こんにちは。
料理家の野上優佳子です。
我が家のそばの神社に、「茅の輪」がたちました。
ああ、本格的に夏がやって来たなあ、とそれを毎年見ると思います。
茅の輪は、竹に茅を巻き付けた輪状の物。
これを八の字を描くように左回り右回りと、3度輪をくぐる と厄払いになって寿命が延びる、と言われています。
これは「夏越の祓い」(なごしのはらい)と呼ばれています。
もともと、古くは1年を両分するという考え方があり、そうすると6月末が12月末と並んでもうひとつの晦日(みそか)になるということになります。
翌日の新しい期を迎える前(晦日)に体に積もった穢(けが)れをお祓いする、という意味がその背景にあります。夏越の祓いの茅の輪くぐりのルーツは、 『備後国風土記』 に記された故事。
貧しい暮らしをしていた蘇民将来という人が、道に迷った武塔神(実は北海の神。古事記にあるスサノオと同じ)を家に迎え入れて粟飯 をごちそうしたそう。
その一宿一飯の礼に武塔神は茅の輪を送り 、そのおかげで蘇民一家は様々な災厄から逃れることができた
、という話があります。
ちなみに夏越の祓いは「水無月の祓」(みなづきのはらい)とも呼ばれ、京都では無病息災を願って和菓子の水無月(白いういろう地にゆで小豆を乗せて三角に切った物)を食べる風習がある とか。
小豆はその色から魔除けの力があると言われています。
さて今回は、夏を迎えてお疲れ気味の方におすすめの、さっぱりして栄養豊富なサラダ「ホウレンソウのホットサラダヨーグルトソース」をご紹介します。
ホウレンソウをソテーして、水切りヨーグルト使用のドレッシングを添えた一品
ニンニクのピリっとした辛さと香りが体を元気にしてくれます
こんにちは!
料理研究家のひろろ こと 竹内ひろみです
「梅雨」の語源はいろいろあるのですが、そのひとつが、梅の実が熟する頃に降る雨だからという説
しとしと降る雨に映えるグリーンに熟した梅や満開のあじさい
雨が続くとちょっとがっかりですが、6月の風物詩ですね。
とは言っても、気になるのがジメジメっとした日々が続くために起こる、カビや食中毒、なんとなくダルイ・・などのあまり嬉しくない現象が起こることも
そんなときには身近にある食材を活用しましょう
例えば、この時期に旬をむかえる「梅」
酸味が強く青梅の種には毒性の強い酸が含まれているので、梅干などに加工して頂きますが、その梅干にはカラダに嬉しいパワーが詰まっています
梅干のすっぱさの素であるクエン酸は疲労回復に一役かい、胃腸の分泌を促して食欲を増進させる効果があるんです
殺菌作用、防腐作用もあるので、食中毒が気になるこの季節のお弁当には欠かせない食材ですね
同じようにこの時期が旬のしその香りには、殺菌効果や食欲を増進させる成分が含まれていたり、しょうがの辛味成分には抗酸化作用、からだを内側から温め、お腹の冷えを予防する作用があったりするので、悪寒のする風邪には効果を発揮します
梅雨時って雨が降ると急に気温が下がるなどして体調管理も難しい季節、この季節ならではの自然な香りや酸味のある食材を調理に取り入れて、元気に乗り切りたいですね
食欲のないとき、冷たいそばに大根おろしや梅、青じそをかけて頂いたり、冷たい雨で寒さを感じるときは紅茶に生姜を入れてみたりなど、少しの工夫でずいぶん楽になりますよ
梅干や生姜など、ストックできる物は冷蔵庫に置いておいてもいいですね
さて、本日のレシピは 「ゆばのフレッシュサラダ 梅タレ添え」をご紹介します。
さっぱりとした梅風味サラダです。
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
日本には季節を表す美しい言葉が数多くあります。
雑節(季節の変わる様子を示す特別な暦日)の「入梅」もそのひとつ。梅雨の始まり を告げるこの呼び名は、梅の実が熟してくる頃であることが由来とされます。
その定義は様々ですが、芒種の後の最初の壬の日がその日に当たるとされるのが一般的で、6月11日頃を指します。
ちなみに芒種(ぼうしゅ)とは、二十四節気のひとつで、稲や麦など穂の実る植物の種を蒔く頃という意味です
豊かな実りを予感させる、とてもステキな言葉ですね
さて、季節の名前になる程私たちになじみ深い梅
バラ科サクラ属の落葉高木で、春告草という別名を持つように可憐な花を咲かせて初春の到来を知らせてくれます。
今は青々とした実を付けはじめ、熟れるにしたがって黄色くなります。
食用としての梅の歴史はとても古く、もともとが観賞用でなく薬用と調理用に輸入された背景があります。
平安時代には解熱剤や消炎剤、整腸剤など幅広く薬用とされ、梅の実から作る梅酢がごく一般的な調味料として使われていたことが当時の医学書や有職故実にも記されています。 未熟な青梅の種子は毒性があることが分かっているので、生でかじりつくのは避けて下さいね。
(梅酒や梅干しなどに漬けた場合は、アルコールや塩分などで酵素が不活性化しているので問題ないそうです)
普段何気なく使っている季節の言葉には、日本人の暮らしの知恵がひそんでいます。
それをちょっと知るだけで、改めて季節を楽しむことができますね
さて今回は、そんな入梅におススメの1品。
イワシをお酢で煮たさっぱりお総菜「イワシの酢煮」をご紹介します。
体を元気にしてくれるお酢の効果で骨までやわらかく煮るので、
丸ごと食べられて栄養満点
ぜひお試し下さい。
こんにちは、
料理家の野上優佳子です。
初夏のまぶしい光がとても気持ち良い季節になりました
でも…
紫外線がとてもコワイ!
紫外線と一口に言っても、その種類はABCの3つがあると言われます。UVA(A紫外線)は1年を通じて地上に届き、最も強いのが今の5月から6月なんだそうです。
UVAは地上に届く紫外線の90%以上を占めています。
照射量が多く、コラーゲンやヒアルロン酸などに損傷を与え、お肌のシミやシワを増やす原因だと言われることもしばしば…
その一方で紫外線は、人間の体のビタミンD生成を促す働きもあります。
ビタミンDはカルシウムが腸から吸収される際に必要な物質で、骨を丈夫にする役割を果たしてくれるんですね。
適度な日光浴と運動は、骨を作る大事な要素と言われています。
また、お肌の紫外線対策には、様々な日よけグッズや美容品がありますが、
体の内側からケアすることも大切
抗酸化作用のあるビタミンAやC、E、ベータカロテンなどが挙げられます。
ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜や、アーモンドやピーナッツ、赤パプリカなど、様々な食材をバランスよく、おいしく頂いて、ぜひ美容と健康に役立てて下さいね
さて今回は、ビタミンAやカロテンがとても豊富なニンジンをたっぷり使った「ニンジンブレッド」をご紹介します。
自然の甘みと優しい色合いで、ニンジン嫌いのお子さんにも気に入って頂けるレシピですぜひお試し下さいね。