こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
残暑の厳しい時期ですね
今年は節電要請の影響もあり、「緑のカーテン」が大流行!
アサガオやへちまなどでも日除けの効果がありますが、「どうせだったら食べられるものができる方がいい。」と思う方が多いようで・・・(笑)
私の近所の園芸店やホームセンターでは、6月頃にはすでに「ゴーヤ」や「キュウリ」の苗が売り切れていました。ご家庭でも、ゴーヤがたわわに実っている方も多いのでは!?
毎日のように収穫できるから「食べきれない〜」という悲鳴も聞こえてきそうですね(笑)
今回は、今や全国区の夏野菜となった「ゴーヤ」についてご紹介します。
そもそも「ゴーヤー」とは、にがうりを指す沖縄の方言ですが、沖縄料理の普及と共に全国に広まり、「ゴーヤ」と呼ばれ、夏野菜の定番として食べられるようになりました。
「ゴーヤ」にはビタミンCがたっぷり!夏の疲れや紫外線から身体を守ってくれます。
また、「ゴーヤ」の特徴である苦みは、「モモルデシン」という成分からなり、この苦みが胃腸を刺激して食欲をアップさせる効果があるといわれています。
ただし、この苦みには好き嫌いが分かれるところですので、苦みをやわらげるために、「塩でもむ・水にさらす・下ゆでする」などの下処理をすると食べやすくなります。
また、油で調理すると油で苦みがコーティングされ、苦みを感じにくくなります。
今日は、夏のお昼ごはんにおすすめの「そうめんチャンプルー」をご紹介します。
具は冷蔵庫にある野菜や缶詰を使ってアレンジしてくださいね
しっかり食べて、夏をのりきりましょう
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
暑い日が続きますが、食欲が落ちて夏バテしていませんか?
今回は、夏の食卓におすすめの食材「トマト」についてご紹介します。
この時期においしいのが、露地物の真っ赤なトマトですよね。
「露地物」とは、屋根のない土地で「露地栽培」されるものを指します。
「ハウス栽培」の方が病気にかかりにくく、状態の良いものが1年中収穫できますが、味は「露地物」にはかないません。
特に7月〜8月に出回る露地物のトマトは、ハウス栽培のトマトに比べて味が濃く、おいしい上に栄養価も高いといいことづくめ
トマトには、ビタミンA・ビタミンC・リコピンが豊富に含まれています。
トマトの赤い色は「リコピン」という成分によるものなのですが、この「リコピン」には強力な抗酸化作用があるので、老化防止、美肌効果、ガンの予防などに効果があるといわれています。
ビタミンAやリコピンは、油と一緒に食べると身体に吸収されやすく、特にオリーブオイルとの組み合わせが一番吸収率がアップするという研究結果がでています。
そこで、夏になると冷蔵庫に常備しておくのが、「トマトのマリネ」です。
保存容器に湯むきして1cm角に切ったトマトに、にんにくのみじん切り、オリーブオイル、塩を入れて混ぜ合わせると出来上がり!
一度にトマト5個分くらい作っておきますが、あっという間になくなってしまいます
焼いたフランスパンにのせて「ブルスケッタ」にしたり、冷製パスタのソースにしたり、ミキサーにかけて「ガスパチョ」にしたり・・・。
まとめて作っておけばキッチンに立つ時間も短縮できますし、食欲のない日でも、食べやすいのでぜひお試しくださいね
こんにちは。料理家の野上優佳子です。
代表的な夏野菜「とうもろこし」は、我が家の子どもたちの大好物。
夏には、ゆでたてをフウフウ言いながらかぶりつきます。
とうもろこしで思い出すのが、子どもの頃に青森の祖母が「きみ」と呼んでいたこと。
津軽弁でとうもろこしは「きみ」と言うのですね
青森だけでなく、呼び名は全国各地で違うようで、「とうきび」「とうみぎ」「なんば」など、実に200を超える呼び名があるのだそう。なかなか面白い野菜です。
その種類も豊富で、最近は白いとうもろこしも見かけるようになりました。
とうもろこしは日本のみならず世界各国で食されていて、世界3大穀物のひとつ。
食料のほか、家畜の飼料や植物油、コーンスターチの原材料、バイオエタノールといった工業用原料など、幅広い利用価値のある食材でもあります。
とうもろこしにはヒゲがありますが、これはめしべ。
このヒゲの数だけ粒がついているので、ヒゲが多いものほど粒が多い、ということになります。
このヒゲも食べられます。
茶色い部分を除いて、薄緑っぽい部分だけを刻んで、スープなどに入れてもおいしいんですよ
ちなみにヒゲを乾燥させたものは「南蛮毛」として漢方にあり、利尿効果があることから、煎じて飲むとむくみがとれる、と言われています。
さて今回は、とうもろこしのおいしいゆで方をご紹介。
水からゆでて、ゆで過ぎないのがコツ。
プチンとはじける歯ごたえとジューシーな甘みが味わえますよ!
こんにちは。料理家の野上優佳子です。
雑誌などで毎年この時期は「カレー」「辛い」といったフレーズの、食をテーマにした特集を目にします。
実際、私もそういったレシピをご提供することがしばしば。
理由は分からないけれど、夏はスパイシーなものや辛いものがうまい!と無条件に思ってしまいます。
辛いものといえば、「トウガラシ」がありますが、「トウガラシ」はナス科トウガラシ属のいわば総称。
「トウガラシ」の中には、ピーマンやパプリカなどの辛くない品種(いわゆる甘唐辛子)もあれば、ハバネロやハラペーニョといった激辛品種もあり、「トウガラシ」と一口にいっても、その種類は様々です。
日本を見ても、例えば「伏見唐辛子」や「万願寺唐辛子」など、いわゆる郷土の伝統野菜にも唐辛子があります。
この2種はどちらも京野菜で、大ぶりでやわらかく辛みがないのが特長です。
ちなみに、私の故郷である青森にも、あまり知られていませんが「津軽遺産」在来種の青唐辛子があります。
見た目が万願寺唐辛子によく似ているのですが、調べてみると「約400年前、津軽地方を統一した弘前藩初代藩主・津軽為信(つがるためのぶ)が京都から持ち帰り広められた」と伝えられているのだとか。なるほど納得です
今回ご紹介するのは、入手しやすい小ぶりで細い、辛味種である青唐辛子を使ったレシピ。
青唐辛子は、夏真っ盛りが旬で、沖縄の島唐辛子と同じ系統です。
赤唐辛子と何が違うかといえば、青は未熟で赤が完熟、といったところ。
赤いものよりも青いものの方がより辛みが強いといわれます。
これを野菜や即席のヤンニョム(韓国唐辛子の合わせ調味料)と共に漬けて、かなり刺激的なお漬物にします
旬が過ぎると味わえない青唐辛子の辛みとさわやかさを閉じ込めた、辛い物好きの方に、ぜひおすすめの一品です
辛いのが得意な方はそのままで召し上がってもおいしいですが、我が家は調味料のように刻んで、チゲやチャーハン、チヂミのタレなどに利用しています。

