メリークリスマス
料理家の吉田由子です。
早いもので今年も残すところ数日となりました。
主婦は、今日のクリスマスが終わると年越しの準備に追われますね
ところで、皆さんは大晦日にどんな料理を頂きますか?
民間会社などのアンケートによると、 『刺身』と答える方が多いようです。
理由は、「しばらくおせち料理が続くので生の魚を食べておきたいから」
「年取りという行事があるから」などなど・・・ 「年取り」とは、大晦日に行なわれる行事のことです。
地域によって違いますが、西日本では『塩ブリ』、東日本では『塩鮭』を白飯と共に食卓に並べ、年神様をお迎えします。
タラや鯛などを食卓に並べる地域もあります。
こちらの料理は、大分県の郷土料理『ブリの温飯(あつめし)』です。
新鮮なブリを甘辛いたれに漬け、熱々のご飯にかけて頂く料理です。ブリには、良質のたんぱく質、ビタミンB群、ビタミンD、不飽和脂肪酸のEPAやDHAが豊富に含まれており、血液をサラサラにして血行を良くしてくれます。
手足が冷えて血行が悪くなる冬場にはうれしいですね。
また、血管を丈夫にするパミルトオレイン酸という成分が豊富に含まれていますので、冬場に増加する脳卒中を予防してくれます。西日本の年取り魚であるブリは、出世魚としても有名ですよね。
今年の大みそかの夕食は、来年の飛躍を願って『ブリ』を頂きたいと思います
さて、今回のブログが本年最後の更新となります。
1年間ご一読頂きありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
皆さま、良いお年をお迎え下さい
そして本日は、関西の年取り魚にちなみ『ブリ』を使った『ブリトロのマリネ』をご紹介します。
マリネにすれば翌日もおいしく食べられますので、刺身が余ってしまったときにもおすすめのレシピです
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
今年も残すところ1ヵ月をきりましたね。
今年は、缶詰をアレンジしたレシピ本や缶詰を使ったおつまみを提供するBarが連日満席になるなど、『缶詰』が注目されました。
今回は、 そんな『缶詰』についてご紹介したいと思います。
公益社団法人日本缶詰協会によると、 『缶詰とは、食品を缶に詰めて密封し、加熱殺菌をして長期に保存できるように加工した物』と定義されています。
我が家では、魚介類や野菜、フルーツ、乾物の素材缶を常備しています。忙しいときや家族が病気をして買い物に出にくいときなどのお助け食材です
最近では、調理済みのお惣菜や1缶数千円もするような高級食材の缶詰も人気があるそうです。
災害時の保存食として、パンやケーキの缶詰も販売されていますよね
とても便利な『缶詰』ですが、注意して頂きたい点があります。
缶詰容器は、食材に応じてアルミ缶、スチール缶、無塗装のスチール缶にスズメッキを施したものなどががあります。
缶詰を開けたら、中身はすぐに別の容器に移しましょう。
缶に入れたままおいておくと、ほんの微量ですがスズなどの金属が溶け出してしまいます
ところで、以前テレビで「サバ缶 を食べると痩せる!」という特集が組まれ、スーパーの店頭からサバ缶が姿を消すというお馴染みの現象が起きたようですが
確かに、サバの水煮缶の原料であるサバは、良質のたんぱく質・ビタミンB群・ビタミンD・ナイアシン・血液をサラサラにして動脈硬化や生活習慣病を防ぐEPA・コレステロールや中性脂肪を減らす働きのあるDHAなどが含まれています。
しかし、 『サバ缶をたくさん食べたら、または食べ続けたら痩せる』という意味ではありません。どんな食材にも、必ず良い一面と悪い一面があります。
食事はバランスが大切です。
良い一面だけを見てひとつの食品を毎日のように食べ続けると、栄養が偏ってしまい、健康障害を引き起こす可能性があります。
適量を食べるように心がけましょう。
とは言っても、 『缶詰』は便利!
適度においしく食卓に取り入れましょう
さて、本日は、 『サバとレンコンのペペロンチーノ』をご紹介します。
サバの水煮缶はパスタにもベストマッチ!ぜひお試しを
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
『サムギョプサル』とは、豚バラ肉のことを言います。
日本のコリアンタウンでは、多くのお店がサムギョプサルを一押しメニューにしていますが、本場韓国でもやはり人気の料理です。
牛肉よりも、低価格で焼肉を食べられるのが魅力なんです。
と言うわけで、今日は、サムギョプサルのおいしい食べ方をお伝え致します
肉は店側で焼いてくれることが多いと思いますので、焼き加減は店員さんに任せましょう。
おそらく、豚肉と一緒に白菜キムチ、ニンニクも一緒に焼いてくれると思います。
こちらも、大きなポイントです
サムギョプサルが焼き上がったら、まずはゴマ油と塩だけで召し上がってみて下さい。
ここで、肉自体が持つ旨みやジューシーさが感じられるはずです。
その次は、サンチュを左手にのせ、さらにエゴマの葉を重ねます。
日本の方は一種類の葉野菜でお肉を包みますが、本場では野菜を二種類重ねることが多いです。
そして、肉・白菜キムチ(火を通した物)・ニンニク・サムジャンと言う合わせ味噌をのせて包み、一口でどうぞ。
ネギサラダや青唐辛子もあったら、お好みで加えて下さいね。
複合的な味わいを楽しめるのが、韓国料理の醍醐味
それは、焼肉にも言えるのです。
日本とは異なる焼肉文化。
それぞれに良さがありますね
それでは、本日のレシピをご紹介致します。
ちょっと目先を変えて『サムギョプサル丼』です。
ご家庭で豚バラ肉を焼くときは、キッチンペーパーで脂を吸い取ると、おいしく仕上がりますよ。
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
先日、品川区にある大森貝塚遺跡庭園に出かけました
大森駅 にある、その名の通り、エドワード・モースが発見した大森貝塚周辺を整備して作られた公園で、学習コーナーあり、緑が多く 水遊びができる広場もあってなかなかステキな場所でした
貝塚とは、古代の人々のゴミ捨て場の遺跡。
食料のほかにも使用していた生活土器や石器も捨てられているため、まさに食生活そのものが反映されています。
台地の湧き水が豊富で、東京湾にも近い土地。
気候の変動から狩猟時代が終わりに近付き、主食料が動物性から植物性に移行する過程がありました。
また、土器の使用によって加熱技術の発達があった時代でもあります。
当時は肉や魚、そして植物と幅広く食していたようですね 。
大森貝塚から出土したのは縄文土器で、食料と思われる物はドングリや栗を始め、シカやイノシシの骨、ハマグリや牡蠣などの貝類、サバやサメ、クロダイなども見つかっています 。
特に魚介類は今でも私たちが食べている種類と同じ物が多く、なかなかのグルメです。
海に囲まれ川が多いという風土ゆえ、日本人の魚食文化 の歴史は、大変古くから育まれてきたことが分かりますね。
ちなみに、世界の魚の消費量を見てみると、国民1人1年あたりの魚介類消費量は、主要国において日本は第1位 (平成19年水産庁による。主要国とは人口100万人以上の国)。
近年日本では魚離れが加速傾向にあると懸念されていますが、実は世界的に見ると、健康志向の高まりから、魚介類消費は伸びています。
もしかしたら、身近すぎてその良さを忘れがち?なお魚。
改めてそのおいしさや栄養を見直して、毎日の食生活に取り入れたいですね。
さて今週は、旬の戻り鰹を使ったレシピ『カツオのたたきガーリックソース』をご紹介します。
いつもとちょっと違うカツオのたたきをお楽しみ下さい。
ガーリックがきいて、残暑でお疲れ気味の体を元気にしてくれます !