こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
3年程前、韓国の美肌スープとして、日本で「プゴクク」が流行りました
プゴは「干しタラ」、ククは「スープ」ですね。
このスープがテレビで紹介された翌日から、コリアンタウンのスーパーでは、「干しタラ」と「粉末の牛肉だしの素」が飛ぶように売れました
韓国では、タラを使った料理は多く、素材となるタラにも製造方法により呼び名がいくつかあります。
生太(センテ)
⇒生のスケトウダラ
凍太(トンテ)
⇒凍らせたスケトウダラ
乾太(コンテ)、北魚(プゴ)
⇒干したスケトウダラ
黄太(ファンテ)
⇒4ヵ月以上の期間、凍結と乾燥を繰り返したスケトウダラ
黄太(ファンテ)は、完成すると半生状態で、深い旨みが生まれ、栄養価もグンと高いそうです。
冒頭で紹介した「プゴクク」は、韓国では二日酔い予防のスープとして有名で、干すことで量が増したプゴのアミノ酸が、アルコールの分解を促進します。
疲労回復にも良いので、忘年会シーズンにはピッタリのスープです
干しタラはスープの他に、焼き物・和え物にも使えます。
細かくおろしてふりかけにし、お粥と一緒に食べることもあります。
焼肉のイメージが強い韓国料理ですが、魚料理もバラエティに富んでいます
本日お届けするレシピは、真タラを使ったタラ鍋(テグタン)です。
テグは漢字で書くと「大口」。
真タラは大きな口でよく食べるので、このような名前が付いています
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
スーパーの調味料売り場に行くと、いろいろな種類の合わせ調味料やドレッシングが販売されていて、買うのに悩んでしまうことはありませんか?
市販のドレッシングや合わせ調味料を使うとおいしく料理できますが、手作りならではの良さってありますよね
市販品はどうしても量があり、使い切るまで同じ味を食べ続けなければならないので、いろいろな味を試したいときは、ちょっと飽きてしまいますね
手作りのメリットは、味もさることながら、作る量を調節できること、味に飽きがこないこと、ベースを作っておけばプラスする調味料で味の変化を付けることができること。
例えば、しょうゆ&ゴマ油のようにベースになる調味料を混ぜ合わせておくと、レモン汁や酢・粒マスタードなど、アクセントになる食材を加えるだけで味に変化が付くので、料理が同じでもバリエーションが広がります。
また、飾りで少ししか使わず余ってしまいがちな「くこの実」を、しょうゆ&ゴマ油に浸しておくと、ちょっとしたドレッシングになります。
他にも、トマトケチャップとマヨネーズを合わせれば、オーロラドレッシングになります。
ニンニクをスライスして、オリーブオイルに浸けたニンニクオイルも作っておくと便利です
練りゴマにしょうゆやみりんを加え、適量の水でのばした合わせ練りゴマは、鍋の季節にぴったりのたれです
本日ご紹介するレシピも、サラダのドレッシングとしてだけでなく、豚しゃぶや蒸し鶏、魚のソテーなどにかけてもおいしい、応用範囲の広いストック調味料です
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
年頭に「毎日をていねいに過ごす」という目標を掲げたこともすっかり忘れ、昨年と変わらずバタバタとした毎日を送っております
そんな忙しい毎日の食事作りに役立つ、時短キッチングッズが「千切り器」です。
千切り器は、千切りスライサーや千切りカッターなどの名称でも販売されています。
その名の通り、千切りが素早くできるキッチングッズです。
ダイコンサラダやハッシュドポテトなど、大量の野菜を千切りするときには、とても重宝します
私は、スライサーと一体になったコンパクトな物を愛用していますが、もっと大きなサイズの物や、千切りの幅が調節できる物など、様々なタイプがあります。
「千切り器」と言えば、沖縄では千切り器のことを「しりしり(またはしりしり器)」と呼ぶそうです。
「しりしり」とは、沖縄の方言で正式には「しりしりー」と言い、千切り器で千切りをするときの「すりすりー」という感触からきているのではないか、という説があります。
今回は、ニンジンの甘味がおいしく、ビタミンAがしっかり摂れる沖縄の定番料理「ニンジンしりしり」のレシピをご紹介します。
常備菜やお弁当にもぴったり!ぜひお試し下さい
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
普段、当たり前のように使っているけれど、実はなんだろう?と思う物って意外にあるものです。
例えばベーキングパウダー。
お菓子作りのときによく使う粉で、膨張剤やふくらし粉とも言います。
何かと言えば、炭酸水素ナトリウム(重曹)と塩類(酒石酸塩や硫酸アルミニウムナトリウムといった物)、でんぷんを混ぜた物です。
ベーキングパウダーの主成分、炭酸水素ナトリウムは、加熱することで二酸化炭素と水、炭酸ナトリウムに分解します。
例えば、スポンジケーキを作るときに、ベーキングパウダーを使った場合。
卵などの水分と接したとたんに反応して、二酸化炭素を発生させ、60℃あたりから急速に発生速度が上がります。
二酸化炭素の泡が生地を膨らませ、泡が小さくたくさん均一に出れば、それだけきめ細かい生地ができる、という仕組み。
膨らませるという化学反応には、こんなふうに様々な要因が絡み合っているのですが、失敗しないための最低限のルールがあります。
それは、生地ができたらすぐに焼くこと。
焼く際、生地を入れる前にオーブンの庫内は必ず予熱しておくこと。
なにせ、材料を混ぜた時点で二酸化炭素は発生しているので、放っておけばどんどん泡ができて、しまいには抜けてしまいます。
泡を閉じ込めるために、できるだけ早く加熱によって生地(卵のタンパク質)を凝固させることが大事、という訳です。
「料理は科学」とは、よく言ったもの。
その原理を少し知っておくだけで、料理の腕が上がりますね
さて今回は、このベーキングパウダーを使って、香り豊かなアールグレイのマフィンを作ります。
ちょっとした手みやげや、おもてなしのおやつにもぴったりです