こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
冷蔵庫に常備されている物のひとつに、 『卵』があると思います。
韓国でも卵は料理への応用範囲が広く、ビビンバ、スンドゥブチゲ、海苔巻きにも入れます。
具体的な卵料理が文献に登場したのは、1600年代の料理本「飲食知味方(ウンシクディミバン)」と「酒方文(チュバンムン)」です。
酒方文(チュバンムン)では、韓国語で水卵(スラン)と言って、ポーチドエッグの作り方を紹介しています。
この水卵(スラン)は、酢醤油を付けて頂きます
その他にはアルチムと言って蒸し卵の記述がされています。
釜のお米の上に卵をのせて一緒に蒸す方法です。
ちなみに、韓国では蒸すことを「チム」と表現しますが、必ず蒸し器を使うわけではありません。
人気の卵料理に「ケランチム」があります。
お店で食べたことがあると言う方もいらっしゃると思いますが、作り方はと言うと土鍋に卵液を入れて、直火で仕上げます。
家庭で「あと一品欲しいな」と思ったときに、さっと作れる料理のひとつですね。
また、卵焼きもよく作る料理です。
韓国の場合は、砂糖やだしは一切使わず塩のみで味付けしますので甘くありません。
お店で卵焼きを注文すると、みじん切りにした野菜がたっぷり入っていてケチャップがかかっていることが多いです。
オムレツと似ているかもしれませんね。
それでは、本日は、「韓国の卵焼き(ケランマリ)」のレシピをご紹介致します。
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
今、様々な所で食育の大切さが伝えられています。
給食の献立表を見ても、勉強になる食情報が盛りだくさんで、毎月の献立表を楽しみにしている今日この頃です。
一口に食育と言っても、 「食材」、「食べ方」、「作り方」など様々な切り口があるので、奥が深いですね
そんな食育のひとつにもなるのでは?と思うのが「レシピを読む力」です。
これは今話題のロジカルシンキングにもつながるので、子供と一緒に料理するときに取り入れてみてもいいですね。
ロジカルシンキングとは、読んで字のごとく、論理的(ロジカル)に・考える(シンキング)こと。
筋道を立てて考え、目的を達成するためにはどうすればいいのかを考える思考法、物事を効率的に遂行するためにはどうしたら良いかを考える思考法です。 例えば、レシピの手順は材料の準備から始まり、下ごしらえ→調理といった筋道が立てられています。
そしてその先には完成品(ゴール)が見えています。
ですから、レシピを見る(読む)ことにより、このような考えが自然と身に付くと、私は思います。
ですが、単純にレシピを見るだけではいけません。
その中にはとても大切な要素がいくつも含まれています。
例えば、レシピ本に『ケーキ』のレシピが書いてあったとしましょう。
何を作るのか、子供自身で確認をする。(目的の明確化)
ケーキを作るために何を準備するべきかレシピを見ながら考え、食材や調理器具など必要な物を準備する。
(物事を遂行するための準備が何かを考える。ここを誤ると、実務作業=調理手順が滞ります) どのようにしてケーキが完成するのかを想像しながら、レシピを読み、手順を頭に入れる。(物事をより効率的に行なう手助けになります)
実際に作ってみて、失敗した場合、どこの手順で、何がいけなかったのかを反省し、再度トライしてみる。(原因を究明し、対策を考える力が付きます)
最初はレシピを読むことに時間がかかるのですが、慣れると自分の頭で考え、行動できるようになりますよ
ただ出された物を食べるだけでなく、自ら料理をすることで食を大切にする意識も備わり、そのまま料理の腕が成長へとつながっていくのではないかと思います。
それでは、本日は『ホタテと菜の花の混ぜご飯』のレシピをご紹介します。
お子様と一緒に作ってみて下さい。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年の冬は雪がよく降りましたが、春はもうすぐです
この季節になると、スーパーの店頭にはイチゴがたくさん並びますね。
皆さんは、イチゴに含まれる栄養素と言えば何を思い浮かべますか? 『イチゴ』には、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富に含まれています。
特にビタミンCを多く含み、イチゴを5粒食べると1日の所要量がほぼまかなうことができる程です。その他にも、実はイチゴには意外な成分が含まれています。
それは、ガムや歯磨き粉などで有名なキシリトールです。
キシリトールは、イチゴ以外にもカリフラワーやナス、レタス、ホウレンソウなどにも含まれています。
今回は、 『キシリトール』についてご紹介します。
『キシリトール』とは、甘味料のことです。
キシリトールの仲間には、ソルビトール、マンニトール、マルチトールなどがあります。
これらの甘味料は、虫歯の原因である歯垢や酸を作らないので、虫歯の原因になりにくいとされています。
これら甘味料の中で、唯一キシリトールだけが、虫歯の原因にならないというだけではなく、虫歯の発生・進行を防ぐ効果が長期の臨床研究によって証明されています。
ただし、キシリトールをとっているから虫歯にならないと安心するのではなく、あくまでも補助的な物として毎日の生活に取り入れましょう。
虫歯予防に何よりも大切な4ヵ条
① 歯をしっかりみがく
② フッ素入りの歯磨き粉を使う
③ 正しい食生活
④ 定期的な歯科検診
毎日の食事を楽しむためには、歯のケアも大切にしたいですね
さて本日は、『帆立貝のイチゴソースがけ』のレシピをご紹介します。
イチゴに含まれるビタミンCと帆立貝に含まれるコラーゲンの相乗効果で美肌効果が期待できる見た目も華やかな春らしい一品です。
ぜひお試しを
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
桜と言えば春の代名詞。
古くから日本にあり日本人にとっては特別な植物、季節や色彩を表す言葉でもあります。
日本最古の歴史書である古事記に登場する女神、木花佐久夜姫(コノハナノサクヤヒメ)の「木花」とは桜のこと。
平安時代にはすでに桜を愛でる風習が定着し、それは華やかな花見 が催されたと言います。
食という側面から見ても同様で、
「桜マス」「桜えび」「桜鯛(真鯛の別称)」、「桜魚(小鮎 、またはワカサギのこと)」、「桜肉(馬肉の別称)」等、ピンク色をしている、または春に収穫できるという理由からその名が付けられている食材はいくつもあります。
そうそう、サクランボ(桜桃) も「桜」が付きますね。
料理、という面を見てみましょう。
どんな料理が思い浮かびますか?
桜餅を始め、桜茶(桜の花の塩漬けを湯に入れた物)や桜田麩(さくらでんぶ、鯛などの白身魚のそぼろに食紅などで色付けした物)といった定番物の他、実は結構あるのです。
例えば・・・、
桜粥…小豆粥の別名。
桜鍋…馬肉とねぎ、白滝、焼き豆腐を味噌味で煮込んだ鍋。文明開化の香りがする、東京下町の味。
桜節…馬肉の薫製のこと。信州地方の特産品。
桜煮…タコの足をやわらかく煮付けた物。桜煎り、とも言う。
桜蒸し…道明寺粉や桜の塩漬けを使い、白身魚を蒸してくずあんをかけたお料理
・・・等です。
意外に聞いたことのない料理もあったりしますね。
私たちの先人はとても風流だったんだなあ、とうれしくなります。
さて今回は、桜の名前の付く料理をひとつご紹介します。
「桜飯」とは静岡の郷土料理で、しょうゆ味の具のない炊き込みご飯のことです。
茶飯とも言い、炊きたての素朴で香ばしい香りがたまりません。
おにぎりにしてもとてもおいしいですよ。
濃いめにカツオだしをきかせて作ります。ぜひお試し下さいね。