こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
かつて韓国では、季節によって器を使い分けていました。
夏は涼しく見える白磁、冬は保温性の優れた真鍮(しんちゅう)器や銀器です。
真鍮器の歴史は古く、高麗時代にはよく使われていたという記録が残っているそうです。
高麗時代の合金技術は優れていたため、中国から原料を仕入れて、形にして中国に輸出していたと言われています。
しかし高麗時代の末期になって、王様が真鍮器の使用を禁じた とか。
理由は、原料が国内産ではなかったからです。
しかし発令の効果はなく、朝鮮時代にも受け継がれてきました。
一般家庭でも最低三つは保有していた真鍮器。
政府の要請で戦争のときに兵器用として差し出さなければならず、その数が減りました。
さらには高価な上、変色しやすく、重さがあるため、今や家庭ではなかなかお目にかかれなくなっています。
真鍮器に料理を盛り付けると格式が高く見えますので、ひとつあると便利だと思います。
変色したら、乾いている状態でスポンジを使ってみて下さい。輝きが戻ります
さて、本日の料理は「鶏肉と野菜の煮物(タクチム)」です。
コショウが利いていてピリリと辛いチムタクという韓国の地方料理がありますが、タクチムは宮廷料理なので辛くありません。
日本人の口にも合う一品です
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
きんぴら、切り干し大根、ひじきの煮物、豆の煮物・・などなど常備菜はあるととても便利ですよね。
「あと一品、作らないと!・・・でも思いつかない・・・」というときや、寝坊してしまった朝、急いで朝食を用意しなければならないとき、
冷蔵庫にきんぴらを見つけた瞬間、ほっとします
料理を作る側としては、常備菜に助けられること多々なのですが、家族にとっては、「またこれ???」と、少々不満の声もあがるのも事実
そこで、おすすめの方法が、「着せ替えクッキング」です。
私達が毎日、同じ洋服を上手にコーディネイトしているのと同じ感覚で、作りおきしている常備菜にちょっとひと手間加えて、違う料理にしてしまいましょう。
目先や味付けが少し変わるだけで、同じ物を食べている感覚がだいぶなくなりますよ。
定番は常備菜をご飯(すし飯にしてもOK)に混ぜて混ぜご飯にしてしまう方法ですが 、春巻きの具にしたり、ひき肉と合わせたりと、いつもの食材に合わせてみましょう。
ちょっと変わったアレンジ料理のできあがりです
余分に作ったきんぴらを例に取ってみましょう。
卵と一緒に和風オムレツにしてもOKですし、豆腐と混ぜて白和えにしたり、ゆでたそばに合わせて炒めそば にしたりしてもおいしいです
私は、ゴボウやレンコン等、火の通りに時間のかかる物は、まとめて炒めたり、きんぴらにしておいたりすることが多いです。
さて、本日のレシピはそんな炒めゴボウを使った着せ替えクッキングをお伝え致します。
「混ぜご飯の豆乳クリーム添え」をお試し下さい。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
寒い季節は、ほっこりと甘い物が欲しくなりますよね
今回は『砂糖の豆知識』についてご紹介します。
『砂糖』は、原料、製造法、製品などによって分類が異なりますが、
原料で分類すると、以下のように大きくふたつに分けることができます。さとうきびから作られる甘蔗(かんしょ)糖
主な物に上白糖・グラニュー糖・三温糖・きび砂糖・粗糖・黒砂糖等があり、上白糖や、グラニュー糖は、黒砂糖を精製した物です。
黒砂糖や粗糖などは、上白糖やグラニュー糖など、白く精製された物に比べるとミネラルが豊富に含まれており、コクがあります。 甜菜(てんさい)大根から作られる甜菜糖またはビート糖。
どちらかと言うと甜菜糖が主です。
日本では、あまり知られていない存在ですが、ヨーロッパでは砂糖と言えばこちらの甜菜糖を指すことが多いようです。
甜菜糖は、ミネラルが豊富に含まれており、ビフィズス菌が含まれているのも特徴のひとつです。
三温糖は見た目がやや茶色で黒砂糖に近いイメージがあるため、ミネラルが多く健康に良い砂糖だと思っている方が非常に多いのですが、実は三温糖の茶色は砂糖を焦がしたときにできる茶色いカラメル色素の色です。コクがありますので、煮物などにお好みで使われると良いかと思いますが、根強い誤解があるのが現状です。
ちなみに、カラメルを作るときに使う砂糖は、上白糖やグラニュー糖が作りやすいのでおすすめです。用途に合わせて上手に選びたいですね。
さて今回は、 『豚ヒレ肉のカラメルりんごソテー』をご紹介します。
寒い冬に頂きたいごちそうレシピです。
ぜひお試しを
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
2月になり、いよいよ受験シーズン もピークですね。
我が家は、昨年春に長女が大学進学し受験は少しお休み・・・とは言え、現在高校2年生の次女の大学受験が来年控えているので、高校受験からなんだか毎年のように受験生を抱えているような気分です
寒い日 が続くこの季節、本人はもちろんですが、それを見守る家族も結構緊張します。
風邪を引かないように、ウィルスを持ち込まないように、といつにも増してうがい、手洗い、マスクは必須。
食卓を預かる立場としては、疲れを溜めずに体調を崩さず、楽しく食事する環境を作ってあげることが何よりの応援だと思っています。
ちなみに我が家は、受験当日の朝はいつも牛肉の赤身を使った「肉うどん」 と決まっています。
それは、数年前に、某新聞社でコラム連載していた際、食肉事情について取材に伺ったのがきっかけです。
農学博士の方へのインタビューが終わり、ちょっと世間話をする中で子供の話になり、「来月受験なんです」と話したら、「じゃあ、肉うどんを食べなさい。牛肉の赤身がいいでしょう」とおっしゃいました。
そのおすすめの理由はと言うと・・・ 体が冷える冬の朝は、温かい物が良い。
これからテストというときに、胃もたれする物はいけない。
うどんは消化吸収が早くて内臓への負担が少ない。
脂が少ない赤身の牛肉は鉄分やタンパク質、ビタミンも豊富で体の免疫力を上げて冷えにくくする栄養がとれる。
なるほど 納得!!
それ以来、我が家の受験当日の朝の定番メニューになりました。
子供たちにもとても好評です。
もうひとつの定番が、受験当日のお弁当を「混ぜむすび」にすること 。
特に脂の少ない部位で作る肉そぼろは、普段のお弁当や、勉強中にお腹がすいたときにちょっとお茶漬けにしたりと、本当に重宝します。
お菓子をつまむよりも、ずっと腹持ちが良くて胃もたれもいしないのでおすすめです。
実はこの肉そぼろの混ぜむすび、受験当日に持って行き、娘たちが2人とも第一志望に合格 したという我が家の縁起由のメニューでもあります
そこで今回は、「牛肉味噌そぼろ」のレシピをご紹介します。
普段の常備菜に、お弁当のおかずにぜひお試し下さい。受験生の皆さん、桜
咲きますことを、心からお祈りしています