2020年7月の記事
こんにちは!
野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です

今回は「油揚げの種類と選び方」についてお話したいと思います。
と言うのも、ひと口に油揚げと言っても、薄い物や厚い物があるので、ぜひともその使い分けについて知って頂きたいからです。
東京育ちの私にとって、油揚げと言ったら薄くて卵色をした油揚。
それを刻んで味噌汁に入れたり、煮物にしたり、いなり寿司にしたりしていました。
しかし、全国に目を向けると本当に色んな油揚げがあるのです

例えば座布団のように分厚い油揚げがあります。
これをおでんにしたり、カリッと焼いてしょうゆと薬味で頂いたりする地域もあります。
そこで、より油揚げのことを知って頂きたいので、油揚げの種類を解説したいと思います

ここでは大きく3つに分類し、それぞれの特徴を紹介します



薄揚げは厚さが1cm前後ほどの油揚げで、やわらかく、色も白めで、しっとりとしているのが特徴。
形は長方形の物が多く、「油揚げ」、「うすあげ」、「京あげ」などの名称で陳列されています。
京都で食べられていた「うすあげ」「京あげ」は、皮のように薄く、しっとり感が高くてしなやか

生地に水分が含まれており、口に含んだときにジュワッとした物を感じられ、断面が非常にきめ細かいです。
ちなみに同じ薄い油揚げでも、水分が少なめで生地をカリッと揚げたタイプもあります。
こちらは非常に軽くて、しっとり感がない代わりにカラッとしており、油っぽさが控えめで、油抜きが不要になっていることが多いです。
長方形の物が主流ですが、正方形でいなり寿司用の「すしあげ」として売られている物もあり、油抜きの作業を省くことができるので大変便利です。
いなり寿司やきつねうどんのお揚げなど、薄揚げじゃないと作れない物があるので、こちらの情報を参考に選んでみて下さい



次に紹介するのが大判油揚げ。
こちらは、各地それぞれで独自の文化をひっそりと形成してきたので、その地域でしか知られていない物が非常に多く、手に入りにくい物もあります。
大判油揚げは、厚揚げみたいに分厚くて、大きいのが特徴です。
薄皮がパリッとしており、中はみっちりとした肉厚感があり、水気は多めでしっとりとしている傾向にあります。
東北地方だと三角形の肉厚油揚げ、北陸地方だと座布団みたいに分厚い物、中国、四国地方だと正方形の肉厚な物などがあります。
焼いて薬味を乗せたり、鍋に加えてスープを吸わせるだけでも、メインになれるような油揚げです。
町の豆腐屋さんには、その日揚げた一番おいしい物があるので、機会があればぜひ食べて頂きたいと思います



こちらは豆腐生地を十分に脱水させ、芯までカリカリに揚げたタイプで、板のようになっています。
特筆すべきは消費期限で、水分を飛ばしてカリカリに揚げているため、3ヵ月以上保存が可能。
有名な物に「松前あげ」や「南関あげ」があります。
水や出汁に浸すと、他の油揚げにはないもっちりとした食感になるのが特徴で、長持ちするので常備しておくと大変便利です

油揚げの種類がいろいろあることを分かって頂けたでしょうか。
料理に合わせて、油揚げを選べると、いつもの料理がレベルアップすると思いますので、覚えて頂けたら嬉しいです

さて、今回は京揚げに具(挽き肉、オクラ、ニンジン)を巻いて作る一品、「油揚げロール」をご紹介致します

京揚げの薄くてしっとりとした食感を活かして作る、ボリュームたっぷりの一品です。
出汁を吸った油揚げのジュワジュワとした食感で、お肉がよりジューシーになりますよ。
油揚げは、一度下ゆですることで、余計な油が抜けて味が染みやすくなるので、このひと手間は大切です。
皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です

5月下旬から6月にかけて、多くの方が梅仕事に勤しまれたと思います。
梅酒、梅エキス(梅シロップ)、梅干しなどを仕込んでおけば、一年に亘って楽しめますね

韓国でも日本と同様に、梅エキスを作られる方がたくさんいらっしゃいます。

韓国語で梅エキスは、「メシルチョン」と言い、メシルは梅、チョンはエキスです。
作り方は、消毒した瓶にヘタを取り除いた青梅と、グラニュー糖を1対1の割合で入れ、3ヵ月ほど発酵させて実とエキスに分けるといった方法です。
近年ではグラニュー糖の代わりに、原糖やオリゴ糖を使う方もいらっしゃいます。

この場合は、種を取り除いて適当な大きさに切り分け、実と砂糖の重さを同量に漬け込みます。
実を切り分けているので発酵が早く、45日ほど経ってから実とエキスに分けられるのです。
そして、実をコチュジャン、味噌、しょうゆなどで味付けします。
なかでも、甘い梅とコチュジャンの相性は抜群に良く、ご飯やお酒が進む珍味と言えますよ

今回は、「韓国式の梅エキスの活用方法」をご紹介致します


梅エキスを水や湯で割った飲み物を「梅茶」(メシルチャ)と言います。
韓国では根、花、実、茎などで作った飲み物も茶に分類されます。
梅は消化を助けるため、ご馳走のあとの一杯が胃腸を優しく包み込みます

また、梅は疲労回復にも効果があるので、仕事や家事のあとに飲む甘い梅茶は身も心も緩ませます


韓国では野菜サラダのドレッシングに果物を使うことが多いのが特徴

日本で知られているチョレギサラダのドレッシングは、チヂミのタレに近いですね。
梅エキスを使うと、爽やかな香りと優しい甘味のドレッシングになり、辛いメイン料理とのバランスが良いです。
韓国は保存食文化のため塩気の強い料理が多いゆえに、口の中を調和させる甘口も好まれます。
また近年では果物のエキスを活用したキムチ作りが浸透しています。
通常は梨や柿を多用しますが、梅エキスを入れることで甘酸っぱい香りも楽しめるキムチになりますよ。

肉の下味に梅エキスを使用すると、肉質がやわらかくなり、独特の匂いもなくなります。
お子さまやお年寄りの方は特に食べやすいでしょう。
韓国では、梅エキスが市販されているので、忙しい主婦の方は購入して使用おり、常備すると、とても便利な万能エキスになります

さて、本日のレシピは、梅エキスを活用した「豚肉のコチュジャン煮」をご紹介致します

今回は、味付け用の合わせ調味料にしました。
やわらかい肉がお好みの場合は、下味として使用しても良いですね。
皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

例年ですと、夏は全国各地で海水浴やプール、花火大会、お祭りとイベントが盛り沢山の季節ですが、今年は海開きや開催を控えるイベントが多くなるようですね。
先日の自粛期間中は、ニュースなどで「おうちいちご狩り」や、電車のおもちゃを使った「おうち回転寿司」など、各家庭が様々な方法で生活を楽しむ工夫が紹介されていました。
夏のイベントのお楽しみと言えば、お祭りの「屋台フード」

お祭りでは、歩きながら食べやすくするため、フランクフルトやわたあめ、焼きとうもろこしやイカ焼きなどは、「串」に刺して提供されていますね。
「串」と一言で言っても、形や素材、長さも様々で、どれを選べば良いのか迷ってしまうほど種類が豊富です。
そこで今回は、おうち屋台フードを演出する「串」についてご紹介します


大辞林第三版によると、「串」とは先端の尖った鉄、竹、木などの細い棒のことを指し、魚介、肉、野菜、だんごなどを刺してあぶったり干したりするのに使う物と解説されています


■素材の形を整えるため
■串を打つことにより、火のあたり方(距離や位置)を調節できるため
■(金串の場合)熱せられた串を通して内側から加熱することができるため
100円ショップでも屋台フードに使える「串」が豊富に揃っており、上部の画像で右から順に、「金串」、「丸竹箸」、「鉄砲串」、「竹串」になります。

ただし、熱を通しやすいということは、持つ部分も熱くなってしまいますので、熱い状態のまま握らないように注意が必要です

ちなみに、金串に付いているリングは飾りで「アットレー」と呼ばれています。

長さが15cm程度で、フランクフルトやキュウリの一本漬けなどを作るときに使いやすい長さであることと、先が丸いのでお子様にとって比較的安全なので使いやすくオススメです。
同様にりんごあめやはしまきなどは、一般的に「割り箸」が串の代わりに使われます




食べ物を刺す以外にも、ケーキの火の通りを確かめたり、チャーシューなどの塊肉を調理するときに、肉の表面に穴を開けて味を染み込ませやすくするなど、用途は様々です。
他にも、「田楽串」や、「ぎんなん串」など、様々な串がありますので、用途に合った「串」を使って様々なお料理に役立てたり、お祭り気分を味わって下さいね

さて、今回のレシピは、九州や中国地方のお祭りの定番屋台フード、「はしまき」をご紹介致します

手軽に作ることができるおうち屋台フードでお祭り気分を味わいましょう


こんにちは!
料理家のひろろこと竹内ひろみです
災害時や食材の買い出しに行けなくなったとき、カラダが徐々に欲する物として、野菜類が挙げられます。
しかしながら、麺類やおもちのように野菜はストックが効かないため、買いだめが難しい食材でもあります。(冷凍野菜などもありますが)

そんなときに便利なのが、「野菜ジュース」です
買い置きしておくこともできますし、野菜類が摂取したくなったときは、重宝する食材です
毎日、飲むために購入している方もいらっしゃるかとは思いますが、「味に飽きてしまい、ストックされたままになってしまう」と言うお声を聞くこともあります。
そんなときは、お料理に使うことをオススメします。
ご飯を炊いたり、スープにしたり、ラタトウユなどの煮物に使ったりと、ベースが野菜のため、いろいろなお料理に応用することができますよ
野菜ジュースだけでご飯を炊くとぼそぼそになってしまうので、水と同量以下の量がちょうど良いです。
また、スープなども水分で煮込んでから、野菜ジュースを加えるようにすると素材本来の味が引き出されて野菜ジュースの旨みがプラスされるので、おいしさがアップしますよ
市販されている野菜ジュースは様々な種類がありますが、購入するときは、裏面をチェックしてから購入しましょう
果物などが入っている場合は、甘みがプラスされている場合が多いので、料理への応用を考えているときは、野菜のみの物が良いです。
また、塩加減のコントロールがしやすいので、塩分がカットされている野菜ジュースの購入をオススメします。
ジュースの中に入っている野菜の種類によっても、クセが強かったり、さっぱりと飲みやすかったりなど、様々なので、どのような野菜が入っているかを確認してから購入するようにしましょう。
さて、本日のレシピは、野菜ジュースで煮込んだご飯にもパンにも合う具沢山スープ「豆と野菜のエスニックスープ」をご紹介致します
皆さんも、ぜひお試し下さい
料理家のひろろこと竹内ひろみです

災害時や食材の買い出しに行けなくなったとき、カラダが徐々に欲する物として、野菜類が挙げられます。
しかしながら、麺類やおもちのように野菜はストックが効かないため、買いだめが難しい食材でもあります。(冷凍野菜などもありますが)

そんなときに便利なのが、「野菜ジュース」です

買い置きしておくこともできますし、野菜類が摂取したくなったときは、重宝する食材です

毎日、飲むために購入している方もいらっしゃるかとは思いますが、「味に飽きてしまい、ストックされたままになってしまう」と言うお声を聞くこともあります。

ご飯を炊いたり、スープにしたり、ラタトウユなどの煮物に使ったりと、ベースが野菜のため、いろいろなお料理に応用することができますよ

野菜ジュースだけでご飯を炊くとぼそぼそになってしまうので、水と同量以下の量がちょうど良いです。
また、スープなども水分で煮込んでから、野菜ジュースを加えるようにすると素材本来の味が引き出されて野菜ジュースの旨みがプラスされるので、おいしさがアップしますよ

市販されている野菜ジュースは様々な種類がありますが、購入するときは、裏面をチェックしてから購入しましょう

果物などが入っている場合は、甘みがプラスされている場合が多いので、料理への応用を考えているときは、野菜のみの物が良いです。
また、塩加減のコントロールがしやすいので、塩分がカットされている野菜ジュースの購入をオススメします。
ジュースの中に入っている野菜の種類によっても、クセが強かったり、さっぱりと飲みやすかったりなど、様々なので、どのような野菜が入っているかを確認してから購入するようにしましょう。
さて、本日のレシピは、野菜ジュースで煮込んだご飯にもパンにも合う具沢山スープ「豆と野菜のエスニックスープ」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい

