯草菌によって発酵させており、味噌汁を作るときは、最初に出汁と一緒に溶き入れ、具と煮立たせることによって、香ばしさを出します。また、加熱により旨みが増すことも特徴です。
昨年、韓国人の知人から手作りのしょうゆと味噌を頂きました
やはり市販の物とは違い、香りから発酵力が感じられます。
発酵食品にご興味のある方は、韓国の調味料もぜひ使ってみて下さい
それでは、本日のレシピをご紹介致します!
精進料理がもととなった「ベジ味噌チゲ(ベジテンジャンチゲ)」です。
動物性の物やニンニク、ニラ、ネギは一切使っていません。
皆様も、ぜひお試し下さい
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

ここ数年、パンや麺、お菓子などに「全粒粉(ぜんりゅうふん)」を使用した物をよく見かけます。
なんとなく身体に良さそうなことは知っているけれど、小麦粉と何が違うのか分からない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回のブログは全粒粉の製造工程や栄養価、食生活への取り入れ方についてご紹介します


小麦の粒は、「胚乳(はいにゅう)」・「外皮(ふすま)」・「胚芽(はいが)」で構成されています。
このうち「胚乳」のみを利用した物が、強力粉や薄力粉といった一般的な小麦粉です。「外皮」と「胚芽」の部分を合わせた物を「全粒粉」と呼びます。
全粒粉(画像手前)は茶褐色で、香ばしい香りと味わい深さを楽しむことができます。その独特の風味を活かして、パンやクッキー、シリアル、クラッカー、パスタの材料として使用されていますよ全粒粉でできたパンは、小麦粉だけで作られたパンと比べると、歯応えがよりしっかりと感じられます
全粒粉は小麦粉に比べ、グルテンが作られにくいという特性があるため、食感に違いが生まれます。
また、普通のパンよりも硬いため、自然と噛む回数が増え、ゆっくりと食事を取ることに繋がります。
少量でも満足感があり、罪悪感なく間食を楽しめるのでオススメですよ
「外皮」や「胚芽」を含めて小麦を丸ごと粉にした全粒粉には、食物繊維やビタミンEとミネラルが豊富。
現代人にとって不足しやすい栄養素を取ることができるため、健康面でも注目されています
食物繊維には腸内環境を整える作用があるため、便秘の予防や肌の調子を整える効果が期待できます。
さらに、食後の血糖値の上昇が緩やかになるというメリットも
血糖値が気になる方や、生活習慣病を予防したい方には特にオススメです。
血糖値の上昇を緩やかにすることは、体脂肪の蓄積を防ぐことにも繋がるので、お腹周りが気になり始めた方や、ダイエット中の方にとって心強い味方となってくれます。
また、「胚芽」に多いビタミンEには抗酸化作用があり、アンチエイジング効果も期待できるので、美容を気にする女性には嬉しい食材と言えるでしょう
全粒粉をまだ使ったことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、手軽に普段の食事に取り入れることができます。
また、お菓子は控えているけれど、甘い物が食べたくなるときに、全粒粉のクッキーを取り入れてみるのもオススメです
さて、今回のレシピは、全粒粉を使ったヘルシーなクレープに野菜をプラスした「全粒粉のサラダクレープ」をご紹介します
お弁当にもオススメですよ
