こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
ソウルでいま話題のスポットと言えば、
韓国語でメクチュチャンゴと言う「ビール倉庫」
これは、ビールを保管している倉庫のことではありません。
世界各国のビールが飲めるお店です
数年前にソウルに登場したそうですが、今年に入ってから急増
春に韓国へいった際も、繁華街の江南(カンナム)周辺には、至る所にビール倉庫がありました。
韓国では一次会で食事と焼酎、またはマッコリを味わい、二次会や三次会でビールを楽しむというスタイル。
HOF(ホプ)と言って、ビールが飲める居酒屋は以前からありましたが、HOFは韓国ビールがメインです。
さて、本題のビール倉庫をご紹介します。
お店に入ると、大きな冷蔵庫とその中の世界の瓶ビールの数に圧倒されます
客はその中から好きなビールを選び、自分のテーブルで頂きます。
おつまみや食事もありますが、お店で注文する必要はなく、料理の持ち込みが可能とのこと。
そして、最終的に飲んだビール瓶の数で会計する という実にシンプルなシステムになっています。店によっては、 各ビールに値段表示がされている場合がありますので、確認してからビールを選ぶと良いでしょう。
韓国では焼酎の消費量が1番多いのですが、輸入ビールの売上が昨年よりも4割程増えたそうですよ。
中でも日本のビールが一番売れているとか
韓国のビールは味がちょっと薄いので、日本の味の濃さはインパクトがあるのかもしれませんね。
また、ソウルでは和食のお店が増えているので、それに伴い日本のビールを飲む機会が増え、人気に火が付いたのでしょう。
韓国は日本以上に流行の移り変わりが早いので、ソウルで見かけたら、ビール倉庫に入ってみて下さい
それでは、本日のレシピをご紹介します。
韓国で人気のフライドチキン「ネギ鶏」です。
韓国では「チメクしよう!」という言葉があります。
チメクの語源は、チキンとメクチュ。
メクチュは韓国語でビールの意味ですね。
チキンとビールは相性が良いということで、チメクという言葉が生まれました。
お家でチメクタイムを楽しんで下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です
まだまだ暑い日が続きますが、暦はもうすぐ9月
秋の気配が近づく頃です。
ちょうどこの時期は、根ショウガの旬。
1年中で口にすることができる根ショウガですが、実は秋口が収穫期
です。
私たちにとても身近な食材で、食べているのは根っこの部分。
熱帯アジア原産ですが、古事記にも記されていると言うのですから日本でもかなり古くから薬用としても親しまれています
ショウガの産地である関東地方には、この時期、ショウガにまつわる風習がいくつもあります。
例えば、埼玉の辺りでは「ショウガ節句」と言い、この時期に獲れるショウガを持って若夫婦が実家や媒酌人に挨拶に行く習わしがあったそうです
また、鎮座1000年を超え「関東のお伊勢様」とも呼ばれる東京・芝大神宮の門前では、かつて秋祭りの名物としてショウガ市が盛大に立ったそうです。
東京には「谷中生姜」でもおなじみのショウガの産地があり、秋祭りが行なわれていました。
その秋祭り、実は「だらだら祭り」というユニークな呼び名がありました。当時江戸はお伊勢参りが大流行
しかし伊勢神宮には遠くてなかなか参詣できない江戸っ子たちが、その代わりにと芝大神宮にやって来るので、最初は9月16日のみだった祭礼期間が少しずつ延び、ついには11日間に。
江戸のみならず日本一長い祭り、とも言われるまでになった、という話があります。
気の短い江戸っ子が集う、ど真ん中でだらだら祭り、なんてなんだか面白いですね
ショウガは、免疫力の向上や殺菌及び鎮痛効果があるとされるジンゲロールや、体を温め血行促進効果のあるショウガオールなど、夏バテした体を元気にしてくれる栄養がとても豊富
たくさん食べたいですね
・・・というわけで今回は、
ショウガをたっぷり使った鶏肉と夏野菜のお惣菜「鶏肉と野菜のグリル ショウガ漬け」をご紹介します。
彩りもきれいで日持ちもするので、ぜひお試し下さいね
こんにちは、
料理家の野上優佳子です。
夏になり、様々な緑のハーブが美しく葉を広げて、花を付ける物もあちらこちらで見かけますね
そのひとつが「オレガノ」(oregano)。
丁度この時期から秋にかけ、ピンク色や白い可憐な花を咲かせます。和名はハナハッカ、シソ科の多年草で地中海沿岸の丘陵地が原産地。
日本でもドライハーブとしてはとてもおなじみで、最近ではフレッシュな物も手軽に購入できるようになりました
原産地が丘陵地だからでしょうか、名前はOriganum、「山の喜び」という意味のギリシャ語に由来しています。
乾燥に強く、かなり丈夫しかもお花も楽しめるので、キッチンガーデニングのハーブとしてもおすすめです
ちなみに日本には、食用ではなく観賞用として江戸時代末期に渡来したと言われています。
主に葉を使用しますが、香りや味の特徴としては、マジョラムとよく似ていて、さらに強い香りを放ちます。
トマト料理やチーズとの相性が良く、地中海料理全般はもちろん、ピザの香味付けには欠かせない物のひとつ。
魚の他、ラムなどの強い香りのお肉の臭み消しにも有効です。
オレガノを食べたことがないわ、と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、実はトマトケチャップやウスターソースの中にも使われていて、私たちの食生活にとても身近なハーブのひとつなんですね
さて本日は、今が旬の夏野菜がたっぷり摂れる「カジキと夏野菜のオイル煮」のレシピをご紹介します。
このオレガノとタイム、2種類のドライハーブを使い、カジキを加えて旨みをプラス
オリーブ油と野菜の甘みが味わえて色合いもきれいな一品です。
ぜひお試し下さいね
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国は発酵食品の宝庫
キムチやマッコリ、味噌、しょうゆ、コチュジャンなどの調味料、塩辛などは発酵食品として知られていますが、食材も同様に発酵食品なのです。
特に塩辛においては、かなり種類が豊富
そのまま食べることもあれば、調味料としても大活躍しています。
すなわち、発酵食品が毎日の食事にごくごく自然に取り入れられているんですね
そもそも、発酵食品はどのようにして生まれたのでしょう?
野生の果物を採取し、容器に入れて保存したところ発酵に至ったという、自然の成り行きですね。
韓国は寒さが厳しく、野菜などを収穫できない冬に向けて、食品の保存性を高める必要があったのです
魚介類や野菜も長期保存するために発酵させたため、塩辛やキムチの技術が進み、種類も豊富になりました。
発酵は素材が元々持っている味や栄養を変化させます。
味の面では風味と旨味が増幅
また栄養的には、乳酸菌が生まれた結果、腸内環境を整える働きが加わります。
毒素排出の効果はバツグン!
よって、発酵食品はカラダの中からキレイを導いてくれるのです。
みなさまも、意識して発酵食品を摂ってみて下さいね。
余談ですが、このところ韓国では日本の納豆が流行っているそうです。
韓国の物よりもニオイが少なくて、食べやすいとのこと。
チョングッチャンという納豆味噌が韓国にあるのですが、こちらは、もっぱらチゲに入れる物なので、調理せずに食べられる日本の納豆が人気なのでしょう
それでは、本日のレシピをご紹介します
発酵のつながりで、 「セロリキムチ」です。
サラダ感覚で召し上がって下さいね