暑中お見舞い申し上げます。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
トマトがおいしい季節ですね
トマトは、ハウス栽培が盛んに行なわれていますので年中手に入りますが、夏の露地物は味が濃く甘みがあって格別なおいしさです
そこで本日のブログは、『トマトとミニトマト』についてご紹介します。
ミニトマトの定義は、直径2〜3cm程の大きさの物で、1個が30g以下の物を言います。
最近では、赤色だけではなく、黄色や黒、緑色のミニトマト、ミニトマトよりさらに小さいマイクロトマトなど様々な品種が出回っています。我が家の子どもたちは、ミニトマトは、トマトの子どもだと思っていたようです
しかもそう思っている方が意外と多いのですが、トマトとミニトマト、実は品種が違います。
『トマト』には、ビタミンA・C・カリウムが豊富に含まれています。トマトの赤い色素はリコピンという色素で、抗酸化作用が高く、アンチエイジング効果が期待できます。
また、トマトの酸味が胃液の分泌を促すため、消化を助けてくれます。カリウムは、身体の余分な塩分を排出し、血圧を下げてくれます。
『日本食品標準成分表2010』によると、100gあたりの栄養素は、ミニトマトの方がエネルギー、ビタミンA・B2・ミネラルなどの栄養素がほぼ1.5倍以上多く含まれていることが分かります。ミニトマトは手軽に食べられるところもポイントが高いですねミニトマトの皮を湯むきするには、ミニトマトの皮につまようじで数ヵ所穴を開け、熱湯にさっとくぐらせてから冷水にさらすときれいにむくことができます。
また、ヘタを取って皮ごとファスナー付保存袋に入れて冷凍しておくと、水にさらすだけでするっと皮がむけるので火を通す料理などで使うと便利ですよ。
さて今回は、 『ミニトマトのコンポートゼリー』をご紹介します。露地物のミニトマトは甘みがあるのでデザートにしてもおいしく頂くことができます。
ショウガが効いた和風のひんやりゼリーはこの時期にピッタリのデザートです。ぜひお試し下さいね。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
いよいよ、夏本番ですね
毎年、この時期になると家庭菜園をしている父や祖父母からたくさんのモロヘイヤを頂きます。
祖父母曰く「どんどん、どんどん伸びてくる」らしく、とても生命力の強い野菜であることがうかがえます。古代エジプトの王が重病に陥った際、モロヘイヤのスープを飲んだら治ったと言う伝説があるそうです。かのクレオパトラも好んで食べていたとも言われていますね。
そんな話からモロヘイヤは「王様の野菜」という意味があるそうです。
そこで今回のブログは、旬の夏野菜『モロヘイヤ』についてご紹介します。
『モロヘイヤ』には、ビタミンA・B1・B2・C・カリウム・カルシウム・鉄分が豊富に含まれています。
「モロヘイヤを初めて料理するとき、どこの部分が食べられるの・・・?」
「どうやって料理すればおいしく食べられるの・・・?」
と疑問に思う方も多いようです。
モロヘイヤは、太い茎から枝分かれしている部分をポキッと折って、細い茎と葉の部分を食べます。苦味が少ないので、塩ゆでしておひたしにしたり、スープの具材したりするなど、ホウレンソウや小松菜など他の青菜と同じような食べ方ができます。
モロヘイヤの保存方法は、短期間であれば葉だけを選んで密封容器やファスナー付きの保存袋に入れ、冷蔵庫で保存できます。長期間保存する際には、さっとゆでたあと、使う分だけ小分けしてラップに包み、冷凍庫で保存しましょう。
それでは、本日のレシピをご紹介します。
もちろん、モロヘイヤを使った料理で 『モロヘイヤのうなとろろ丼』をご紹介します。
スタミナ食材を使ってますので、夏バテ解消効果が期待できる一品です。
土用の丑(2014年は7月29日)にいかがでしょうか?
今年の夏も元気に乗り切りましょう
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
私が住んでいる区では、2008年頃から毎年夏になると、大きなグリーンカーテンが区役所の外壁を覆います 。
ゴーヤ(ニガウリ)やキュウリ、朝顔などツルを伸ばす植物がぐんぐん育ち、花や実を付ける様子は、通るたびに目を楽しませてくれます。
近隣の小学校でも栽培している様子が見られ、収穫したゴーヤを家庭科の調理実習で使うことから食べるまで教育の一環として行なっているところもあります。
ゴーヤは、私が子供の頃は関東では見かけない野菜でした。
それが今では、一年中近くのスーパーなどで販売されています。2001年に放送された某テレビ局の連続テレビ小説の舞台が沖縄だったことなどをきっかけに、沖縄の食と長寿の関係が話題となり、沖縄料理店も都内あちこちに登場。 「沖縄ブーム」とも言われました。
ゴーヤが注目されたのもこの頃からです。農林水産省の統計データによれば、2000年には約10,000トンだったゴーヤの出荷量が2002年には約16,000トンに、さらに2004年には21,000トンを超え、わずか4年で倍以上
今では多少の減少傾向はあるものの現在まで年間20,000トン以上が全国で出荷され続けています。
ゴーヤはまさに今が旬
ふっくらしていて緑色が濃くてハリのある物を選ぶのがオススメです!
通常、縦半分に切って、中の種と白いわたをスプーンなどでこそげ落とすように取り除いてから適当な厚さに切って調理します。 このわたが多く残っていると苦みが強くなるので、きれいにこそげ取りましょう。
栄養面で言えば、ビタミンCが大変豊富
含有量は、同じ夏野菜のキュウリやトマトの5倍以上 です 。
抗酸化作用が高く、まさに夏バテ防止の強い味方。
また味の特徴でもある苦みは「モモルデシチン」という成分による物で、血糖値を下げる効果があると言われています。
以前、沖縄のおばあさんに「ゴーヤを食べると血がきれいになる」と言われたのですが、これは迷信ではなく本当のようですね。
さて今回は、このゴーヤを使った『豚肉と夏野菜のグリーンカレー』をご紹介します。ココナッツミルクを使った夏野菜たっぷりのグリーンカレー、ぜひお試し下さいね。
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国ドラマを見ていると、食事のシーンがとても多いことに気が付きます。
中でも「ワカメスープ」が食卓にのぼるシーンをよく見かけます。
韓国では必ず、お誕生日にワカメスープを頂きます。
それは、産んでくれた母親への感謝の気持ちが込められているのですが、なぜワカメスープなのでしょう1596年に中国で上梓された「本草綱目(ほんぞうこうもく)」では、高麗のワカメについて「米のとぎ汁に浸けて塩味を抜き、スープを沸かす。粟飯や白米飯と食べるとたいへん良い」と言う記述があります。
このようにワカメを食する歴史は、古くから存在したと思われます。
また、1787年に出た「攷事十二集」という本に、ワカメが海菜と表現され、産婦はワカメを食べると記されていました。
その習慣が現代までも受け継がれていて、産後の女性は1ヵ月程、毎日ワカメスープを頂きます。
ちなみに、このワカメスープは本人以外の家族が作ることになっていて、出産を控えた家庭では、材料を前もって準備しておきます。
出産は女性にとって体力の消耗が激しく、大量の血液が排出されます。ワカメに含まれる鉄分は造血の働きがあり、血液をサラサラにしてくれる効果があると言われています。
また、骨を丈夫にするカルシウム、デトックスに良い食物繊維、さらに免疫力をアップするビタミンなども豊富です。
そのようなことから、産後の肥立ちに良いとされています。ワカメパワーで体調が良くなり、子育てに励むことができるのですね
もちろんワカメは誰にとっても栄養価の優れた食材。バリエーションを考えて、日々の食事に取り入れたいですね。
それでは、本日のレシピはワカメスープです!とご紹介したいところですが・・・
少し目先を変えて『ワカメチヂミ』をご紹介致します。
今回使ったワカメは韓国で購入した物で、豊かな磯の香りも楽しめました
ワカメは常備しているご家庭が多いと思いますので、ぜひお試し下さい。