こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
8月のソウル滞在中、有名な京東(キョンドン)市場に行きました。
ここは、庶民の人気が根強い「在来市場」と呼ばれる昔ながらの市場です。
こちらでのお目当ては韓方(漢方)食材。
薬のイメージが強いですが、韓国で韓方食材は料理に良く使います
今回ご紹介したいのは、枸杞子(クコシ) 。
杏仁豆腐に入っている赤い実で、日本の方には「クコの実」の方が親しみありますよね。
クコの実は、東洋医学的に見ると「上薬」にあたります。
上薬は体調を調え、副作用がありません
だからこそ、安心して料理にも使えるんですね。
クコの実は、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸が豊富で、効果は多岐にわたります
・滋養強壮
・胃腸の環境を整える
・肝機能を強化
・コレステロール、中性脂肪を減らす
・免疫力アップ
・抗酸化作用による老化防止
・眼精疲労の改善
・骨の強化
・美肌
クコの効果を手軽に頂きたい場合は、お茶がおすすめです。カップに大さじ1の実を入れてお湯を注ぎ、数分蒸らしてからどうぞ。
そして、お茶を飲み終わったら、実も召し上がって下さい。
さて、今日はそんなクコの実を加えた「レンコンの煮付け」をご紹介します!
根菜も薬膳で良く使う食材です。
手軽に作れる薬膳料理を堪能して下さい
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
日が落ちるのが早くなり、北からは紅葉 の便りがちらほら。
この時期ならではの自然の恵みを堪能できる季節になりましたね。
そのひとつが「栗」です。
甘露煮などは1年中食べられますが、ゆでたて蒸したてのホクホクを味わえるのは、まさに今だけ。
甘くてほっこりした味わいが人気の栗は、いつ頃から食べられ始めたのでしょう?青森県にある三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)の縄文時代の集落跡からは、大規模なクリ栽培の跡が見つかりました。
また、万葉集や源氏物語にも登場しています。
いかに栗が日本人の生活に古くから、かかわってきたかが、分かりますね。
そして栗は、季節を知らせる食材、縁起物としても、暮らしの中に息づいています。 旧暦9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。
正月や桃の節句、端午の節句、七夕と並ぶ五節句のひとつとして、古くは宮中の公式行事が盛大に行なわれる大切な日でした。
菊酒を飲む風習などが今も伝えられまていますが、庶民の中では菊を愛でるよりも栗を食べる風習の地域が多かったそうです。
例えば愛媛県の宇和地方では【栗節句】として、栗飯などを炊いて、収穫祝いと翌年の豊作を願う風習があったそうです。
また、中秋の名月として十五夜の次に美しいとされる旧暦9月13日の「十三夜」は、別名「栗名月」と呼ばれています。
(十五夜を見て十三夜を見ないのは片月見だとして縁起が悪い、と昔は言われました)。
また、お正月の栗きんとんの黄金色から財運や金運の縁起物 、とも言われますが、
戦国時代は保存食の「かち栗」(栗を鬼皮付きのまま干してから、鬼皮と渋皮をむいた実)が「勝ち栗」で縁起が良いと、武将たちが戦いの前に食べたり、身につけたりした と言われます。
歴史と物語を持つ、秋ならではの食材、栗。
ぜひ堪能したいですね。
さて本日は、栗をたっぷり使った「マロンパウンドケーキ」をご紹介します。
お試し下さいね。
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理に欠かせない物と言えば、 「ニンニク」です
ニンニクと言えば、朝鮮民族の誕生にまつわる壇君神話(だんくんしんわ)があります
その神話とは?ある日、天で暮らしていた王子が、人間界を治めるために地上に降りてきました。
そのときに出会った虎と熊が人間になりたいと訴えたので、王子がひと握りのヨモギと20個のニンニクを与え、「これを食べて洞窟の中だけで100日間過ごすことができたら、人間にする」と申し伝えました。
しかし、虎は耐えきれずに洞窟から逃げ出してしまい、熊は修行を全うして美女になり、王子と結婚したと言う話です。
神話に出てくる程、ニンニクは古くから使われていたと思われます
では、そのような昔から存在したニンニクの栄養とは?
ニンニクは温性の食材で、血流を良くして身体を温め、滋養強壮の働きがあります
冬に韓国旅行をした経験のある方はお気づきだと思いますが、寒冷地にもかかわらず、韓国人は薄着で活動的。
食べ物のお陰で、体温が高いんですよね。
また、キムチに良く使われるニンニクですが、なぜ入れるのでしょう?
それは、殺菌効果があるからです
寒い韓国では、食べ物を長期保存できるかが日常生活において重要です。
ニンニクをキムチに入れると保存性が高まるため、必須なのです。
殺菌力が高いと言うことは、人間の身体にも同様の働きがあり、免疫力をアップして風邪を予防すると言われています
さて、本日のレシピはスライスしたニンニクを使った、「鶏手羽先の煮物」です。
一度焼いてから煮付けているので、香ばしくておいしいですよ
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
まだまだ残暑が厳しい日もありますが、朝晩の気温が下がってくるとビールの気分から赤ワインや日本酒、焼酎にシフトする方が多いようです。
ましてや、普段からビールを飲む習慣がないお宅は、お中元やお供え物のおすそ分けなどでビールをたくさん頂いたものの、冷蔵庫でひっそりと出番を待っている・・・ と宝の持ち腐れになっていませんか?
せっかくのビール、おいしく頂きたいですよね
そこで、今回は『ビールのお料理活用法』をご紹介します。まず、ビールでお肉がやわらかくおいしくなる!という利用法から
ビールに含まれるホップとアルコールがお肉をやわらかくし、ビールの持つコクや旨みがお肉の味を深める働きがあるため、ヨーロッパではビールでお肉を煮る「ビール煮」が定番メニューになっています。
お肉を10分程度ビールに漬けこんでから焼いたり、カレーやビーフシチュー、すき焼きなどを煮込むとき、水の代わりにビールを加えてみて下さい。
いつもと違う味わいの一品に仕上がりますよ 次は、フライの衣にビールを使う!という利用法!
衣にビールを使うと、アルコールの揮発性のおかげでサクサクの仕上がりに!
詳しくは、本日ご紹介する 『鶏肉ときのこのビール衣揚げ』のレシピをご覧下さい。
アルコールは飛んでしまいますのでお子様にも安心して食べて頂けます
我が家では、ビール衣揚げは取り合いになる人気メニューです。
ぜひお試しを